Lync /SfB サーバーと Exchange Online UM との連携


こんばんは、SfB サポートのワトソンです。

 

今日は最近多くのお問合せをいただいております "Skype For Business Server 2015 および Lync Server 2013 を Exchange Online の UM と連携させ、ユーザーのボイスメールをクラウドで保存する方法" について少々お話しをさせていただきます。

大まかには 6 つのステップでユーザーが直接利用する SA (サブスクライバー アクセス) と外線通話をただし、内線にトランスファーするなどの役割をもつ AA (オート アテンダント)の構成が可能です。

-- 構成 --
ステップ 1. Office 365 管理センターで UM ダイヤル プラン/UMメールボックスポリシーを作る
ステップ 2. オンプレミスの Lync/Skype for Business サーバーの準備
ステップ 3. Hosted UM のポリシーの作成と割り当て
ステップ 4. Exchange Online の管理シェルを使いオンプレミスとオンラインの UM メールボックス ポリシーを関連付けさせる
ステップ 5. オンプレミスのユーザーで Exchange UM を有効にする
ステップ 6. Exchange Online 管理センターで ユーザーの UM を有効にする

-- 確認 --
ステップ 7. 正常に利用できているかを確認する

 

 

ステップ 1. Office 365 管理センターで UM ダイヤル プラン/UMメールボックスポリシーを作る

a. まず、Office 365 の Exchange 管理センターより、[ユニファイド メッセージング] を選択します。

 

b. 新しい UM ダイヤル プランを作成します。ダイヤル プランの任意の名前を定義し、以下のように設定して保存します。
* この際、UM ダイヤルプランに紐づく、既定の UM メールボックス ポリシー (<UM ダイヤル プラン名> の既定のポリシー) も作成されます。

 

c. 保存が終了したら、作成した UM ダイヤル プランを開き [構成] を選択します。

 

d. UM ダイヤル プランの構成 : [ダイヤル コード] では、通常、国番号を入れてください。日本は "81" となります。

 

e. UM ダイヤル プランの構成 : [Outlook Voice Access] では、オンプレミスで、AA に割り当てるための E.164 番号を入力します。[Outlook Voice Access の番号] には表示番号も入力してください。

 

f. UM ダイヤル プランの構成 : [設定] では、以下のように必要な設定を行います。

 

g. UM ダイヤル プランの構成 : [ダイヤル ルール] では、特に制限がない場合は [国/地域内ダイヤル ルール] に以下のルールを構成します。こちらを設定しない場合、SA が応答しない状況となります。

 

h. UM ダイヤルプランの構成 : [ダイヤルの承認] では、[承認された国/地域内ダイヤル ルール グループ] に先ほど作った "Allow All" のルールを追加します。

 

i. UM ダイヤルプランの構成 : 最後に、[転送と検索] では、組織全体を検索できるようにするよう以下の設定のみ変更し、保存します。適宜、組織のルールに従って設定を行ってください。

 

 

ステップ 2. オンプレミスの Lync/Skype for Business サーバーの準備

a. Lync/Skype for Business サーバーの管理シェルから、Get-CsAccessEdgeConfiguration を実行し、以下のパラメーターの設定状況を確認します。

  • AllowFederatedUsers が $true
  • EnablePartnerDiscovery が $true
  • Routing Method が UseDnsSrvRouting

 

b. もし、設定されていない場合は以下のコマンドで設定を行って下さい。

Set-CsAccessEdgeConfiguration -AllowFederatedUsers $true -EnablePartnerDiscovery $true -UseDnsSrvRouting

 

c. 終了しましたら、Get-CsAccessEdgeConfiguration の結果が以下のようになります。

 

d. 次に、HostedUM のプロバイダーを以下のコマンドで作ります。

New-CsHostingProvider -Identity "EXO" -Enabled $True -EnabledSharedAddressSpace $True -HostsOCSUsers $False -ProxyFqdn "exap.um.outlook.com" -IsLocal $False -VerificationLevel UseSourceVerification

Get-CsHostingProvider のコマンドで正常に作成されているかが確認可能です。

 

e. New-CsHostingProvider で作成した構成が正常に Edge プールに同期されているかを確認するため、Get-CsManagementStoreReplicationStatus を実行し、Edge プールの Update が True になっていることを確認します。

 

 

ステップ 3. Hosted UM のポリシーの作成と割り当て

a. Lync/Skype for Business の管理シェルより、オンプレミスのボイスメール ポリシーを作ります。

New-CsHostedVoicemailPolicy -identity EXOPOL -Destination exap.um.outlook.com -Description "Office 365 Voicemail" -Organization "contoso.onmicrosoft.com"

