IE11 では視覚障碍をお持ちの方のブラウジングがさらに容易に

Internet Explorer 11 では、視覚障碍をお持ちで、Windows ナレーターなどのスクリーン リーダーをお使いの方に、より簡単に Web ブラウズをしていただけます。IE11 では編集および入力機能が強化され、編集領域内の現在のコンテンツについてより詳しい情報をスクリーン リーダーが提供できるようにしました。また、入力方式エディター (IME) を使った東アジア言語の入力も簡単になりました。これらの変更により IE11 では、世界でますます利用者が増えている、次世代のクラウドベースのアプリケーションのエクスペリエンスを向上しています。

通知の拡充により、さらに詳しい情報をスクリーン リーダーから提供

IE11 では、自動的であれ、ユーザー操作であれ、テキストが変更された場合、スクリーン リーダーに通知することで、電子メールやオンライン Web ドキュメント アプリケーションでの編集時の利便性を高めています。以下は、IE11 の新しい通知機能の例です。

  • オートコレクト: Internet Explorer では、スペルの正しくない単語が自動的に修正されます。たとえば、英語で「teh」と入力すると、「the」に修正されます。IE11 では、新しい通知を追加し、オートコレクトが実行されたことをスクリーン リーダーによって伝えられるようにしています。
  • BackSpace: ユーザーの入力に合わせて、スクリーン リーダーは各キー入力を読み上げます。ただし、単に「バックスペース」と言われても、削除される対象を把握することはできず、あまり役に立ちません。IE11 では、削除された文字がスクリーン リーダーに通知され、スクリーン リーダーがその文字を読み上げることができます。
  • 書式設定: メールやその他の Web コンテンツを読んだり書いたりするときには、文章だけではなく、メッセージに設定されている書式も知る必要があります。IE11 では、より詳しい情報がスクリーン リーダーに通知されるので、読んでいるまたは編集しているコンテンツの状態を細かく把握できます。たとえば、Microsoft ナレーターでは、「太字」と「太字の終了」と読み上げ、テキストのどの部分が太字の書式で強調されているかをユーザーに伝えます。Microsoft ナレーターで CapsLock キーと A キーを使って詳細モードにすると、この機能を実際に試すことができます。以下のビデオでは、Microsoft ナレーターで書式情報が読み上げられるようすを紹介しています。

IE11 では、スクリーン リーダーが視覚障碍をお持ちの方に、詳しい書式情報を提供できる

東アジア言語での入力機能の向上

入力方式エディター (IME) は、通常の英語キーボードを使って東アジア言語を入力するために使われます。たとえば、日本語 IME では、ユーザーが日本語の文字を読みに従って入力すると (「su」)、それに対応する日本語の文字 (す) の候補の一覧が IME によって表示されます。IE11 では、スクリーン リーダーが、候補の文字を読み上げられるようになりました。たとえば、次のビデオでは、ユーザーが「すし」(sushi) と入力して表示された、変換候補の一覧を Microsoft ナレーターが読み上げています。この一覧には、目的の単語も含まれています。また、単語が確定したことも、わかるようになっています。

IE11 では、IME が提示するテキスト入力の候補をスクリーン リーダーが読み上げられる

この機能は、新機能を実装している (英語) すべてのスクリーン リーダーで利用できる予定です。

まとめ

IE は、すべてのユーザーがより快適に Web を利用できるように、進化し続けています。ここで紹介した新機能により、IE でのスクリーン リーダー使用時の電子メールおよびその他のドキュメントの作成は、いっそう簡単になります。Windows 8.1 で Microsoft ナレーターと IE11 をすぐにお試しください。皆様のフィードバックをお待ちしております。その際は、Connect をご利用いただけるとさいわいです。

Internet Explorer 担当グループ プログラム マネージャー
Ben Peters