会議室の有効期限後の状態について

Japan Lync / Skype for Business サポートチームです。

 

会議の作成後、有効期限を過ぎた会議室が残っている状況が生じる場合についてご説明いたします。

この挙動については、すでに昨年、以下の Blog 情報内でも言及されているものでございますが、改めて、有効期限後に会議が残っている状況について、個別にトピックを分けさせていただきました。

 

Skype for Business online – オンライン会議の有効期限について

https://blogs.msdn.microsoft.com/lync_support_team_blog_japan/2016/11/18/sfboconfexp/

 

まず、会議の「有効期限」は、より厳密には「会議の利用が保証されている期間」が、製品の設計、実装上は正しい定義となっており、この点は、上記のブログ記事にて以下の通りご紹介させていただいております。

※記事は Skype for Business Online と記載されておりますが、この挙動はオンプレミスでも同様です。

 

==記事抜粋==

今すぐミーティングにおける会議コンテンツの保存期間「8 時間」、そして、1 回のみの会議や定期的な会議における会議 URL の有効期間「14 日」や、今すぐミーティングにおける会議 URL の有効期限「8 時間」については、あくまでもその期間は会議のデータを保持するという、データ保証としての位置づけとなります。

 

従いまして、有効期間を過ぎた時点以降のタイミングで、Skype for Business Online 側のプログラムにより当該会議データを自動削除する流れとなります。

なお、厳密な削除タイミングのロジックについては、内部動作やサーバー側の負荷状況によりタイミングが異なることがあります。

こうした実装の詳細については、大変恐縮ながら非公開となっておりますが、こうした配慮により実際に会議の削除タイミングが記載内容より若干ずれる場合があることは異常ではありませんので、こうした点について、予めご承知おきの上、ご利用を頂けますと幸いです。

==抜粋終わり==

 

上記の抜粋にあるように、会議室の削除は、有効期限が切れた会議情報を定期的にタスクにより削除する動作になっていますが、このタスク(有効期限)が存在する一番の理由は、終了した会議情報が残存し続けることによるデータベース領域の増加を抑えることが主眼となっております。

そのため、実際の実装では、有効期限切れ後の会議が期限切れ後、即座に削除されることが保証された実装とはなっておらず、データベース領域に余裕がある場合などで、削除を急ぐ必要がないシステム状況と判断された状況では、システムやデータベースがビジーであった場合や、アクセスが競合した状況などにおいて削除タスクがスキップされる場合があり、それにともない、有効期限後のタイミングでも残存する状況が生じる場合がありますが、正常な環境では最終的には削除されることが期待される動作となっています。

 

なお、こうした削除動作に問題が生じる場合の原因として考えられる要因としては、実際には会議室データが利用可能である状況であっても、何らかの理由でデータが不整合と判断された場合などに発生する事が考えられます。

こうした状況は確実に再現させる手順はございませんが、会議室作成時の処理に何らかの問題があった場合や、データベースのリストアなどを実施した場合などに、ごく希に、発生していると思われる状況の報告を受けており、こうした際の対応については、個別にサポートへのご相談を頂くようお願いさせていただいております。

 

使用済みの会議室のクリーンナップの動作については、以上のように実装されておりますが、この動作はすべてサーバー内部の動作で自動的に管理されていることからユーザー、管理者側でメンテナンスすることができない実装になっており、こうした点については、特に日本のお客様では、定期的な削除管理(より厳密な削除動作)をご要望される場合が多く、現在、実装の見直しや、設定、機能の追加などを開発部門にはフィードバックさせていただいております。