【Microsoft Student Partners アプリ開発録】「おとぎばなし」 by MSPフェロー 前納一希

皆様こんばんは。どうでもいいですが最近すごく寝違える MSP フェローの前納です。お気軽にぜんのーとお呼びください。
まだまだ暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 なんだか面白そうなことがあるらしいと聞いて MSP フェローに応募して早数か月、あれよあれよという間に Windows ストアアプリの開発録を書いてくださいということらしいです。うん、困りました。

 アプリ開発というと大層な感じがして身構えてしまうのですが、MSP フェローで 「新しい OS 用のアプリケーションを作りましょう」 となった時に、家族で使うものがあればいいなってぼんやりと思ったんですよね。家族みんなでゲームっていうのは最近増えてきましたが、どうせ作るならゲームじゃない分野で作りたいなって思ったんです。

アプリ自体はローカルに持っている XML データを読み込んできて、コンテンツを表示するという非常にシンプルな作りです。そもそもプログラミングというものに初めて触ってから1年とちょっと。
XML のシリアライザーとデシリアライザーすら知らなかった僕は Grid アプリのテンプレートの情報量の多さに右往左往するところからの開始でした。

アプリは外見も大事だと思うんですけど、このアプリは絵本なので絵を描くことが大変でした。そもそも絵を勉強したわけでもなく、しかもマウスで描くとか苦行でした。
もし絵をかける友達とかがいたら、協力してもらえばアプリの見栄えが格段に良くなるので心当たりのある人はお願いしたらいいと思います。
また、テンプレートの中の Common フォルダ内に 「StandardStyles.xaml」 というファイルが入っています。
この中にはコメントアウトされた状態で AppBarButton などの大量のテンプレートも入っているので必要なもののコメントアウトを解除して使用すると、外見をきれいにするにはすごく便利です。

また、画面の解像度が異なることへの配慮というのが初めてで悩みました。
テンプレートを利用すると解像度の差を考慮したものが出来上がってきますが、設定コントラクトなど自分で追加するものは自分で考えないといけません。
WindowsPhone 7.5 だと解像度統一されているので適当にコントロールを配置しても大丈夫でしたが、初めてちゃんと XAML に向き合いました。
Grid で区分けして、列や行の幅や高さなどの数値に 「*」 を付ければ画面の解像度に従って自動的にサイズを変えてくれることも知らなくて、そもそも様々な解像度をサポートするためにいろいろ考えられているのに、そん仕組みを知らなくて今までもったいないことをしていたなと思います。
不慣れだからっていつまでもほったらかしじゃいけないなと改めて思いました。

 あと、利用したリソースとしては服部君も言っていた 「デベロッパー センター」 。App settings sample なんかをダウンロードしてきて使いました。実際に動きが見れるのがいいですね。

 どんなアプリでも自分で作ると愛着がわいてきますよね。中でも気に入っている点は、ちいさい子供はひらがなで、漢字を習いだしてからは漢字だけで読めるようにした点です。絵本の多くはひらがなのみで書かれているか、フリガナがふってあるかですが、大人が読むには邪魔になると思っています。子供に読み聞かせる大人に対しても配慮できたことは自分の中では大きいです。

あと、横にスクロールすることの必然性を巻物と結び付けて画面をデザインできたのは良い閃きだったなと自画自賛しています。

 今後は何年もかけて話を増やしたり、絵をより良いものにしたりしていきたいですね。何世代にもわたって使ってもらえるコンテンツにしたいなどと、密かな野望を持っていたりします。

話数が増えればセマンティックズームを実装したり、Windows ストアアプリのいいところをどんどん詰め込んでいきたいです。

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