個性について少し、、、

こんにちは! データによると、MSDN・TechNet・Connect ユーザーの多くは、Windows 7 の RC (製品候補版) を使うことで忙しくされているようです。ありがとうございます!!! そしてもちろん、多くの人はRC をダウンロードして使うことを楽しまれています。私たちはダウンロードの規模を拡大し、皆さんの参加と RC の評価データをみることを楽しみにしています。ユーザー自身が Windows 7 を「コントロールできる」ようにすることについてお話しましたが、自分の PC に対してコントロールする方法のひとつが、使う楽しみを独自なものにすることです。RC では Windows 7 の新しい個人設定の「要素」にお目にかかれるでしょう。この投稿は、製品デザイン チームの Denise Trabona と Samuel Moreau が、彼らの仕事の舞台裏について書いたものです。画像の下のリンクをクリックしていください。才能あふれるアーティストたちによるたくさん作品をご覧いただけます。なお、この投稿にあるのは単なるサムネイルです。フルスクリーンの画像は RC でお楽しみください。 –Steven 追伸: ただのお知らせですが、プリベータ版やベータ版でも行ったように、Windows Update とシステムにパッチがあたって更新されるかのテストを行う予定です。新しいドライバーと共に、システムに対するその他の更新も目にされるかもしれません。 Windows 7 のエンジニアリングで最もエキサイティングなことのひとつは、全プロダクト サイクルにわたって成されるさまざまな種類の仕事です。このブログでもいろいろなトピックがあるように、製品のあらゆるレベルにおいて私たちが一生懸命取り組んでいることがお分かりかと思います。みなさんは Windows 7 での新しい個人設定の裏話に興味があるのではないかと思い、今回の投稿となりました。 お気づきの方もいらっしゃるでしょうが、RC ビルドで、個人の使い勝手をより柔軟にカスタマイズできるようにする新しい個人設定のコンテンツ (壁紙、グラスの色、サウンド設定) のいくつかをお見せします。Windows ユーザーはデスクトップの背景を変更することにより自分自身を表現することが好きですが、Windows 7 にはすぐに自分のエクスペリエンスをカスタマイズできるようなコンテンツが最初から含まれています。 1000の言葉に値するひとつの絵 個人設定の機能を開発する上で、ユーザーが自分のスタイルを表現するためのすばらしいコンテンツが必要だと感じていました。デスクトップの背景は非常に活気に満ちた面なので、独創的な人々がこの機能でどうするか表現したような高品質のコンテンツを提供することに重点を置きたいと思っていました。みなさんがフィードバック ボタンを使ってスクリーンショットを送ってこられるとき、設定されている壁紙の豊かな多様性と個性にいつも刺激を受けています。 どのように Windows 7…


Windows 7 のブート アニメーションのエンジニアリング

このブログや Windows 7 についてお話する機会を通じて、このブログの話題に関してとても興味を持っていただいていることをひしひしと感じています。私たちはまず、ブート/スタートアップのシーケンス、およびそれが迅速に行われることがどんなに重要かということを知りました。同時に、休止状態からマシンをレジュームする際やマシンの電源を入れる際に HDD のライトがチカチカしているのを眺めているのは、本当に退屈であることも理解しています。PCを起動したときの最初の体験を向上させるため、ブート シーケンスの改善に着手します—いうなれば、にぎやかにします。とても簡単なことのように思えるかもしれませんが、問題解決のため調査したところ、エンジニアリング的にかなり大変なことだということが判明しました。私たちの目標は、システムのブート パフォーマンスに影響を及ぼすことなく、楽しくすることです。このエンジニアリングについて説明し、ブート シーケンスについて解説するために、コア ユーザー エクスペリエンス チームのプログラム マネージャーである Karen Wong がこの投稿を執筆しました。 –Steven デザイン 私たちは「パーソナリティ (個性)」という言葉を、人と感情的につながっているソフトウェアの特徴の一部を言及するために使用しています。「light (光)」と「energy (エネルギー)」は Windows 7 のパーソナリティを表現するために使っている言葉です。Windows 7 を設計する上で、この Windows 7 のパーソナリティの要素を目立たせるため、Vista の起動時の映像でやったこと以上のことをやり遂げなければならないことが明らかになりました。   デザインの観点からいうと、機能の視覚的表現はパフォーマンスと品質に対するユーザーの感じ方において重要な役割を果たしています。私たちの目的は、Windows を美しく起動させることであり、Windows 7 のパーソナリティである “light” と “energy” から呼び起こされたものです。そして、自然界でこれらがそのものの形を浮き彫りにする様式が私たちのデザイン パレットとなりました。たとえば、「bioluminescence (生物発光)」、「organic (有機的な)」、「humble beauty (控えめな美しさ)」、「atmosphere (雰囲気)」などが、私たちの行ったブレインストーミングで頻繁に出てきた言葉でした。これらは多少陳腐に聞こえるかもしれませんが、Windows 7 の全体的な目標のすべてなのです。 20 以上のブート シーケンスのデザインが作成およびレビューされ、テストされました。デザインは色の彩度や明るさ、動きの複雑さ、照明効果などによって変わってきます。以下は、設計中に描かれたスケッチです: Windows 7 の最終的なデザインは、四方向からエネルギーが接近してひとつになり、窓に投影される光を形成するというものです (もちろん、Windows…


