Visual Studio 2015 の _utime32 関数で指定可能な時刻の上限が以前と異なる

こんにちは、Visual Studio サポート チームです。 今回は、Visual C++ で提供される _utime32 関数で指定可能な時刻の上限が、Visual Studio 2015 と以前のバージョンとで異なる現象についてご案内します。   現象: Visual Studio 2015 で提供される Visual C++ の _utime32 関数の引数として、UTC 2038 年 1 月 18 日 23:59:59 (日本時間 2038 年 1 月 19 日 08:59:59) より後の時刻を指定すると処理に失敗してエラーとなり、戻り値として -1 が返ります。 これに対し、Visual Studio 2013 以前のVisual C++ では、UTC 2038 年 1 月 19 日 03:14:07 (日本時間…


TFS2015 Update2 の評価版から製品版への切り替えについて

こんにちは。Visual Studio サポートチームです。 2016 年 3 月 30 日に Team Foundation Server 2015 Update 2 がリリースされました。 Update 2 の新機能については、リリース ノート をご覧ください。 今回は Team Foundation Server 2015 Update 2 で変更された、試用版から製品版へのアップグレード方法をご案内します。   試用版から製品版へのアップグレード VisualStudio.com から Team Foundation Server をダウンロードしてインストールした場合、その日から 60 日間を評価期間として試用版を利用することができます。 Visual Studio ダウンロード https://www.visualstudio.com/downloads/download-visual-studio-vs  ※ 画面左側に表示されている製品群から「Team Foundation Server 2015」を選択してダウンロードすることができます。 従来のバージョンでは、評価版から製品版へのアップグレードの際はプロダクト キーを入力する必要がありましたが、Update 2 ではキーの入力を行いません。その代わりに、管理コンソールから [試用版の完了] ダイアログを表示して、試用版の使用を完了します。 手順 試用版での評価を終えたら、Team…


夏時間が適用されるタイムゾーンにおける mktime 関数利用時の注意事項について

こんにちは。Visual Studio サポート チームです。 今回は、夏時間が適用されるタイムゾーンにおいて Visual C++ の mktime 関数を利用する際に注意が必要となる点をご紹介します。   夏時間 (DST : Daylight Saving Time) とは 夏時間は、1 年のうちの夏を中心とした期間に、日照時間を有効利用する目的で標準時を 1 時間早める制度です。 例えば、米国西部で利用されている太平洋標準時 (PST) では、夏時間として太平洋夏時間 (PDT) が採用されており、3 月の第 2 日曜日の午前 2 時から、11 月の第 1 日曜日の午前 2 時までの期間が夏時間として扱われ、その前後で、その地域における標準時が切り替わります。 現在の日本では採用されていませんが、欧米を中心とした諸外国では広く採用されているため、国際化に対応したシステムでは夏時間を考慮する必要があるケースも増えていると思います。   スキップされる 1 時間と、2 度繰り返される 1 時間 標準時との切り替えのため、夏時間の開始時には、時計の上では 1 時間がスキップされ、夏時間の終了時には 1 時間が 2 度繰り返されような状況となります。 PDT の場合、2016 年を例にとると、以下のように標準時が切り替えられ、タイムゾーンに…


Visual Studio 2015 で MFC Active X コントロール プロジェクトを使用する際の注意点について

こんにちは、Visual Studio サポート チームです。 今回は Visual Studio 2015 で MFC Active X コントロール プロジェクトを使用する際に、ご注意いただきたい問題についてご案内します。 問題 Visual Studio 2015 Update1 および Update 2 の MFC Active X コントロール プロジェクトのクラス ビューからウィザードを使用し、メソッド、プロパティを追加した場合に、Visual Studio 開発環境が応答不可となり、メソッド、プロパティを追加することができません。   再現手順: Visual Studio 2015 Update1 または Update 2 を起動します。 MFC ActiveX コントロール プロジェクトを新規作成するか、既存のプロジェクトを開きます。 [クラス ビュー] を開き、ツリー上のインターフェイスのノードを右クリックし、[追加] – [メソッドの追加 (M)] を選択します [メソッド追加ウィザード] から新規にメソッドを追加します。 ※…


