SQL Server 2014 Express 日本語版 x86 インストール要件

インターネットに接続していない日本語 Windows 環境に「SQL Server 2014 Express日本語版 x86」 をインストールする場合の以下 2点についてお話したいと思います。

-  インストール要件
-  インストール/アンインストールされるコンポーネント

本ブログが SQL Server 2014 のインストールに関して公開している以下のトピックを補足するものとして役立てばうれしいです。

◆SQL Server 2014 のインストールに必要なハードウェアおよびソフトウェア
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ms143506.aspx

【インストール要件】

コンポーネント名 インストール済み確認方法
.NET Framework 3.5 SP1 HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v3.5 の Version の値
.NET Framework 4.0 以上 HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v4\FullVersion の値 (.Net Framework 4 の場合)Release の値 (.Net Framework 4.5 以上の場合)※詳細は以下をご確認下さい。◆方法 : インストールされている .NET Framework バージョンを確認するhttps://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/hh925568%28v=vs.110%29.aspx
.NET Framework 4.0 以上の言語パック(日本語 : 1041) HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v4\Full\1041Version の値 (.Net Framework 4 の場合)Release の値 (.Net Framework 4.5 以上の場合)※上記、.NET Framework 4.0 以上 のバージョンと合わせることを推奨しています。
PowerShell 2.0 以上 HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\PowerShell\1\PowerShellEnginePowerShellVersion (REG_SZ) = 2.0※PowerShell は下位互換性があり、PowerShell 2.0 より上のバージョンでも、上記レジストリが存在する事を確認しています。

<補足>
1 : x86 (32bit) および x64 (64bit) の OS にインストールする場合、どちらにもあてはまります。

2 : [インストール済み確認方法] はいずれもレジストリ値を確認する方法です。レジストリ値はレジストリ エディタ ([ファイル] -> [ファイル名を指定して実行] -> ボックスに regedit.exe と入力し、[OK] を使って確認できます。

3 : [インストール済み確認方法] のレジストリ値は、x64 環境では以下の WOW64 (Windows 32-bit On Windows 64-bit) のレジストリでも確認可能です。
\Microsoft 以降は、上記レジストリと同じ内容となります。

/// .NET Framework ///
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\NET Framework Setup\NDP

/// PowerShell 2.0 ///
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Wow6432Node\Microsoft\PowerShell\1\PowerShellEngine
PowerShellVersion (REG_SZ) = 2.0

4 : スタンドアロン (インターネットに接続していない) 環境では、.NET Framework 4.0 以上をインストールしても、.NET Framework 4.0 以上の言語パックは、自動でインストールされません(Web インストーラーでは、自動で言語パックもインストールされます)。また、.NET Framework 4.0 以上の言語パックがインストールされていない環境では、「SQL Server 2014 Express日本語版 x86」のインストールは行なえません。

5 : 上記インストール要件を満たしていなくても、「SQL Server 2014 Express日本語版 x86」をインストールできる場合があります。しかし、このインストール要件は、動作を含めた上での必須コンポーネントであり、推奨事項となります。

 

【インストール後に作成されるコンポーネント】 インストール後、作成(○:有, ×:無) アンインストール後、(○:残る, ×:削除)
  コンポーネント名 OS : X64 (64bit) OS : X86 (32bit) OS : X64 (64bit) OS : X86 (32bit)
Microsoft ODBC Driver 11 for SQL Server
Microsoft SQL Server 2008 セットアップ サポート ファイル × ×
Microsoft SQL Server 2012 Native Client
Microsoft SQL Server 2014 × ×
Microsoft SQL Server 2014 Transact-SQL ScriptDom × ×
Microsoft SQL Server 2014 セットアップ (日本語) × ×
Microsoft Visual C++ 2010 x64 Redistributable - 10.0.40219 × ×
Microsoft Visual C++ 2010 x86 Redistributable - 10.0.40219
Microsoft VSS Writer for SQL Server 2014 × ×
SQL Server 2014 用 SQL Server Browser × ×

<補足>
上記、アンインストール後に残るコンポーネントは、いずれも SQL Server に接続するアプリケーションで使用されるデータ アクセス用の再頒布可能なコンポーネントです。SQL Server インスタンスをアンインストールした場合でも、当該マシン上で動作するアプリケーションで使用する場合もありますので、同時削除は行わない動作仕様となっております。そのため、残っていても問題のないコンポーネントです。

 

<参考情報>

◆Windows PowerShell の新機能
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dd378784(v=WS.10).aspx

◆.NET Framework のインストール (.NET Framework 4)
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/5a4x27ek(v=vs.100).aspx

◆.NET Framework 4.5、4.5.1、および 4.5.2 のインストール
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/5a4x27ek(v=vs.110).aspx