【イマジンカップみどころ】日本代表のソリューションで使われているテクノロジー

イマジンカップは、いろいろな楽しみ方のできる大会であるが、ここでは日本代表のテクノロジー(技術)に焦点をあててみたい。

MI3(エムアイスリー)~ソフトウェアデザイン部門
https://www.imaginecup.com/worldwide-finals/peoples-choice-award/view-and-vote.aspx?r=6408

イマジンカップのソフトウエアデザイン部門の技術要件(必須)は、下記となっている。
・.NET Framework(バージョンは問わない)上で動作するアプリケーションであること
・次のいずれかのVisual Studioファミリー(Express、Standard、Professional、or Team System)で開発されたアプリケーションであること
 簡単に言えば 、「Visual Stuidoで、.NETアプリケーションを開発する」 ことが求められている。

また、下記のうち、どれか一つのテクノロジー(技術)を利用する必要もある。
a. XML Web サービスの実装、または、利用
b. Windows 7
c. Windows Live SDK
d. Windows Phone 7
e. Silverlight
f.  Azure
g. Windows MultiPoint Mouse SDK
こちらは簡単に言えば、 「Windows Phone7、Windows Azureなど、マイクロソフトの旬なテクノロジーを活用する」 ことが求められている。

ソソフトウエアデザイン部門日本代表MI3のソリューションは、携帯電話(SMS)を活用した途上国向けの自動医療診断サービスソリューション。
クラウド側(メールサーバー、データベース)には、「当たり前のように」Windows Azureを採用。
クライアント側(SMS)では、シンプルなCell Phoneに加えて、Windows Phone 7でも、SMSの自動医療診断を実現したり、
医療従事者向けのハザードマップとしてBing Mapsを活用するなど、魅せるデモを意識した開発を行っているのが特徴。

特に、世界大会に向けて、Windows8 (Windows Next) のUIを意識した画面を作成しているので、ぜひ注目してほしい。

 

SunDonation (サンドネーション)~組み込み開発部門
https://www.imaginecup.com/worldwide-finals/peoples-choice-award/view-and-vote.aspx?r=6470

組み込み開発部門は、技術要件に指定ハードウエア(デバイス)の活用が加わるため、技術的ハードルは、ある意味、より高い部門と言える。
イマジンカップの組み込み開発部門の技術要件は、下記の2つを満たすことが求められる。
eBox-3310A-MSJKという組み込みプラットフォームデバイスを活用すること。
・組み込みOSとして、Windows Embedded Compact7を利用すること。
 
組み込み開発部門の日本代表SunDonationのソリューションは、デジタルサイネージを活用し持続可能な募金を目指すソリューション。
クラウド側(Webシステム)には、「当たり前のように」Windows Azureを採用。
クライアント側は、eBoxWindows Embedded Compact7を活用し、デジタルサイネージによる募金ソリューションを実現している。

また、Windows Embedded Compact7上で、組み込みSilverlightを活用したUIの構築を検討している。
組み込みSilverlightは、通常のSilverlightとは異なり、C++での開発力が求められるため、実現すれば、ポイントの高いテクノロジーとなる。
さらに、OS(Windows Embedded Compact 7)がリリース直後で、タッチパネルを制御するドライバが入手できなかったため、
組み込み開発部門日本大会第2位のサレジオ高専のSP2LCの協力のもとに 、「タッチパネル接続回路」を独自開発している点も注目ポイント。

日本代表2チームのプレゼンも明後日です。ぜひ応援をお願いします! 
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アカデミックエバンジェリスト
渡辺 弘之
twitter: @hwata007