Visual Studio 2015で透過型プロキシのランタイム型をウォッチする際の注意点について

こんにちは、Visual Studio サポート チームです。 今回は Visual Studio 2015 でアプリケーションをデバッグする際に使用する、ウォッチ (変数の値の表示) 機能に関して、ご注意いただきたい問題についてご案内いたします。   問題 Visual Studio 2015 で .NET Framework アプリケーションをデバッグする際、ContextBoundObject 派生クラスなどのオブジェクトの値をウォッチ ウィンドウで表示しようとすると、以下のエラーが発生し、値を確認することができません。  エラー:  “このコンテキストでは、透過プロキシのランタイム型を取得できません。“     原因 本問題は、Visual Studio 2015で導入された新しい式エバリュエーターが透過プロキシのランタイム型を解決できない不具合に起因しており、Visual Studio 2015、Visual Studio 2015 Update 1、Visual Studio 2015 Update 2 で発生することが確認されております。 本問題はマイクロソフトにて製品の問題として認識されており、可能な限り、将来バージョンの製品アップデートで修正される予定です。   対処方法 本問題は、Visual Studio のオプションで、”従来のC#およびVBの式エバリュエーターを使用する” を選択することで対処することが可能です。 以下にオプションの設定方法をご案内します。   <オプションの設定方法> Visual Studio を起動し、メニューから [ツール]…


.NET Framework Language Pack について

こんにちは、Visual Studio サポートチームです。 今回は、.NET Framework の言語パック (Language Pack) について、お問い合わせいただくことの多いインストールとアンインストールについてご説明します。   言語パックとは .NET Framework Language Pack は、.NET Framework が内部で使用するリソースのうち、言語に依存するもの (エラー メッセージや一部の画像データなど) を言語ごとにまとめたパッケージで、実行コードを含まないリソース ファイルの集まりです。 例えば、日本語の言語パックをインストールすることで、.NET Framework のクラス ライブラリを使用した際のエラー内容などを日本語で表示することができます。 なお、言語パックはあくまで .NET Framework の内部リソースをローカライズするだけのものですので、インストールしていない状態でも、.NET Framework 本体のクラス ライブラリは問題なくご利用いただくことができます。 また、あくまで .NET Framework ライブラリ内部のリソースに関するものであり、お客様が開発したアプリケーションで使用するリソースの言語とは関係ありません。   インストールについて .NET Framework 本体のインストールに Web インストーラーを利用した場合、言語パックも自動的にインストールされます。 一方、.NET Framework 本体のインストールにオフライン インストーラーを利用した場合は、言語パックは自動的にインストールされません。このため、言語パックをインストールしたい場合は、個別に言語パックのインストーラーを入手してインストールする必要があります。 なお、新しいバージョンの言語パックをインストールした場合、コントロール パネルの “プログラムと機能” の一覧に古いバージョンの言語パックも表示されたまま残る動作となっていますが、古いバージョンのリソース ファイルは存在せず、新しいバージョンのみ存在している状態となります。   アンインストールについて…


Visual Studio 2010 : VSPackage で追加したメニューの初回表示が不正になる

こんにちは、Visual Studio サポートチームです。 今回は VSPackage を使用して追加したメニューの表示上の問題についてご紹介します。   現象 VSPackage では、以下のドキュメントで紹介されているような方法を使用して、Visual Studio に動的にメニューを追加することができます。     How to: Dynamically Add Menu Items https://msdn.microsoft.com/en-us/library/bb166492(v=vs.100).aspx ここで、追加した複数のメニューに対して、OleMenuCommand の Enabled プロパティを False に設定してメニューを無効化すると、Visual Studio 起動後の初回の表示に限り、以下のように、先頭のメニュー以外が意図せず「有効」な状態として表示されることが確認されています。     これらは表示上は「有効」となっていますが、実際のメニューの状態としては「無効」となっており、メニューを押下しても動作はいたしません。 また、2 回目以降の表示では設定どおりに「無効」として表示されます。 本現象は Visual Studio 2010 の不具合に起因する問題であり、Visual Studio 2012 以降のバージョンでは発生しません。 ご利用のお客様にはご不便をおかけし、申し訳ございませんが、Visual Studio 2012 以降のバージョンをご利用していただくか、表示上の問題として無視してくださいますようお願いいたします。


