SfB Online で提供されている機能と確認手順

Japan Lync/Skype Support Team です。
Skype for Business Online で利用できる機能とその確認方法について紹介します。

利用できる主な機能
a. インスタント メッセージング、プレゼンス、および連絡先
b. Skype 間のオーディオ、ビデオ、およびメディア
c. Skype for Business Online 会議
d. セキュリティとアーカイブ
e. Exchange と SharePoint の相互運用性
f. フェデレーションとパブリック IM 接続
g. Skype for Business Online の管理

a. インスタント メッセージング、プレゼンス、および連絡先
PC 間の IM とプレゼンス / マルチパーティ IM とプレゼンス
IM の送信、プレゼンス状態の変更手順などについては、こちらの資料をご参照ください。

インスタント メッセージを送信する (Skype for Business (Lync) IM を使用)

機能一覧では「PC 間の IM」「マルチパーティ IM 」の 2 項目があります。
こちらは P2P であるか 会議扱いになるかの違いになります。
参加人数より、会議扱いとなるかに大きな違いがあり、基本的には 3 名以上の IM が会議として扱われます。

連絡先カードの構成
Skype for Business や Outlook では、連絡先カードでユーザーへのコンタクト手段や追加の情報を表示することが可能です。
連絡先カードの操作手順や、確認できる情報については、以下の資料をご参照ください。

Office 365 エンドユーザー向け基本操作ガイド」の 「2.2.1 プレゼンスと連絡先カード」

Skype for Business (Lync) で連絡先の空き時間情報を確認する

自分の写真の構成 / 送信者・受信者の写真
アドレス帳を検索して組織内の目的のユーザーを見つけたり、よく使用するユーザーを自身の連絡先リストに追加することで、必要な情報に素早くアクセスすることが可能です。
アドレス帳の検索や連絡先リストへの追加手順については、以下の資料をご参照ください。

Skype for Business (Lync) で画像を表示、非表示、変更する

アドレス帳の検索 / 連絡先リストの構成
Skype for Business では、アドレス帳を検索して組織内の目的のユーザーを見つけたり、よく使用するユーザーを自身の連絡先リストに追加することで、必要な情報に素早くアクセスすることが可能です。
アドレス帳の検索や連絡先リストへの追加手順については、以下の資料をご参照ください。

Skype for Business (Lync) で連絡先を追加する

統合連絡先ストア
統合連絡先ストアを使用すると、Skype for Business で登録した連絡先リストを Exchange Online に保存し、Outlook、Outlook Web Access といったツールからも利用可能です。

配布リストの展開
配布リストを連絡先リストに登録すると、配布リストを展開しメンバーの一覧を表示することが可能です。
本機能は、以下の手順にてご確認いただけます。

1. Skype for Business クライアントで配布リストを検索します。
2. 検索結果に表示された配布リストを右クリックし、[連絡先リストに追加] を選択します。
3. [連絡先] タブを確認すると配布リスト名のグループが表示されます。
4. 矢印をクリックすると、配布グループが展開され、メンバーの一覧が表示されます。

b. Skype 間のオーディオ、ビデオ、およびメディア
1 対 1 の音声・ビデオ通話に関する機能です。
1 対 1 の音声・ビデオ通話は P2P 通信が行われるのに対し、会議扱いとなる通信は Skype for Business サーバーを介した通信となります。
会議扱いとなる通信は、後述の "c. Skype for Business Online 会議" で詳細な内容を確認してください。
以下の資料もご確認ください。

Skype 間のオーディオ、ビデオ、およびメディア

音声
音声通話の開始、応答などの手順については、以下の資料をご参照ください。

Skype for Business (Lync) 音声通話の発信、受信、および管理

ビデオ
ビデオ通話の開始、応答などの手順については、以下の資料をご参照ください。

Skype for Business (Lync) ビデオ通話の発信または受信

デスクトップ共有 / アプリケーションの共有
IM や通話を開始した後に、PCのデスクトップ画面全体や、特定のアプリケーションの画面をユーザー間で共有することが可能です。
デスクトップ共有 / アプリケーションの共有の操作手順は、以下の資料をご参照ください。