UAC に関するアップデート情報

こんにちは。今回は Jon DeVaan が最近頂戴した UAC に関するフィードバックについてお話したいと思います。 Windows 7 を完了させるための作業の多くは、フィードバックへの対応に集中しています。UAC のフィードバックは、エンジニアリングの意思決定プロセスのいくつかの局面があって面白いです。この局面について探索すると、この e7 ブログに興味深い内容を登録できるのではないと考えました。これは UAC について語る第 3 回目です。Windows におけるこの機能の進化について興味のある方は、過去の 2つの投稿 (投稿 1 および 投稿 2) とみなさんから寄せられたコメントをお読みになるとよいでしょう。 これまでに Windows 7 ベータ版に対して寄せられた反応をうれしく思います。そして、RC (= Release Candidate、リリース候補版) に向けて、フィードバックや遠隔測定に基づいて製品にさらに磨きをかけるべく一生懸命作業中です。私たち Windows に従事している者はみな、自分たちの作業が世界中の非常に多くの人々に影響を及ぼすことを考えると謙虚になります。最近のフィードバックでは、人々がどんなに Windows に対して情熱を持っているか感じずにはいられません! 繰り返しになりますが、世界中の何億もの人にコンピュータの価値をもたらす仕事をしている驚くべきコミュニティの一部であることに対し、私たちは謙虚であり、ワクワクもしています。これまでにみなさんから寄せられた考えやコメントに対して、心より感謝申し上げます。 UAC は、「極」の立場とその中間にある立場を唱える (しかも、かなり強固に主張する) 支持者を持つ、幅広い観点を持つ機能のひとつです。今回のケースでは、一方の極を「セキュリティ」、その対極を「ユーザビリティ (使い勝手)」 としたいと思います。もちろん、実際にはこの問題は 2つの極のみが存在するものではなく、間には完璧に実行可能な設計ポイントがあります。世界中のセキュリティ専門家はこの基本的な緊張の下ずっとやってきて、とても安全なように設計されたシステムが確実に存在していて、それによって恩恵を受けるであろう人々から守られています。個人的な例を挙げると、私の銀行は最近オンライン バンキングのセキュリティ管理方法を変更したのですが、とても複雑で使いにくいので、銀行を変えようと思っています。本気です! 誤解を解く みなさんが現在の UAC の設計に対してコメントしているように (そして、そのコメントに対してもコメントしていますが)、いくつかの物事の融合と一連の誤解があることは明らかで、UAC に対するエンジニアリングの意思決定についてお話しする前に、解決しておく必要があります。エンジニアリングの意思決定は、Windows XP SP2 が先駆けとなった secure…


