Windows Server 2008 は Windows Vistaよりもメモリ使用量が少ない。

タイトルを読んで「何をバカいってるんだよ!」と思う方もいらっしゃるかもしれません。一般的に言えば、サーバー機の方がクライアント機よりもメモリを積んでいるのが普通です。

また、歴史的には、クライアントOSにサーバー機能を追加したのが、サーバーOSですので、そう考えれば、Windows Server 2008のメモリ使用量は、Windows Vistaよりも多いと思われる方もいるのではないでしょうか?

しかし、実際は、Windows ServerはVersion 2003から多くのサービスはデフォルトで起動されていないので、クライアントOSと比較して、OS単体で比較した場合、メモリ使用量が少ないことが珍しくありません。

実際にWindows Server 2008とWindows Vistaを比較したのが次の値です。

Windows Web Server 2008 320MB
Windows Vista Home Premium 415MB

OSだけといっても用途が全くないのも意味がないので、Windows Web Server 2008には、IISをイストールし、静的なWebサイトを公開できるようにしてあります。Windows Vistaは家庭用途のHome Premiumを選択しています。
ハードウェア環境等によって状況が異なる可能性がありますが、どちらも、Virtual PC 2007の仮想PC上にインストールし、Windows Updateにて最新状態に更新した状態ですので、条件は同じです。しかし、参考値とお考えください。

Windows Web Server 2008の方が約100MB使用メモリが少ないという結果になりました。

実際の運用には、アプリケーションフレームワークやデータベースのインストールを行うので、クライアントPC以上にメモリが必要なることも当然ながらありえます。

Windows VistaやWindows XPの通常利用の印象から、OSとして重いのでは?と思われることもありますが、使用メモリ量については、それほど多くはないということがわかるはずです。CUIベースで管理できるLinuxなど他のサーバーOSと比較しても、メモリ使用量についてはWindows Serverは十分競合できる使用量になっています。