Skype for Business (Lync) 会議でデスクトップまたはプログラムを共有する

ファイルの転送
IM や通話を開始した後に、ファイルを添付して送付することが可能です。
ファイル転送の操作手順は、以下の資料をご参照ください。

Skype for Business (Lync) 会議でファイルを転送する

c. Skype for Business Online 会議
Skype for Business Online の会議は、大きく分けると二種類に分けられます。

・スケジュールされた会議
- Outlook や Lync Web スケジューラーから作成した会議

・臨時の会議
- 連絡先リストや検索結果から開始された 3 者以上の通話
- Skype for Business クライアントの [オプション] - [今すぐ会議] から開始した会議

臨時およびスケジュールされた音声会議 / ビデオ会議 / Web 会議
会議をスケジュールする手順、およびスケジュールされた会議に参加する手順については、以下の資料をご参照ください。

Lync 会議をスケジュールする Skype for Business (Lync) 会議に参加する

また、臨時の会議を行う手順については、以下の資料を参照してください。

一時的な Skype for Business (Lync) 会議を始める

マルチパーティ ビデオ / アクティブ スピーカー ビデオ / 参加者が選択できるビュー
Skype for Business の会議では、いくつかの表示レイアウトがあり、シンプルにコンテンツのみを表示することや、多数の参加者のビデオを同時に表示することなどが可能です。

ギャラリー ビュー: 参加者のすべてのビデオと会議の内容が表示されます。
スピーカー ビュー: 発表者 1 名のビデオと会議の内容が表示されます。
コンテンツ ビュー: 会議の内容だけが表示されます。
コンパクト表示: コンパクトなウィンドウに参加者のタイルが表示され、会議のコンテンツが表示されます。

特に、ギャラリー ビュー、スピーカー ビューを使用したビデオ表示は、会議中に発話しているユーザーが検出され、協調されて表示されます。
ギャラリー ビューでは発話中のユーザー、最大 5 名のビデオが大きめのタイルに表示されます。それ以外のユーザーは写真が表示されます。
スピーカー ビューでは、発話中のユーザー 1 名のビデオのみが表示されます。

会議中の表示レイアウトの変更手順は、以下の資料をご参照ください。

Skype for Business (Lync) 会議でビデオを使用する

発表者のコントロール
Skype for Business では、発表者は会議に参加しているユーザーのビデオを禁止したり、マイクをミュートにしたり、といった会議に関するコントロールを行うことが可能です。

・参加者をミュートにする
・会議 IM を使わない
・出席者のビデオを禁止する
・名前の非表示
・全員を出席者にする
・電子メールで招待

操作手順については、以下の資料の "参加者について" をご参照ください。

Skype for Business (Lync) 会議室の概要 --> 参加者について

OneNote の共有
Skype for Business では、OneNote を使用して個人的なノートをとったり、参加者と共同で編集できる共有ノートを追加することが可能です。
操作手順については、以下の資料をご参照ください。

Skype for Business (Lync) 会議で共有のノートまたは個人的なノートを使用する

認定された電話会議プロバイダー (ACP) 経由のダイヤルイン PSTN 会議
現在、日本では本機能はご利用いただけません。

デスクトップの共有 / アプリケーションの共有
"b. Skype 間のオーディオ、ビデオ、およびメディア" の同項目をご参照ください。

ファイル転送
"b. Skype 間のオーディオ、ビデオ、およびメディア" の同項目をご参照ください。

PowerPoint の共有 / PowerPoint のアップロード
会議中に PowerPoint の資料を共有することが可能です。
本機能を使用した場合、PowerPoint 資料に書き込みをしたり、各ユーザーが自由にページを送ったりすることが可能です。
また、PowerPoint 資料は事前にアップロードすることも可能です。
操作手順については、以下の資料をご参照ください。

