VSS から TFSへの移行 – 機能編

こんにちは。Visual Studio サポート チームです。 前回の投稿に続き、Visual SourceSafe (VSS)から Team Foundation Server (TFS)へ移行についてのお話です。 今回は VSSと TFSの持つ機能の違いについてです。 前回までの投稿でご紹介したように、VSSで管理されていたソース資産はTFSに移行し、引き続き利用することが可能です。 しかし、VSSとTFSは異なる製品となるため、データの種類によっては移行後にその形式が異なることや、VSSで利用可能ないくつかの機能はTFSで対応する機能がありません。 これらのVSSとTFS間の機能差異は、移行後のTFSソース管理での運用において影響を与えます。 そのため、移行計画の時点で十分に考慮をする必要があります。 VSSとTFSでは以下のような変更点があります。   [VSSとTFS 変更点]   1). 履歴データの形式について VSSでのデータの履歴は、ここのファイル単位でのみ管理されていましたが、TFSでは “変更セット” と呼ばれる単位で管理されます。 この変更セットは、ユーザーによって変更のセットがチェックインされたときに複数のファイルへの変更を 1 つの単位にまとめる機能です。 VSSでは、この変更セットに相当する機能はありませんが、移行するVSSデータの履歴が以下の条件が満たされいて、かつ、ソースの移行を VSSUpgradeツール、または、VSSConverterツールで実行した場合には、移行プロセス中にソースに対する各変更が TFSでの “変更セット” にまとめられます。   – 各ファイル、フォルダーの変更が互いに競合していない場合。 – 各ファイル、フォルダーの変更が数分以内の間隔で起きている。 – 各ファイル、フォルダーの変更が同一ユーザーによってチェックインされている。 – 各ファイル、フォルダーの変更のチェックイン コメントが同じである。   これらの条件をすべて満たしている場合には、VSSの履歴データは、TFSに移行されたのち、単一の変更セットにまとめられます。 VSSからTFSへデータ移行した際のデータ変換、ならびに、TFS変更セットについては、以下のMSDNドキュメントにその記載があります。   VSS アップグレード ツールによるデータの変換方法について http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ms253166(v=vs.120).aspx#history  …


VSS から TFSへの移行 – 8.3形式編

  こんにちは。Visual Studio サポート チームです。 前回のこちらの投稿に続き、今回はVisual SourceSafe (VSS)から Team Foundation Server (TFS)へ移行について – MSDOS 8.3形式のファイル名をもつソースの移行についてのお話です。 これまで長きにわたりVSSをご利用いただいていた場合には、VSSで管理されたソースがTFSのソース管理上移行が可能な形式であるかを事前に確認する必要があります。 その中の一つとして、VSSのソースでMS-DOS 互換の短い名前 (8.3) 形式のファイル名を使用している場合には注意が必要です。 MS-DOS 互換の短い名前 (8.3) 形式 は、 TFS では有効なパス名とはなりません。そのため、TFSに移行前に修正することをお勧めします。 ただ、環境上、運用上の諸事情により、移行後に編集をしたい場合があるかもしれません。 その場合は、一時的に 8.3形式を有効化して再度無効化することができます。   Visual SourceSafe からアップグレードした後の手順の実行 – MS-DOS 互換の短い名前 (8.3) 形式のファイルの変換 (TF227014) http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ms253170.aspx#problem_8dot3paths   ここに記載されているスクリプトのバージョン番号は、   Visual Studio 2010:  Version=10.0.0.0   Visual Studio 2012:  Version=11.0.0.0   Visual…


VSS から TFSへの移行 – 全般編

  こんにちは。Visual Studio サポート チームです。 今回は、Visual SourceSafe (VSS)から Team Foundation Server (TFS)へ移行についてのお話です。 VSS 2005は、すでにメインストリーム サポート期間が終了した延長サポートフェーズの製品であり、延長サポート の終了日が 2017年 7月 11日となります。 そのため、ご利用の皆様にはTFSのソース管理機能に移行をご検討されている方も多くいらっしゃるのではと思います。 VSS 2005からTFSへソース資産を移行は、専用の移行ツールをご利用いただく方法、また、手動で取得したソースをTFSに追加する方法のいずれかの方法で可能です。 実際の移行に必要な工程には、大きく分けて 前処理、移行処理、後処理 があります。 また、移行をスムーズに進めるためには、以下のような点にご留意ください。   – 移行するデータは、極力必要最小限にする 新環境への移行が必要なソース資産を選定し、不要なファイル、履歴、また、以前にビルドされたバイナリでもはや使用しないものなどを予め除いておきます。 また、移行専用のツールをご利用いただく場合には、移行前のVSSソースに対してのAnalyzeコマンドを使用した解析、エラーの修復が必須要件になります。   – 移行に必要な環境の確認、また、手順のリハーサルをする 本番での移行をスムーズに行うため、移行に必要なマシン、コンポーネント、HDDの空き容量等 の実行環境の確認、手順のリハーサルなどを実施し、リハーサルで発生したエラーなどへの対応や処理に必要な容量や時間を見積りなどをして、本番移行で想定される問題を予めクリアにしておきます。 エラーが多かったり、コンパクトにできない場合は、思い切って、最新のコードのみを移行対象にすることも検討することも有効です。 これらのソース移行に関する準備、移行の実行に関する情報は 以下MSDNドキュメントにも記載がありますので、ご参考ください。   Visual SourceSafe からのアップグレード http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/vstudio/ms253060(v=vs.120).aspx 移行においてのそれぞれの処理において 特段注意が必要な事項については以下となります。     前処理 Visual SourceSafe ANALYZE ユーティリティを使用して、データベース内のデータ整合性の懸案事項を検出し、修正します。この作業では、最新の更新を適用して、 ANALYZE ユーティリティ…


