シャドウ IT を新しい視点で捉える時代

2017 年 5 月 8 日 - Microsoft Secure Blog スタッフ - マイクロソフト

このポストは「 It’s time for a new perspective on Shadow IT 」の翻訳です。

 

80% を超える従業員が承認されていない SaaS アプリケーションを業務で使用していると認めており、大半の従業員が意識なくアプリケーションを利用しています。多くの従業員は、使い慣れたソフトウェアを使用したいと述べています。その方がより安価で、展開も素早くでき、IT 部門が承認するソフトウェアよりも自分のニーズにぴったりはまるというのが理由からです。これは、単なる個人的嗜好の問題ではありません。好きなソフトウェアを使用することで、従業員の新しいソフトウェアの学習曲線をスムーズに上昇させることができるとともに、ビジネスの速度も向上させることができます。

従業員がビジネスの問題を解決する創造的なソリューションを探し出せるようにし、必要なツールに簡単にアクセスできるようにすることは、イノベーションや生産性を推進するうえで重要です。

また、好きなツールを柔軟に使用できるようにすることで、次世代の人材を引き付けることができます。若い世代の従業員は、自分に合った方法で作業ができるアプリやデバイスを使用しながら育ってきました。約 50% がチャットやメッセージングのようなツールを好んで使用しており、直接会うよりもオンラインで会う方がいいと考える傾向が団塊世代の 2 倍高くなっています。シャドウ IT を制限したい衝動に駆られる気持ちも理解できますが、企業文化がオープンでなく、企業の成功の旗印になりそうな新しいソリューションや革新的なソリューションを受け入れないというシグナルを新しい従業員に送ってしまうおそれもあります。

IT 部門は、組織に求められるセキュリティやコンプライアンスを確保しながら、必要なアプリを選択できる自由を従業員に与える解決策を探し出す必要があります。その解決策の 1 つがクラウド アクセス セキュリティ ブローカーの使用です。

クラウド アクセス セキュリティ ブローカー (CASB) による従業員の能力向上

CASB ソリューションは、従業員が使用するクラウド アプリの詳細情報を示し、それらの効果的な監視と管理を支援します。

優れた CASB ソリューションは、使用中のクラウド アプリを検出し、その情報を単一のインターフェイスで示します。各アプリは業界の標準やベスト プラクティスに基づいてリスク評価され、ユーザーの各アプリの使用について簡単に調べたり、ポリシー設定したりできます。優れた CASB ソリューションでは、それらのアプリを高度なセキュリティ脅威から保護する支援を行うこともできます。

シャドウ IT の可視性、制御、および保護を強化することで、生産性を向上させるとともに、セキュリティ リスクを管理することができます。詳細については、 マイクロソフトの新しい電子書籍「シャドウ IT を可視化する: 安全なデジタルトランスフォーメーションを進めるためのシンプ ルなステップ」を参照してください。