Organaization には必ず、お客様テナントの .onmicrosoft.com のドメインを指定して下さい。

 

b. 次に Subscriber Access 用の連絡先をオブジェクトを作ります。

New-CsExUmContact -DisplayNumber +81343325300 –SipAddress sip:o356um@contoso.com -RegistrarPool pool.contoso.com -OU "OU=LyncOU,DC=contoso,DC=local"

上記コマンドでは、ステップ 1 で指定した E.164 の番号を o365um@contoso.com という新規の連絡先オブジェクトに割り当て、LyncOU の AD 上の OU に格納します。

 

c. Get-CsExUmContact のコマンドを実行し、DN (CN=xxxx,~) を確認します。

 

d. c で確認した DN を指定し、o365um@contoso.com という新規の連絡先オブジェクトに a で作成したボイスメール ポリシーを割り当てます。

Grant-CsHostedVoicemailPolicy –Identity "CN={92011efc-1212-1212-1212-1231234124124},OU=Lync Devices,DC=contoso,DC=local" –PolicyName EXOPL

 

 

ステップ 4. Exchange Online の管理シェルを使いオンプレミスとオンラインの UM メールボックス ポリシーを関連付けさせる

a. Windows Powershell で以下のコマンドを順番に実行し、Exchange Online の管理シェルを起動します。
* 表示される認証ダイアログには Office 365 の管理者の資格情報を入れて下さい。

$Credential = Get-Credential
$Session = New-PSSession -ConfigurationName Microsoft.Exchange -ConnectionUri https://ps.outlook.com/powershell -Credential $Credential -Authentication Basic –AllowRedirection
Import-PSSession $Session

 

b. 以下のコマンドを実行し、Exchange Online で作った UM メールボックス ポリシー名とオンプレミスの UM メールボックス ポリシー名を関連付けます。

Set-UMMailboxPolicy -Identity "cloudpolicy の既定のポリシー" -SourceForestPolicyNames "EXOUM"

 

もし、ポリシーがないと表示された場合は、以下のコマンドでダイヤル プランに紐付いているポリシー名を確認してください。ご利用の言語やブラウザによっては、UM ダイヤル プラン作成時に既定で作成される UM メールボックス ポリシー名が異なります。

Get-UMMailboxPolicy -UMDialPlan cloudpolicy | fl Name

 

 

ステップ 5. オンプレミスのユーザーで Exchange UM を有効にする

a. Lync/Skype for Business サーバーから、以下のコマンドを実行し Exchange Online の UM を有効にしたいユーザーに対してボイスメール ポリシー EXOPL を割り当てます。

Grant-CsHostedVoicemailPolicy –Identity contoso\onpre03 –PolicyName "EXOPL"

 

b. 以下のコマンドを設定し、Exchange UM を有効にします。

Set-CsUser –identity contoso\onpre03 –HostedVoicemail $true

 

 

ステップ 6. Exchange Online 管理パネルで、ユーザーの UM を有効にする

a. Office 365 の管理画面より、Exchange 管理画面に入り、受信者の一覧よりユーザーを選択し UM を有効にします。

 

b. ユーザーにクラウド側の UM メールボックス ポリシーを割り当てます。

 

c. ユーザーの内線番号を指定し、[完了] をクリックします。

 

 

ステップ 7. 正常に利用できているかを確認する

a. UM を有効にしたユーザーに通話をかけ、ボイスメールに転送されることを確認、メッセージを残します。

 

b. UM が有効なユーザーでサインインし、以下のように、ボイス メールのタブが表示されることを確認します。

 

c. クライアント内のオプションより、ボイスメールに通話をし、正常につながるかを試します。

 

Call が可能ではない場合は、以下の確認を行って下さい。

  1. Client から Edge サーバーの内部インタフェースへ UDP 3478/TCP 443 で通信可能か?
  2. 通話をかけているユーザーの SIP アドレスのドメインは _sipfederationtls._tcp.contoso.com の SRV レコードが登録されており、組織の Edge サーバーの外部インタフェースのアクセス エッジの IP に向けられているか?
  3. SA の E.164 番号は他のオブジェクトで利用されていないか?
  4. Lync/Skype for Business サーバーの Topology 内で、フェデレーションルートは指定されているか?こちらがない場合には exap.um.outlook.com への Routing が実施できません。

 

 

引き続き、快適な SfB ライフをお楽しみ下さい。

 

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