マイクロソフト セキュリティ情報 MS12-077 - 緊急

今回のセキュリティ更新プログラムは、非公開で報告された Internet Explorer の 3 つの脆弱性を解決します。最も深刻な脆弱性が悪用された場合、ユーザーが特別に細工された Web ページを Internet Explorer で表示すると、リモートでコードが実行される可能性があります。これらの脆弱性を攻撃者が悪用して、現在のユーザーと同じ権限を取得する可能性があります。コンピューターでのユーザー権限が低い設定のアカウントを持つユーザーは、管理者特権で実行しているユーザーよりもこの脆弱性による影響が少ないと考えられます。

このセキュリティ更新プログラムは、Windows クライアント上の Internet Explorer 9 および Internet Explorer 10 (Windows 7 および Windows Server 2008 R2 用の Internet Explorer 10 Release Preview を含む) について深刻度を「緊急」と評価し、Windows サーバー上の Internet Explorer 9 および Internet Explorer 10 について深刻度を「警告」と評価しています。このセキュリティ更新プログラムは、Internet Explorer 6、Internet Explorer 7、および Internet Explorer 8 については、このセキュリティ情報で説明する脆弱性に対する既知の攻撃方法が既定の構成でブロックされるため、深刻度を評価していません。ただし多層防御策として、マイクロソフトはこれらのソフトウェアをご使用のお客様に、このセキュリティ更新プログラムの適用を推奨します。詳細情報については、セキュリティ情報ページを参照してください。

マイクロソフト セキュリティ アドバイザリ (2755801) Internet Explorer 10 上の Adobe Flash Player の脆弱性用の更新プログラム

マイクロソフトは、サポートされているすべてのエディションの Windows 8、Windows Server 2012、および Windows RT 上の Internet Explorer 10 の Adobe Flash Player に関する更新プログラムもリリースしました。この更新プログラムは、Internet Explorer 10 に含まれる、影響を受ける Adobe Flash ライブラリを更新することで、Adobe Flash Player の脆弱性を解決します。詳細については、アドバイザリを参照してください。

ほとんどのお客様は自動更新を有効にしていて、このセキュリティ更新プログラムが自動的にダウンロードおよびインストールされるため、特別な措置を講じる必要はありません。自動更新を有効にしていない場合、この更新プログラムを手動で確認し、インストールする必要があります。自動更新の具体的な構成オプションの詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 294871 を参照してください。

管理者およびエンタープライズ インストール、またはこのセキュリティ更新プログラムを手動でインストールするエンド ユーザーについては、更新プログラム管理ソフトウェアまたは Microsoft Update サービスを使用して更新プログラムを確認し、この更新プログラムを直ちに適用することをお勧めします。

— Internet Explorer 担当グループ プログラム マネージャー Tyson Storey