早稲田情報科学ジュニア・アカデミー「夏期オープニング講座」

みなさん、こんにちわ。日本マイクロソフトのエバンジェリストの渡辺です。

先日、早稲田情報科学ジュニア・アカデミーが、この夏、中学1~3年生を対象に開催している「夏期オープニング講座」の第4回を見学してきました。こちらの講座は、6日間の集中プログラムで、情報(処理)の基本的な概念(2進数、アナログとデジタル、コンピュータの仕組み)から、プログラミングまでを学べる講座となっています。

私が見学した第4回は、プログラミング入門の初日でした。学ぶプログラミング言語は、C++です。初めて学ぶプログラミング言語としては、難しいのではないかと思っていましたが、使用しているテキストが非常にわかりやすく、かつ、楽しく、これならば、初めてプログラミングを学ぶ中学生でも学べるのではないかと思いました。IDE(統合開発環境)は、Visual Studio を利用いただいています。

 

小学校低学年であれば、Scratch などの言語でプログラミングを学ぶのも良いのでしょうが、やはり、小学校高学年、そして、中学生ともなれば、本格的なIDE(統合開発環境)を利用したプログラミングを学んでほしいと思っていましたので、今回、こちらの講座で、中学生が Visual Studio を利用して、C++ で、コードを書いている様子を見学できたのは、非常に嬉しいことでした。

プログラミング講習の講師は、メディアアート向けのライブラリを開発して、未踏プロジェクトに採用された早稲田大学の鈴木遼さんが担当しています。彼の開発した「Siv3D」というライブラリは、非常にシンプルなコードで、メディア(画像や音声)を扱えるので、教育用の教材として利用できる可能性を感じました。

プログラミング教育を、なるべく低年齢の学生さんに対して実践していくのは、いろいろ課題があると思います。今回、短時間でしたが、中学生に向けた本格的IDE(統合開発環境) Visual Studio を利用した C++ プログラミング講座を見学させていただき、私も学ぶところがたくさんありました。こちらの講座は、今後も継続して開催されていくとのことで、できるだけ多くの学生さんに、このような機会(講座)を体験していただきたいと思いました。