はじめよう VDI 第 3 回 ~通信編~

こんばんは、 Lync サポートチームの吉野です。
少し間が空いてしまいましたが、今回は VDI 連載の続きです。

前回までの連載で、 VDI プラグインは利用できるようになったかと思います。
今回は、実際の通信がどうなっているかを見てみましょう。

1. メディアの通信

これはいいですね。仮想マシンを経由せずに物理端末と対向マシンが直接通信を行うようになります。
これができないと VDI プラグインの意味がありません...。

つまり、ピアツーピアであれば「シンクライアント」と「相手端末」が直接通信になりますし、会議であれば「シンクライアント」と「フロントエンドサーバー」が通信を行います。

2. SIP の通信

こちらが罠に陥りやすい点。シンクライアントはフロントエンドサーバーと SIP/TLS の通信を行います。
もちろん、仮想マシンとフロントエンドサーバーもSIP/TLS通信を行います。
つまり、シンクライアントも仮想マシンも、フロントエンドサーバーに対して 5061 の通信ができている必要があります。

原理としてはリモートデスクトップ接続 (mstsc.dll) から Lync VDI プラグインのモジュール( UcVdi/UccApi )がロードされています。
トラブルシューティングの際はシンクライアント側のログと仮想マシン側のログ両方見る必要があります。
どちらも以下のフォルダにあります。

%userprofile%\AppData\Local\Microsoft\Office\15.0\Lync\Tracing

LyncVdiPlugin-UccApi-0.UccApiLog というファイルを Snooper で見てみると、何かわかるかもしれません。

それでは引き続き快適な Lync ライフを満喫ください。

関連ブログ
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はじめよう VDI 第 1 回 ~基礎知識編~
https://blogs.msdn.microsoft.com/lync_support_team_blog_japan/2014/10/22/vdi-1/

はじめよう VDI 第 2 回 ~確認項目編~
https://blogs.msdn.microsoft.com/lync_support_team_blog_japan/2014/10/27/vdi-2/

はじめよう VDI 第 3 回 ~通信編~
https://blogs.msdn.microsoft.com/lync_support_team_blog_japan/2014/11/21/vdi-3/

Office 2013 with SP1 と Lync VDI 2013 Plug-in の共存環境
https://blogs.msdn.microsoft.com/lync_support_team_blog_japan/2015/12/28/office-2013-with-sp1-lync-vdi-2013-plug-in/

Lync 2013 VDI Plug-in が Runtime Error を伴って異常終了する
https://blogs.msdn.microsoft.com/lync_support_team_blog_japan/2015/06/22/lync-2013-vdi-plug-in-runtime-error/

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