Skype for Business (Lync) 会議で PowerPoint のスライドをプレゼンテーションする

ホワイトボードと注釈
会議中に、ホワイト ボードの画面を共有し、書き込むことが可能です。
操作手順については、以下の資料をご参照ください。

Skype for Business (Lync) 会議でホワイトボードを使用する

投票
会議中に簡易的な投票を作成し、使用することが可能です。
操作手順については、以下の資料をご参照ください。

Skype for Business (Lync) 会議で投票を使用する

クライアント側の記録と再生
Skype for Business では会議中の音声、ビデオ、IM、コンテンツなどをレコーディングし、PC にファイルとして保存することが可能です。
レコーディングの開始、再生については以下の資料をご参照ください。

Skype for Business (Lync) 会議のレコーディングと再生

ミーティング ロビー
ミーティング ロビーは、Web 会議の待合室のようなものになります。
Web 会議の参加者はミーティング ロビー待機し、発表者が Web 会議への入室を許可することで Web 会議に参加できるようになります。
ミーティング ロビーは、一部もしくはすべてのユーザーでバイパスされるよう構成することも可能です。

Web 会議のスケジュール時にミーティング ロビーの設定を変更する手順については、以下の資料をご参照ください。

Skype for Business (Lync) 会議のオプションを設定する --> [ロビーで待つ必要のない参加者]
Skype for Business (Lync) Web Scheduler --> アクセスと発表者 --> ロビーを省略できるユーザー
Skype for Business Web アプリによる Skype 会議へのゲスト アクセス
Skype for Business のデスクトップアプリや Skype for Business アカウントをお持ちでないユーザーであっても、ゲストとして Web 会議に参加することが可能です。
また、こういったゲストが Web 会議に参加する際には Skype for Business Web App が利用可能です。

発表者はあらかじめ、ゲスト ユーザーに会議の URL を送付しておいてください。
ゲスト ユーザーが Skype for Business Web App で会議に参加する手順については、以下の資料をご参照ください。

Skype for Business Web App で Skype 会議に参加する

Skype for Business Web App はブラウザ ベースのアプリケーションのため、Web  ブラウザの要件がございます。
Skype for Business Web App のブラウザの用件は以下の URL をご参照ください。

Skype for Business Web App がサポートされているプラットフォーム
Outlook での Skype for Business 会議のスケジュール / Outlook Web App でのオンライン会議のスケジュール
Web 会議は、Outlook や Outlook Web App からスケジュールすることが可能です。
操作手順については、以下の URL をご参照ください。

Outlook で Skype for Business 会議を設定する

Web Scheduler による Skype for Business 会議のスケジュール
Outlook の利用できないユーザーは、Skype for Business Web Scheduler という Web アプリケーションを使用して Web 会議をスケジュールすることが可能です。
Skype for Business Web Scheduler を利用するには、"https://sched.lync.com" にアクセスしてください。
また、アクセス後の操作手順については、以下の URL をご参照ください。

Skype for Business (Lync) Web Scheduler

会議をスケジューリングするための Outlook の委任 / 他のユーザーの代理として Outlook で行う Skype for Business 会議のスケジュール (委任)
Outlook および Skype for Business であらかじめ代理人の設定を行っておくことで、他のユーザー (例えば上司など) の代わりに会議を開始したり、スケジュールすることが可能となります。
しかし、現在日本ではエンタープライズ VoIP 関連の機能が利用できず、Skype for Business デスクトップ クライアントでの代理人設定ができないため、
大変恐縮でございますが、本機能につきましてはご利用いただくことができません。

その他
以下の機能につきましては、ユーザーや管理者が操作、設定変更などを行って利用する類の機能ではございませんため、省略させていただきます。
・H.264 のエンコードとデコード
・出席者全員の高解像度ビデオまたは画像

d. セキュリティとアーカイブ
クライアント バージョン管理
Skype for Business Online ではサポートするクライアント バージョンが指定されており、指定されたバージョン以外のクライアントからのアクセスは制限されます。
Skype for Business Online では、このバージョンのルールはお客様ごとにカスタマイズできないため、操作手順のご案内については省略します。

セキュリティとアーカイブ --> クライアント バージョン コントロール
抜粋: クライアント バージョン ルールは、Skype for Business Online のお客様がカスタマイズすることはできません。