.NET Framework 4.6 の新しい 64 bit JIT コンパイラについて

こんにちは。Visual Studio サポート チームです。 今回は .NET Framework 4.6 から導入された 64 bit アプリケーション用の新しい JIT コンパイラー (コード ネーム RyuJIT) についてご紹介します。   概要 従来の 64 bit 向け JIT コンパイラーでは、32 bit 向けの JIT コンパイラーと比較してパフォーマンス面で劣る問題がありました。例えば、コントロール数の非常に多い画面を表示する際、64 bit アプリケーションでは画面の表示までにとても時間がかかるケースがありました。 .NET Framework 4.6 から導入された新しい JIT コンパイラー (RyuJIT) ではこの点を大きく改善し、64 bit アプリケーションの JIT コンパイルにかかる時間を大幅に短縮しています。 RyuJIT の詳細については、開発チームのブログ記事もご参照ください。 (いずれも Preview バージョンの段階で執筆されたものであり、Preview 版固有の記述も含まれておりますことご了承ください。)     RyuJIT: The next-generation JIT…


Microsoft.TeamFoundation.MVVM 名前空間の利用について

こんにちは、Visual Studio サポート チームです。 今回は、Team Foundation の拡張開発で利用可能な Microsoft.TeamFoundation.MVVM 名前空間について、モジュールの配布に関する注意事項とあわせてご紹介します。 Microsoft.TeamFoundation.MVVM 名前空間は、Team Foundation Server のクライアント プログラムを拡張する API のセットとして、Visual Studio、または、チーム エクスプローラーに同梱される形で提供されています。 Team Foundation の拡張と Microsoft.TeamFoundation.MVVM 名前空間の詳細につきましては、以下のドキュメントを参照してください。     Team Foundation の拡張     https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/bb130146.aspx Microsoft.TeamFoundation.MVVM 名前空間     https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/microsoft.teamfoundation.mvvm.aspx   ご注意 本名前空間は .NET Framework には含まれておらず、DLL 単体での再配布も許諾されておりません。このため、本名前空間を利用するアプリケーションは Visual Studio やチーム エクスプローラーがインストールされた環境でのみご利用いただけるものとなりますのでご注意ください。   MVVM に関する参考情報 MVVM パターンの雛形として Microsoft.TeamFoundation.MVVM を利用したいという要望をお寄せいただくことがありますが、前述の通り Visual Studio やチーム…


Windows 7/ Windows Server 2008 R2 以降のOS とStrConv関数 – VBStrConv.Wideを使用した文字変換について

こんにちは。Visual Studio サポート チームです。 今回は、濁点や半濁点を含む文字列に対して Visual Basic の StrConv 関数を使用した場合に、Windows 7  以降 の OS とそれ以前の OS で結果が異なる現象について解説します。 StrConv 関数を使用するアプリケーションをご利用の場合、以前の OS から、Windows 7 や Windows Server 2008 R2 以降の OS に実行環境をアップグレードすると、以下のような現象が発生するのでご注意ください。   現象 StrConv 関数を使用して濁点 (Shift_JIS : 0x814A) や半濁点 (Shift_JIS : 0x814B) の文字の全角・半角を変換しようとした場合、以下のように、実行環境の OS のバージョンによって結果が異なります。   <変換結果 : Windows Vista / Windows Server 2008 以前> 濁点…