T-Kernel+.NET Micro Framework V4.0

株式会社コア様が、.NET Micro Framework V4.0のT-Kernel上へのポーティングを行っていただきました。ハードウェアはMP201(ARM926EJ‐S)、ベースOSは、T-Kernel SDK for ARM9で、その上で、.NET Micro Framework V4.0が動作します。前にポストしたように、.NET Micro FrameworkはV4.0から、コミュニティー開発に移行し、無償で製品でご利用いただけます。ソースコードも一部を除き開示されています。マルチタッチやカラー描画、HTTPやHTTPS、DPWSといったミドルウェアを使い、C#で容易にアプリケーションを作成できます。
コア様のこの成果を、昨日五反田のユビキタスネットワーク研究所で行われたTronshow記者会見で、坂村教授からご紹介いただきました。私もお邪魔し、.NET Micro Frameworkの概要説明と、MS米国本社の.NET Micro FrameworkのプロジェクトマネージャーのColin Millerからのメッセージを紹介させていただきました。その後、コア様から、T-Kernel+.NET Micro Framework上のアプリケーションのデモを実演いただきました。
デモは、タッチ&ジェスチャーによる、アプリアイコンのアニメーション動作、ダブルタッチによるアプリケーション起動・終了、ベクター描画、Windows Live FrameIt(https://frameit.live.com/)からのお天気表示です。

デモアプリは、私も一部開発に携わりましたが、Visual Studio 2008を使ってC#でアプリを組み、エミュレータを使ってロジックテストが出来、そのまま実機で動くので、非常に楽だ…と改めて感じました。今回のコア様が作成した、T-Kernel上のHALの部分は、他のT-Kernelへも容易に移植可能です。

明日(12/9)からはじまるTronshow(東京ミッドタウン)では、コア様と、マイクロソフトのブースが出ていますので、詳細を知りたい方は、ぜひ、お越しください。

余談ですが、今回利用したFrameIt(まだベータですが)は、結構凄いし、面白いです。Windows系のOS(XP/Vista/7、CE、Mobile、Automotive)であれば、すごく簡単に表示デバイスや、写真リモコンを開発することができます。