Exchange 2013 の OWA で IM を統合する。Part2

こんばんは。Lync サポートの久保です。

 

Lync Server 2013 と Exchange を統合させ、OWA 上で IM を行う機能についての解説、第二回となります。

第一回はこちら

 

設定が終わり、動作確認ができたところで、技術的にどのように連携をしているか、さらっと見てみたいと思います。

まず、Lync Server 側で行った設定を思い出してみてください。

信頼されたアプリケーション プールと信頼されたアプリケーションを設定しました。つまり、Lync Server から見た場合は、Exchange を特別扱いしているわけではなく、

ユーザー エージェントとしてしか、考えていません。そのため、Unified Communications Managed API 4.0 Runtime  を Exchange へは追加インストールが必須となる訳です。

SIP のコール フローをざっくりとみてみると、以下のようになります。本当にざっくりなので、イメージと思ってください。

REGISTER は、前述の通りあくまでも、ユーザー エージェントとしてみなされるので、

Exchange サーバーから、Lync Server の方向へ DstPort 5061 でサインインが行われます。

この時のユーザー情報は、OWA にサインインしているユーザーの SIP アドレスを使用します。

一方、赤字で書いたように、DesPort 5075 での通信も発生しています。

これは、Lync Server から OWA クライアントへ情報を伝える必要がある場合に発生します。

この時、ネットワーク レイヤーでは、新たなセッションが張り直されます。

なお、この 5075 のポート番号は決め打ちとなり、CsTrustedApplication で設定する Port のパラメータに依存しませんのでご注意ください。

 

引き続き、快適な Lync ライフをお楽しみください。