ICopyHook::CopyCallback ハンドラ関数へ通知される pszDestFile が空になる

こんにちは、Platform SDK (Windows SDK) サポートチームです。

今回は、ICopyHook::CopyCallback ハンドラ関数で確認されている不具合についてご案内します。

現象

Windows 10 version 1803 (RS4) において、フォルダーのコピー操作時に呼び出される ICopyHook::CopyCallback ハンドラー関数に対して、コピー先フォルダーを示す pszDestFile が正しく通知されず、常に空になります。

以前のバージョンの Windows では、pszDestFile にコピー先フォルダーの情報がセットされていました。

開発したアプリケーションにおいて、このハンドラーを使用してコピー先の監視を行っていたり、コピー先の場所によってフォルダーのコピーを抑止していた場合には、期待される結果が得られなくなります。

この現象は、コピー操作に限らず、移動操作の場合にも発生いたします。

原因

この現象は、Windows 10 version 1803 (RS4) におけるシェル コンポーネントの不具合によって発生します。

回避策

この問題の回避策はありません。

状況

この問題は次期バージョンの Windows 10 RS5 にて修正される予定です。
進展があり次第、本ブログを更新予定です。

参考情報

ICopyHook::CopyCallback

https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/windows/desktop/bb776048.aspx

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