Lync と Exchange の統合 EWS part1


こんばんは。Lync サポートの久保です。

 

Lync 2010 以降、Lync クライアントと Exchange サーバーが直接やり取りを行うことで様々なサービスを提供する機能がより一層強化されています。

Lync という製品に限らずですが複数の製品間でデータのやり取りを行い連携してサービスを提供する流れは益々加速しています。

IT エンジニアにとって特定のアプリケーションだけを理解していれば良い時代は既に終焉を迎えました。

特に Lync という製品の特性上、ネットワーク パケットを解析できるのは当たり前のスキルで、

そこに SQL/Office Web App Server/Exchange/SharePoint/Voice Gateway などの周辺製品についても一定以上のスキルが求められます。

 

そこで数日に分けて Exchange との連携について、基本動作+トラブルシュートについて解説をしたいとおもいます。

 

まず、最初に Lync と Exchange との連携で実際に提供されている機能については以下の URL を参照ください。

 

Lync 2010 の統合

http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/gg398806(v=ocs.14).aspx

(Lync 2010 と記載されておりますが、Lync 2013 で統合される機能は基本的に同様です。)

 

ここで注意していただきたいのは、Lync クライアントが Outlook と通信することはないという事です。

Lync と Exchange が直接通信を行います。

その際に使用する通信インターフェースが EWS と MAPI になります。

つまり、同一端末に Outlook がインストールされていなくても Exchange と連携可能です。

 

では、どのように Lync クライアントと Exchange が EWS 接続を実現するか順を追ってみていきましょう。

 

0. 現状確認 

まずは、自分自身の環境での展開状況について確認します。

[構成情報] を見ていただくことが最も簡単な確認方法です。

構成情報は以下の手順で確認可能です。

 

1. タスクトレイの Lync アイコンを [Ctrl] を押しながらクリックします。(赤丸の中が Lync のアイコン)

2. [構成情報] をクリックします。

3. EWS 展開状況を確認します。

以上の方法により、現時点で EWS 接続が出来ているかどうか確認することが可能です。

 

1. 名前解決

Lync と Exchange は TCP/IP の技術に則って接続されます。

そのため、当たり前のこととして、DNS 名前解決で、FQDN から IP アドレスを解決しネットワーク レイヤーでの接続を行います。

プロトコルとしては、HTTPS 接続となり、その接続試行順は以下の順番となります。

https://<smtpdomain>/autodiscover/autodiscover.xml
https://autodiscover.<smtpdomain>/autodiscover/autodiscover.xml
http://autodiscover.<smtpdomain>/autodiscover/autodiscover.xml
Autodiscover SRV record

<smtpdomain> が環境によって変化するパラメータになります。

<smtpdomain> は、Active Directory のユーザー オブジェクトの proxyAddresses 属性の primarySMTP アドレスから情報を取得します。

 

管理者が Primary SMTP アドレスの値を確認する方法とユーザーが Primary SMTP を確認する方法を以下に紹介します。

管理者が Primary SMTP アドレスを確認する方法

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管理者が Primary SMTP を確認するには、[Active Directory ユーザーとコンピューター] を使用するのが一般的です。

 

1.  [Active Directory ユーザーとコンピューター] を起動します。

2. [表示]-[拡張機能] にチェックを入れます。[拡張機能] にチェックをいれることで、プロパティから属性値を確認する事が可能です。

3. 該当のユーザーを右クリックし [プロパティ] を開きます。

4. [属性エディター] タブで [proxyAddresses] を選択し [編集] をクリックします。

5. 大文字で “SMTP” となっているのが Primary SMTP アドレスとなります。

 

ユーザーが Primary SMTP アドレスを確認する方法

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ユーザーが Primary SMTP アドレスを確認するには、Outlook のアドレス帳をしようするのが一般的です。

1. Outlook で該当ユーザーの [プロパティ] を開きます。

2. [電子メール] タブで 大文字で “SMTP” となっているのが Primary SMTP アドレスとなります。

 

以上で、接続する際に必要となる情報である、 Primary SMTP のアドレスを確認する事ができました。

次回  Lync と Exchange の統合 EWS part2 では、ネットワーク モニターを使って名前解決を行う様子を確認していきたいと思います。

 

ひきつづき、快適な Lync ライフをお楽しみください。

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