信頼できるコンピューティング – 10 年の歩み


みなさん、こんにちは。Windows 開発統括部の古内です。

2002 年 1 月 15 日、ビル ゲイツ (Bill Gates) は全社員宛に「信頼できるコンピューティング」 (Trustworthy Computing、TwC) が会社そして業界の最優先事項であると電子メールを送り、マイクロソフトの TwC への取り組みが始まりました。それから 10 年、マイクロソフトは開発モデルを根本的に変革し、セキュリティを確保した開発における業界のリーダーとしてソフトウェアの品質向上に努めてきました。一方で、攻撃手法はますます高度かつ巧妙化し、TwC への取り組みの重要性はさらに増しています。

今日は、Microsoft Security Blog に掲載されている 2012 年 1 月 12 月付のクレイグ マンディ (Craig Mundie) の全社員宛てメール 「Trustworthy computing at 10 Years」 の翻訳をお届けします。


信頼できるコンピューティング (Trustworthy Computing) - 10 年の歩み

10 年前、ビル ゲイツ (Bill Gates) はマイクロソフトの全社員に電子メールを送り、「信頼できるコンピューティング (Trustworthy Computing、TwC)」の取り組みを開始すると発表しました。ビルはその中で、「信頼できるコンピューティング」の重要な柱について定め、すべての人にとって、コンピューターを利用することが、安全であり、プライバシーが確保され、信頼できるものであるためにマイクロソフトがなすべきことの道筋を示しました。

ビル ゲイツを駆り立てたものは、社会におけるコンピューティングの役割への認識の高まりと、業界リーダーとしてのマイクロソフトの責任でした。今日、情報通信技術は私たちの公私にわたる生活のあらゆる面を支えています。情報通信技術が私たちの生活の向上に大きな役割を果たしてきたことに疑いの余地はありません。しかし、私たちの社会には積年の解決すべき課題も残されています。電力網や、国際金融システム、通信システムなどのセキュリティは、堅固に守られなければなりません。その一方で、これらの重要なインフラストラクチャに、悪意をもって攻撃の照準を合わせている勢力が後を絶たないのも事実です。エンド ユーザーのプライバシー保護の方策として "通知と同意" を重視する Fair Information Principles の原則が、世界規模で増大するデータ量によって脅かされつつありますが、それでもなおプライバシーは保護されなければなりません。全世界で日増しに情報通信技術への依存が高まる中、マイクロソフトは、製品とサービスの信頼性を確保する必要があります。

世界は変革を続けていますが、この TwC の節目にあたり、これまでの過程を振り返り、将来を展望するのはよい機会です。この 10 年間にわたる私たちの社内外における取り組みが、ソフトウェアの品質水準を引き上げ、信頼できる製品を提供するというマイクロソフトの決意を実証してきたことは間違いありません。セキュリティに関しては、マイクロソフトは「セキュリティ開発ライフサイクル」を厳格に適用しているという点で、セキュリティを確保した開発における業界のリーダーとして広く認識されています。また、この成果を業界内で他社にも広く提供しています。プライバシーに関しては、開発者に対してプライバシー標準を公開し、ユーザーに対して階層的なプライバシー通知を提供した最初の企業となりました。信頼性に関しては、Windows エラー報告などの優れた機能により、システム障害へ対応し、生産性を向上させ、ユーザーの不満解消を図ることができました。皆が一丸となって成し遂げてきたこの成果を誇りに思い、たくさんの方の多大な尽力に改めて感謝します。

しかし、この成功の上にあぐらをかくわけにはいきません。私たちの生活はあらゆる面で IT に依存しています。世界中の何十億というユーザーのコンピューティングとクラウドを利用するために、マイクロソフトは不可欠な存在であり、また今後もそうあり続けたいと考えています。今、私たちの「信頼できるコンピューティング」への取り組みの重要性は、10 年前よりもさらに増しています。このため、上級幹部チームは Trustworthy Computing 部門に、「TwC をサービス面にも浸透させる」よう命じました。これは、パッケージからクラウドまで、今後も業界でもっとも安全で、プライバシーが保護され、信頼できるものであることを目指すものです。もちろん、この目標を達成するためには、今後も引き続き TwC の取り組みに全力を注いでいかなければなりません。

今後の 10 年に向けた「TwC Next (次の信頼できるコンピューティング)」では、新しいデバイスやサービスにも重点的に取り組んでいきます。その一翼を担うのは、マイクロソフトの全社員およびコンピューティング エコシステムに関わるすべての方々です。TwC Next のプランおよび皆さんの果たす役割については、http://www.microsoft.com/twc (英語) を参照してください。

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