イマジンカップ 2012 世界大会レポーターを体験して

MSP Social Media Teamの今木彩翔です。イマジンカップ2012が閉会して、約1週間。改めて個人的に感じたことを書いていきたいと思います。

イマジンカップという大会
 イマジンカップは、マイクロソフト社主催の学生のテクノロジーの祭典です。世界各地の厳しい戦いやオンライン審査を勝ち抜いてきた世界中の学生が毎年集結をし、競い合う大会です。
(昨年はNY、今年はオーストラリア、来年はロシアと毎年異なる場所で開催されています。)

また、先進国と途上国、肌の色や性別、何もかもが関係ないフラットな土俵で競い合うのもイマジンカップの魅力の一つだと感じました。
実際、近年イマジンカップで強豪国と言われるのがブラジルです。(今回は最多5チーム出場し、3部門で優勝!)
そして、日本ではあまりまだ知られていませんが、イマジンカップは起業に対するサポートも充実していて実際に昨年のファイナリストは起業をしています。

身近なテーマ
イマジンカップでは、「国連ミレニアム開発目標」をテーマにすることが2006年から求められています。勝ち進んでいるチームを見てみると、
世界規模で考えるのではなく、まず自分たちの身近な問題から考えていき、それを解決するアイディアを生み出しているように見られました。
例えば、ソフトウェアデザイン部門3位のポルトガルのチームwi-GOは、メンバーの一人が車イスで、生活をしていて不便であると感じたところからソリューションが生まれています。
 

また、ポーランドのチームは、軍隊に所属をしているために、自らも生命を落とす危険のある地雷の除去、探知に関するソリューションを開発しました。
 

このように、自らの体験を通じて、一人称に置き換えて伝えることが出来る方が、審査員にも伝わるのではないでしょうか。

日本チームの活躍
そして、今回のイマジンカップでは日本チームが大きな功績を残しました。以前のブログでMSPの森下も言及していましたが、日本の技術力を世界の舞台で証明しCoccolo。また、ゲームデザイン部門も、今回が日本チーム初出場にも関わらずEsperanzaは世界トップ10、Team Blossomは世界でトップ5という好成績を残しました!
しかし、彼らは実は2ヶ月前までは全然英語は喋れていませんでした。 毎日英語のプレゼンを叩き込み、努力を重ねた結果、素晴らしいショーと審査員に絶賛されるまでのプレゼンテーションをすることが出来ました。
Coccoloが評価された理由の一つには、彼ら自身が誰よりも楽しんでプレゼンをしていたのも挙げられるのではないでしょうか。私達日本人にとって、英語でのプレゼンテーションはとてもハードルが高く無謀なように感じてしまいます。 しかし、プレゼンテーションを彼らのように劇のように演じるのも私達日本人が出来る1つの選択肢だと彼らが示してくれたのではないでしょうか。

イマジンカップを終えて
 イマジンカップに実際に行く前は、マイクロソフトという一企業主催のテクノロジーコンテストだから、正直少し堅苦しい感じなのかな?と思っていました。(すみません。)しかし、実際に大会へ行くとそのイメージはすぐに覆されました。
(文字で伝えるよりも表彰式の模様をUSTREAMでご覧いただくのが早いと思います。)
きっと、自分たちの想いの詰まったソリューション、プロダクトをイマジンカップで披露するために、たくさん苦労してきたからこそ、素敵な顔であの場を心から楽しめていたのだと思います。
私は、イマジンカップの「世界が抱える問題を、学生とITの力で解決する」という点にとても共感して、今回実際に自分の目で大会を見てみたい、と思い学生レポーターに応募しました。
自分の力不足でたくさん悔しい思いもしましたが、間近で自分と同じ学生が創り出したモノを見れとても刺激的でした。このような機会を与えて下さって感謝をしています。

私は、このイマジンカップがもっと日本国内で広まり、様々なバックグラウンドを持つ学生に参加して欲しいと思っています。

来年、ロシアで開催されるイマジンカップ2013。
イマジンカップに興味を持った方は Twitter @ImagineCupJP や Facebook https://www.facebook.com/ImagineCupJapan で随時情報が更新されるので是非チェックしてください。

MSP Social Media Team  今木 彩翔