SSISDB が AlwaysOn 可用性グループに含まれている環境での修正プログラム適用

SQL Server サポートチーム 佐藤 美菜 SSIS パッケージの管理を行う SSISDB カタログデータベースは、他のユーザーデータベースと同様に AlwaysOn 可用性グループに設定することができます。 しかし、SQL Server のサービスパックや累積的更新プログラム適用時には注意が必要です。 事象 SQL Server 2012 もしくは SQL Server 2014 AlwaysOn 可用性グループを構成している環境で、 SSISDB カタログデータベースも可用性グループに入っている場合にサービスパックや累積的更新プログラムを適用すると、エラーで失敗することがあります。   インストール結果が記録される Summary.txt や、ERRORLOG では、次のようなエラーが記録されます。 Summary.txt (SQL Server 2012 の場合、既定で C:\Program Files\Microsoft SQL Server\110\Setup Bootstrap\Log 配下) Overall summary:    Final result:                  修正プログラムのインストール中に次のインスタンスの更新に失敗しました:  MSSQLSERVER。失敗の原因を確認するには、ログ ファイルを参照してください。   Exit code (Decimal):           -2061893606…


Kerberos認証を用いてファイル共有上のデータを基にBulk Insertするとアクセス拒否で処理が失敗する

  横井 羽衣子 (よこい ういこ) SQL Server Developer Support Engineer 皆さん、ご機嫌よう。今日は共有フォルダ上のファイルをソースとして Bulk Insert を実行した際、アクセス拒否エラーが発生する現象についてご紹介します。 エラー : メッセージ 4861、レベル 16、状態 1、行 1 ファイル “<CSV ファイル名>” を開けなかったので、一括読み込みできません。オペレーティング システム エラー コード 5(アクセスが拒否されました。)。 発生条件 : ・Active Directory 環境であること ・Windows 認証 を使うこと ・Bulk Insert のソースは SQL Server 構成マシンとは別のマシン上に配置されていること ※ SQL Server 認証ユーザーで実行される場合は、問題は発生しません。 ※ Always ON / シングル構成に限らず発生します。 図 : File…


AlwaysOn 可用性グループのレプリケーションでの注意点

  可用性を高めるために、AlwaysOn 可用性グループとレプリケーションを組み合わせて利用したいというご要望を聞くことがよくあります。一例として、AlwaysOn 可用性グループを構成しているデータベースをパブリケーションとして、トランザクション レプリケーションを構築することが可能です。この記事では以下のような構成を前提としてご紹介します。   手順は、AlwaysOn 可用性グループ用のレプリケーションの構成 (SQL Server) でご案内しています。また、英語ですが、米国の AlwaysOn サポートチームが公開しているブログ記事 Setting up Replication on a database that is part of an AlwaysOn Availability Group で、スクリーンショット付きで分かりやすい手順もあります。 この構成のポイントとしては、次の点があります。 <ポイント1> ディストリビューターは、可用性グループを構成しているサーバー以外のサーバーで稼動させる必要がある。 <ポイント2> 可用性グループがフェールオーバーしてもレプリケーションの配信は続行される。 <ポイント3> 可用性グループのセカンダリ レプリカのサーバーが停止していると、レプリケーションの配信は行われない。 ここで、<ポイント3> の動作について注意が必要なため、今回はこの動作についてご案内します。   「AlwaysOn 可用性グループを構成しているサーバーが停止しているときのレプリケーションの配信タイミング」 通常であれば、変更対象のログ レコードがレプリケーション ログ リーダー エージェントによって読み取られ、ディストリビューターを経由してサブスクライバーにトランザクション情報が配信されますが、可用性グループのセカンダリ レプリカが停止している場合には、配信されません。状況により、次のような動作の違いがあります。 平常稼動時: 変更対象のログ レコードがログ リーダー エージェントによって読み取られ、ディストリビューター/サブスクライバーに配信されます。 可用性グループのフェールオーバー後: 変更対象のログ レコードがログ…


[SQL Server] 高可用性ソリューションについて

  皆さん、こんにちは。 今回は SQL Server の高可用性ソリューションについて紹介します。 SQL Server では、複数の可用性ソリューションを実現させるための機能が備わっています。 しかしながら、複数の可用性ソリューションが存在するため、どの機能を選択すべきかについて、迷われている方もおられるのではないでしょうか。 今回、SQL Server で実現可能な高可用性ソリューションの各機能をポイント別に評価し、比較してみたいと思います。     まず初めに、評価するポイントとして、以下の項目を定義しました。 自動フェールオーバー (F/O) 機能 自動フェールオーバー機能のサポート有無 フェールオーバー (F/O) 時間 フェールオーバー機能をサポートしている場合、フェールオーバーの完了までに要する時間の目安 データ保護性 障害発生に伴う耐データ障害性の有無 クラスタ要否 高可用性ソリューション機能を使用するうえでの、フェールオーバー クラスタリング (MSFC) 機能の使用有無     高可用性ソリューションの各機能を上記のポイントで評価したものが、以下の表になります。 機能 自動F/O機能 F/O時間 同期時間 データ保護性 クラスタ要否 冗長単位 備考 AlwaysOn 可用性グループ 同期モード ○ 即時 注1 即時 ○ 注2 ○ DB 即時F/Oの必要なクリティカルなシステム向け ※複数のデータベースをまたぐトランザクション処理及び分散トランザクションがサポートされない…