Lync または Skype for business クライアントがクラッシュまたはフリーズする場合の対処方法

おはようございます。 Lync/Skype サポートチームの吉野です。
今回は最近お問い合わせを頻繁にいただくようになった「Lync または Skype for business クライアントがクラッシュまたはフリーズ」という困った問題の対処方法についてです。

なぜクラッシュ/フリーズするか

Lync/Skype に限らずすべてのプログラムでそうなのですが、本来想定していない処理を行ったり、来ないデータをずっと待ち続けたり…といったことが原因で発生します。
特に Lync のようにインタラクティブに画像を表示したり音声を表示したり画面共有を表示したりといった処理を行えばその確率は高くなります。もちろん、想定外の場合に対処するように設計はされています。(例外処理)

どう対処するか

もちろん、プログラムをデバッグして修正といったことは普通できませんが改善が見込める初期対応方法がいくつかございますので紹介させていただきます。

1. Lync/SfB を最新版に

上記の通り例外処理に問題があった場合、弊社にレポートされたものについては随時修正されております。
いずれのバージョンにおいてもクライアントは最新版に更新されることをお勧めいたします。
各バージョンのダウンロードについては下記の記事を参照ください。
https://blogs.msdn.com/b/lync_support_team_blog_japan/archive/2015/09/01/cu.aspx

2. ドライバを最新版に

こちらが実は一番多い原因です。Lync/SfB では新しいバージョンの「グラフィック」「サウンド」「チップセット」ドライバーを利用することをお願いしております。
特にグラフィックドライバーに関しては以下の通り要件として明確に定義されております。

https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/jj688132.aspx

お手数ですが、各メーカー様のサイトをご確認いただき、最新版のドライバーを入手いただけますようお願いいたします。

なぜドライバーが原因なのか

他のアプリは正しく動いているのになぜ Lync だけが…と思われる方もいらっしゃるかと思います。
Lync/SfB では音声やビデオ、画面共有といった非常にリアルタイム性が高い情報を一度に処理しています。
そのため描画やエンコードといった部分でハードウェアの性能を最大限利用するべく例えば DirectX といったテクノロジーを利用して直接制御を行っています。

Lync/SfB も利用者が急増しており、様々なシーンで弊社が当初あまり想定していなかった使い方をされ、問題が報告され都度修正しております。
同様にハードウェアベンダー様でも利用者が増えるごとに様々なアプリケーションで利用され、問題が随時修正されております。

コアな機能を様々な利用方法で利用するためには、常に最新のドライバーを利用することが大事ということになります。

快適な Lync/SfB ライフのために、ぜひ最新版のドライバー&アプリの利用をお願いいたします。