Lync ClientPolicy と GroupPolicy

こんばんは、 Lync サポートの吉野です。
今回は Lync のポリシーについての説明です。

Lync クライアントポリシーとは、 Set-CsClientPolicy で設定できる「ユーザーに割り当てられるポリシー」です。
ユーザー一人一人に割り当てると時間がかかるので「グローバル」ポリシーや、 LDAP で条件に合致するユーザーに適用する Grant-CsClientPolicy 等もあります。

https://technet.microsoft.com/ja-JP/library/gg412942.aspx

※「クライアントポリシー」ですがマシンにではなくユーザーに対して適用されます。

このクライアントポリシーはユーザーが Lync にサインインした後にダウンロードされるものです。インバウンドプロビジョニングとも呼ばれます。
従って、サインインする前の情報は設定できません。

サインインする前の情報については Active Directory のグループポリシーで定義します。例えば、サーバー名だとかパスワードを保存するかなどの情報が該当します。
https://technet.microsoft.com/ja-JP/library/gg425941.aspx

Lync の前バージョンである Communicator ではクライアントポリシーのほとんどをグループポリシーで受け持ってました。互換性の維持のため、一部クライアントポリシーの情報がグループポリシーで読み込まれることがあります。
これはあくまで互換性のためであり、グループポリシーとクライアントポリシーの内容が重複した場合はクライアントポリシーの情報が優先されます。
また、将来の機能の削除を考えますと、ほとんどの設定をクライアントポリシーで制御することを強くお勧めいたします。

それでは引き続き快適な Lync ポリシーライフを満喫ください。