Lync / SfB クライアント ログから音声品質を確認する方法について


Japan Lync/Skypeサポート チームです。

音声品質を確認するには監視サーバーを設置いただき監視レポートから確認、または
以前、当 Blog でご案内させていただきました Lync PreCall 診断ツールで確認する方法などがございます。

Lync PreCall 診断ツールについては、プロキシー環境の場合、利用できない場合があるなどの報告もございますので、今回は監視サーバーやツールを使用せず Lync / Skype for Business クライアントのログからテキスト形式で音声品質を確認する方法についてご案内させていただきます。

– Lync PreCall 診断ツール使用方法

Title:Lync Online や Lync Server の通話品質を事前に測る方法

URL:http://blogs.msdn.com/b/lync_support_team_blog_japan/archive/2014/08/20/lync-online-lync-server.aspx

■  Lync / Skype for Business クライアント ログ から音声品質レポートを確認する方法

Lync / Skype for Business クライアントは音声通話終了後に音声品質レポートを出力する動作をいたします。

このレポートを直接確認することで、音声品質の状態をご確認いただくことができます。

 

確認例

1. Lync/Skype for Business クライアントで音声通話を実施してください。

2. UccApilog ファイルをメモ帳などのテキスト アプリケーションで開いてください。

UccApilog ファイルの 保存場所:
Lync 2010                                            :  %userprofile%Tracing
Lync 2013 / Skype for Business 2015 :  %userprofile%\AppData\Local\Microsoft\Office\15.0\Lync\Tracing
Skype for Business 2016                     :  %userprofile%\AppData\Local\Microsoft\Office\16.0\Lync\Tracing

3.「VQReportEvent」をキーワードとして検索を行ってください。

<VQReportEvent
xmlns=”ms-rtcp-metrics” xmlns:v2=”ms-rtcp-metrics.v2″
v2:SchemaVersion=”2.0″>

から始まり

</VQReportEvent>

で終わる xml 形式で記述されている構文が音声品質レポートとなります。

 

■ 音声品質レポート の見方

音声品質レポートには様々な要素の数値が記録されます。

一般的には下記の要素の値をご参考いただくことで、おおよその音声評価を確認することができます。

各要素の基準の数値についても記載させていただきましたので、ご参考いただければ幸いでございます。

a. MOS (Mean Opinion Score)
b. Packet Loss Rate
c. Jitter
d. Round Trip

a. MOS  (Mean Opinion Score)
——————————————
MOS とは音声品質に測定に広く用いられている主観品質評価法となります。
MOS は評価基準は以下の通りとなります。
・評価基準
5: 非常に良い
(Excellent)
4: 良い
(Good)
3: 普通
(Fair)
2: 悪い
(Poor)
1: 非常に悪い
(Bad)

・記述例

<NetworkMOS>
<OverallAvg>4.083206</OverallAvg>     (平均値)
<OverallMin>4.083206</OverallMin>     (最小値)

b. Packet Loss Rate
————————–
送信できなかったパケットの損失率をパーセンテージを表しています。
Packet Loss Rate の数値が大きい場合は、音声の劣化や損失に影響いたします。
・評価基準
1 % 以下 :  推奨範囲
1 ~ 5 % :  許容範囲

・記述例
<PacketLoss>
<LossRate>0</LossRate>       (平均値)
<LossRateMax>0</LossRateMax> (最小値)

c. Jitter
———-
通信やオーディオ機器で発生する信号の揺らぎや乱れとなります。
数値が大きい場合にはノイズや音飛び、音声の劣化の原因となります。

・評価基準
20 ms 以下 : 推奨範囲
20 ~ 30 ms: 許容範囲

・記述例
<Jitter>
<InterArrival>3</InterArrival>        (平均値)
<InterArrivalMax>16</InterArrivalMax> (最大値)

d. Round Trip
——————
Round trip は エンドポイント間の RTP パケット通信の遅延時間を表しております。
この数値が大きい場合は、音声に遅延が感じることがございます。

・評価基準
100 ms 以下   : 推奨範囲
100 ~ 500 ms : 許容範囲

・記述例
<Delay>
<RoundTrip>2</RoundTrip>        (平均値)
<RoundTripMax>26</RoundTripMax> (最大値)

 

監視サーバーはこのレポートをアーカイブし、アーカイブした情報を基に監視レポートを生成しておりますので、

長期的に音声品質の監視を行う場合は、監視サーバーの設置が必要となります。

 

引き続き、快適な Lync /Skype for Business ライフをお楽しみください。

本情報の内容 (添付文書、リンク先などを含む) は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。


Comments (0)