きたるべき次世代SharePoint開発ツールのご紹介 ~ その2

こんにちは、GroupBoard開発チームです。

このBlogでいつも 『こんにちは、GroupBoard開発チームです』とご挨拶させていただいておりますが、『GrouBoard開発チームってどんなチームなんだろう』 『どんな職務内容なんだろう』 というご紹介もかねまして、弊社の研究開発部門採用ホームページに当チームからの『スタッフの声』が公開されております。ご興味があればぜひご覧くださいませ。(今回登場の Junko さんは、前回・今回とご紹介している SharePoint開発チームのテストを担当していただいております。)

さて、今回は、前回ご紹介した 『SharePoint 開発ツール』 の続編をお届けします。

前回ご紹介したことを簡単に振り返りますと、この 『SharePoint 開発ツール』 は Visual Studio2005 の拡張ツールとしての位置づけである、というお話をさせていただきました。この 『SharePoint 開発ツール』 を導入することにより Visual Studio 2005 に SharePoint 開発のためのプロジェクトテンプレートが追加され、ユーザーは目的に応じてそのテンプレートを選択することで簡単にWebパーツを開発できる、ということをご紹介しました。

実は、この開発ツールには Visual Studio 2005 の拡張ツールに加えて、もうひとつ 『Generate Tool(仮称)』 というスタンドアロンのツール も含まれます。今回はこのツールと Visual Studio 2005 のサイト定義、およびリスト定義開発のためのプロジェクトテンプレートとを使って、かつてない SharePoint の開発手法を紹介したいと思います。

Visual Studio2005 の拡張ツール 『SharePoint 開発ツール』 で追加される サイト定義開発用のプロジェクトテンプレートでは、前回ご説明した Webパーツでの開発同様にサイト定義を簡単に開発することができます。ですが、いくら開発が楽であっても新規に一からサイトの定義を作るとなるとやはり大変な作業となります。
サイト定義やリスト定義を開発した経験のある方でしたら、既存のサイトやリストを雛形に開発したいとお思いになったことはないでしょうか?また SharePoint の Schema の知識にそれほど自信のない方でしたら、UI上でリストにフィールドを追加してから、あるいは FrontPage (または SharePoint Designer) などでサイトをカスタマイズしてからこれらを雛形として、必要最低限のSchemaの編集で開発をしたいとお思いにならないでしょうか?

そんなときにぜひ使っていただきたいのが 『Generate Tool(仮称)』 です。このツールを起動すると、なんと既存の SharePoint のサイトやリストから指定したものをVisual Studio 2005 のプロジェクト形式、つまりはVisual Studio2005 の拡張ツールで追加されたサイトもしくはリストのテンプレート形式として生成してくれるのです。開発者はこの生成されたプロジェクトを開き、F5を押すだけど既存のサイトやリストと全く同じ定義をあたらしくSharePoint上に作成することができます。今述べたことを簡単に図にまとめると以下のようになります。

図に示すように、『Generate Tool』があることでVisual Studio 2005のプロジェクトからSharePointへという1方向の開発だけではなく、SharePoint から Visual Studio2005 のプロジェクトへという今までにない開発方向が生まれるわけです。つまり、開発者はどちらからでも開発を始められ、図の矢印で示すようなサイクルで開発を行えるようになります。これでますますSharePoint開発がはかどることでしょう。

以上、今回はこの開発プラットフォームの含まれる二つのツールを使用することによってSharePointの開発を今までに比べ格段に効率的にそして簡単に行えること紹介しました。皆様のお手元に届くにはもうしばらく時間がかかりますが、このブログを通してアップデートがあるたびにお知らせしていきたいと思います。ぜひお楽しみにしていてください!

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