IM コンテンツのアーカイブ / 会議コンテンツのアーカイブ / ユーザー レベル アーカイブの構成
Exchange Online のアーカイブの機能を有効化することで、Skype for Business Online の以下の種類のコンテンツをアーカイブすることが可能です。

・ピアツーピアの IM
・マルチパーティの IM
・会議中にアップロードされたコンテンツ
※ 以下の種類のコンテンツはアーカイブされません。
ピアツーピアのファイル転送
ピアツーピアの IM および会議の音声/ビデオ
ピアツーピアの IM および会議のアプリケーション共有
会議のコメント

セキュリティとアーカイブ --> アーカイブ

ユーザーのメールボックスでアーカイブを有効にする手順については、以下の URL を参照してください。

Exchange Online のアーカイブ メールボックスを有効または無効にする

また、アーカイブされた内容をコンプライアンスのため管理者で保持、検索などをする手順については、以下の URL をご参照ください。

インプレース保持を作成または削除する インプレース電子情報開示 (eDiscovery)

ログイン追跡ファイル
Skype for Business Online ではトラブルシュートのため、簡単にサインイン時のログが取得できるようになっております。
サインイン ログの取得手順は、以下の URL をご参照ください。

Skype for Business (Lync) のサインイン エラーのトラブルシューティング --> サインイン ログの入手方法

その他
以下の機能につきましては、ユーザーや管理者が操作、設定変更などを行って利用する類の機能ではないので省略します。
・IM とメディアの暗号化

e. Exchange と SharePoint の相互運用性
プレゼンスの Exchange Server との相互運用性 / プレゼンスの Exchange Online との相互運用性
Skype for Business Online は Exchange Server / Exchange Online と連携することで以下の機能がすることで、以下の機能が利用可能です。
特に Exchange online をご利用の場合、アーカイブ以外の機能については特に追加の設定は必要ありません。

・高精細の画像 (自分の写真)
・Exchange 予定表情報に基づくプレゼンス状態の更新
→ Exchange の予定表情報に合わせて、自身の Skype for Business のプレゼンスが変更されます。
・統合連絡先ストア
・アーカイブ
・Skype for Business の不在メッセージ
→ Outlook で設定した不在メッセージが 自身の Skype for Business のプレゼンスに反映されます。
・Outlook のプレゼンス状態とクリック通信機能
→ Outlook で相手のプレゼンスを表示することや、クリックして IM を開始することが可能です。

機能の詳細や操作手順については、別の項目でご案内させていただいた内容と重複しますため省略させていただきます。
なお、本機能をご利用いただくには、Skype for Business デスクトップ クライアントが実行されている必要がございため、その点だけご注意ください。

アーカイブの Exchange Online との相互運用性
"d. セキュリティとアーカイブ" の "IM コンテンツのアーカイブ / 会議コンテンツのアーカイブ / ユーザー レベル アーカイブの構成" で紹介したアーカイブ機能です。
詳細は前述の項目をご参照ください。

Outlook Web App の相互運用性
Skype for Business Online では、Exchange online と連携して Outlook Web App で以下の機能が利用できます。

・IM、プレゼンス
・Exchange 予定表情報に基づく状態の更新
・Skype for Business 会議のスケジュール設定

機能の詳細や操作手順については、別の項目でご案内させていただいた内容と重複しますため省略します。

f. フェデレーションとパブリック IM 接続
Skype for Business Online では、Skype for Business Online やオンプレミスの Office Coomunication Server 2007 R2 / Lync Server 2010 / Lync Server 2013 / Skype for Business Server 2015、および Skype をご利用されている別組織のユーザーと IM やプレゼンス、会議といった機能をご利用いただけます。
詳細は、以下の URL をご参照ください。

フェデレーションとパブリック IM 接続

また、この外部組織との接続に関する設定は、以下の設定項目にて制御が可能です。

個別のユーザー向けに設定を構成する  --> 外部通信を設定する

g. Skype for Business Online の管理
Skype for Business Online でも Exchange などと同様にポータルを使用した管理、PowerShell を使用した管理が可能です。
詳細は、以下の URL をご参照ください。

Skype for Business Online の管理