[Azure Stream Analytics] Azure Stream Analytics の IoT Hub の入力で指定する消費者グループ (コンシューマーグループ) の作成方法

BI Data Platform (SQL Server) Support Team 山崎実久

- Azure Stream Analytics とは?

Azure Stream Analytics は、デバイスやセンサーから出力される JSON 形式のデータをリアルタムで処理し、Azure SQL Database への保存や、Power BI でグラフ化などできるサービスです。サーバーの準備や管理は必要なく、Azure Portal 上の Stream Analytics のサービスでジョブを作成し、Input と Output の設定と、SQL Like な集計処理を行うクエリを設定後、ジョブを開始するだけで利用できます。指定した Input に流れてくる (Stream) データを分析 (Analytics) し、指定した Output へ出力することができます。詳細は Stream Analytics とは を参照ください。

- Azure Stream Analytics の IoT Hub の入力で利用する消費者グループ (コンシューマグループ) の作成

IoT Hub のデータの受信や配信は、消費者グループ(コンシューマグループ)を介して行われます。このコンシューマグループを正しく作成し利用しないと Stream Analytics で指定した Output にデータが出力されません。

Stream Analytics を利用した IoT Hub からの データ出力に関して、サポートによくあるお問い合わせとして、Stream Analytics の Input の設定で新規作成したコンシューマグループが選べないとか、選べないので手動で指定して Stream Analytics のジョブを動かしたが Output が得られないなどがあります。いずれも下記画面キャプチャー Fig2 の [Endpoints] – [Events] からコンシューマグループを作成していない場合に発生する問題です。

既定では以下のように Azure Stream Analytics の IoT Hub の Input にて $Default のコンシューマグループが利用可能です。このコンシューマグループを利用すれば、Output に処理したデータを出力することができます。

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Fig1. 既定のコンシューマグループ $Default

 

一方で、別のコンシューマグループを作成し利用したい場合は、以下の画面キャプチャー Fig2 のように Azure Portal の IoT Hub のサービスから [Endpoints] – [Events] を選択後、Consumer groups にて、新しいコンシューマグループを指定し、上記 Fig1 の Azure Stream Analytics の IoT Hub の Input にて、 コンシューマグループのプルダウンメニューから、新しく作成したコンシューマグループを選択します。 image

Fig2. IoT Hub のコンシューマグループの新規作成

 

※ 本ブログの内容は、2017 年 4 月時点の情報です。
以上です。お役に立てたら幸いです。