Team Foundation Server ソース管理で共通ファイルを共有するには

  こんにちは、Visual Studioサポート チームです。 関東地方には観測史上稀な大雪が降ったり、まだまだ寒~い日が続きますね。 先日の大雪では、2週連続で雪遊び+雪かきに精を尽くし、若干ヘタレ気味ではありますが、皆様に開発 ツールのちょっとしたTipsをこのブログでご紹介します。 今回はTeam Foundation Server (以下 TFS) のソース管理のネタとなります。 ご存知のとおり、最新のTFS はバージョン 2013となり、TFS 2005の初回リリースから、かれこれ、5バージョン目となりました。 チームでのアプリケーション開発全般の工程に対して支援機能をもつTFSですが、なかでもソース管理機能は TFS 以前の製品である Visual SourceSafe の後継としてご利用いただいている方も多いと思います。 Visual SourceSafeよりTFSに移行する際には移行支援ツール提供されており、SourceSafeでの資産をTFS での利用することが可能ですが、いくつかの機能はTFSで対応する機能が引き継がれませんでした。 その機能の一つが “共有” です。 SourceSafeでの “共有” は、製品ドキュメント、イメージファイル、また、共通コードファイルなど複数のプロジェクトで 共有するファイルを各プロジェクトごと複数個用意せず、単一のファイルを複数のプロジェクトで共有し、利用することを可能とする機能となります。 また、共有したファイルの更新はいずれかのプロジェクトから可能であり、その更新の反映は各プロジェクトから取得するできるため、ファイルの更新や共有プロジェクトの数が把握できる小規模な開発においては、とっても役立つ機能でした。 では、このような “共有”機能がなくなってしまった TFSで単一の共通コードを複数のプロジェクトで共有するには?・・・ 次のような方法でTFSでも複数プロジェクト間で共通ファイルの共有が可能です。   1). Visual Studio の “リンクとして追加”を使用し、プロジェクト内に共通ファイルのリンクを追加する。 2). 共通ファイルをアセンブリ化しアセンブリ参照する 3). Visual Studio プロジェクト単位でプロジェクト参照する   この中で 1)の “リンクとして追加”を使用した場合は 2),…


[Information] Visual SourceSafe 2005 の最新修正プログラムについて

こんにちは。Visual Studio サポート チームです。 この記事では、Visual SourceSafe 2005 の最新の更新プログラムについてご案内いたします。 先日、ご案内した Visual SourceSafe 2005 の単体ライセンス提供終了のご案内に続き、Team Foundation Server 移行までの期間に Visual SourceSafe 2005 を安全に運用するための情報として活用してください。 [最新の修正プログラムのご案内] Visual SourceSafe 2005 (以下、VSS 2005) を安全に運用するための最初のポイントは、修正プログラムの適用です。 2013 年 10 月時点で VSS 2005 の最新の修正プログラムは以下 (文書番号 976375) です。 本修正プログラムは、VSS 2005 に TFS 2010 の対応を加えたものですが、VSS 2005 リリース以降の修正が全て含まれております。 Error message when you try to run the VssConverter.exe program…


[Information] Visual SourceSafe 単体ライセンス提供終了のお知らせ

Visual Studio サポート チームのタカハシです。 この記事では、Visual SourceSafe 2005 の単体ライセンス提供終了と Team Foundation Server の移行についてご案内いたします。   [お知らせ] 2011年12月末日をもって、Visual SourceSafe 2005 (以下、VSS 2005)の単体ライセンスの提供を終了いたします。 VSS 2005 の主要機能であるバージョン管理機能は、後継製品であるVisual Studio Team Foundation Server(以下、TFS) に含まれています。TFSは、VSS 2005 の機能に加え、よりチーム開発の生産性を向上する多くの機能が搭載されており、総合的なプロジェクト管理システムや、アプリケーション ライフサイクル管理(ALM)を導入することができます。今後、新規で VSS 2005 の導入検討をされている方は、後継製品の TFS をご選択いただけると幸いです。なお、VSS 2005 の追加ライセンスは、今後 MSDN Subscription の特典のみで提供は継続されます。 TFS への移行をご検討の方は、次の情報をご確認ください。 [Team Foundation Server ご紹介資料] 以下の資料では、TFS 2010 の紹介を VSS 2005 との比較をご案内しています。 Microsoft Visual Studio:一歩先を行くバージョン管理…