フォローアップ: Windows 7 のアクセシビリティ

前回のアクセシビリティに関する投稿に対してコメントをいただきましたが、そのトピックに関してユーザー インターフェース プラットフォーム チームのメンバーが考えをお話します。Brett は Windows 7 のアクセシビリティのテストを指揮するシニアテストリードです。–Steven こんにちは。私は Windows 7 アクセシビリティ チームでテストリードをしている Brett と申します。昨年の 11 月に同僚の Michael が Windows 7 に対する私たちのチームの仕事についてのブログを投稿しましたが、そのフォローアップと新しいスクリーン拡大鏡についての最新情報を提供したいと思います。ちなみに個人的なことですが、私は低視力で、私たちのチームで開発している技術が私自身の仕事を進めるために欠かせません。 この数ヶ月、毎日の仕事で Windows 7 を使用してきました。この、自社のまだベータ版にも満たない開発途上の製品を使用することを「ドッグフーディング」と呼んでいます。Windows 7 を第一の OS として使ってきましたが、新しい拡大鏡は私にとって大変役に立っています。 さて、拡大鏡についてですが、ご想像のとおり Windows にはたくさんの機能がありますが、アピール ポイントは人によって異なります。このことについて、私たちは何億もの人にピザを作るようなものだと言っています。これは私のチームが担当している機能にも言えることです。Windows 7 のベータをリリースして以来、拡大鏡についてたくさんのコメントを読みました。あるものは新しいものによって本当に恩恵を受けている人から、あるものは提案、またあるものは懸案事項についてです。これらのフィードバックはどのような内容であってもありがたいもので感謝申し上げます。恩恵を受けた人の多くは基本的な拡大鏡が必要な人で、ズームインやズームアウトが簡単にできることを評価しています。私もその一人です。拡大鏡と一緒にカスタマイズした色、ハイコントラスト、またはスクリーン リーダーを使用している人にとっては、おそらく新しい拡大鏡はあまりお役に立っていないのではないかと思われます。そういう人のために、Vista の拡大鏡が引き続き動作することを確認しました。Windows 7 で私たちが行ったことについて、もう少しご説明しましょう。 実装について詳しくお話しする前に、Windows のグラフィックス システムから始めたいと思います。この過去数年で GPU テクノロジーは大幅に向上し、Vista でついに最新ハードウェアのアクセラレーテッド グラフィックス システムへ大きく飛躍しました。それが Aero と呼ばれているもので、GPU を活用しています。Aero という言葉は、透過性やグラデーションなど Windows ビジュアルの特定の要素を指すものとしてよく使用されています。しかし、実際にはそれ以上で、最新のグラフィックス レンダリング…


Windows 7 のアクセシビリティ (ユーザー補助)

この投稿は、アクセシビリティに対して重点的に取り組んでいるユーザー インターフェイス プラットフォームチームの開発長である Michael Bernstein によるものです。私たちにとってアクセシビリティという用語は、できるだけ多くの人々にとって Windows が使いやすくなるための機能や API のことを意味します。つまり、身体能力や認識能力に関係なく、誰もが Windows の機能にアクセスする力を持てるわけです。これを可能にするために、Windows には、あらかじめ組み込まれたアクセシビリティのユーティリティと API の両方が含まれています。API は特に、他社製の支援技術や、自分のソフトウェアがアクセスしやすいようにしようと考えているアプリケーション開発者によって使用されています。今回のトピックはマイクロソフトにとって大変重要であり、Windows 7 のエンジニアリングの基本理念のひとつでもあります。また、マイクロソフトには、 PC が見やすく、聞こえやすく、使いやすいことを確実にするために尽力している全社的なグループがあります。マイクロソフトのアクセシビリティに対するイニシアチブについては、http://www.microsoft.com/enable/ で詳しくご覧いただけます。 –Steven こんにちは。私は Windows 7 のアクセシビリティと音声認識のエクスペリエンスの開発長をしています。私たちが Windows 7 におけるアクセシビリティに関してどのように考えたかについて書きたいと思います。 私たちは Windows 7 をこれまでマイクロソフトが製作してきたオペレーティングシステムの中でもっともアクセスしやすいものにしようと思いました。今回のリリースを計画するにつれて明らかになってきましたが、アクセシビリティという概念は見た目ほど単純ではありません。アクセシビリティはセキュリティのように考えたくなります。どちらも既知の不具合がある一方で、システムは安全/アクセス可能だと信じられています。しかしながら、この定義は限定的だとわかります。視覚障害を持つユーザーのニーズは、聴覚障害を持つユーザーのニーズとはまったく異なるという事実に対して、どのように対処すればよいでしょう? 全盲の人のニーズと弱視の人のニーズですら異なります。たとえば、拡大ツールは全盲の方々にとっては役に立ちませんが、弱視の方々にとっては極めて重要です。さらには、理論的にはアクセス可能でも、実質的にはイライラするような (たとえば、実行するのに 36回キーを押さないといけないシナリオなど) ケースはどうでしょうか? 明らかに、アクセシビリティは単純な「はい」「いいえ」で答えられるような質問にはなりません。どちらかというと特別なユーザビリティであり、しかもそれぞれ個別のニーズを持った特殊なユーザー群のためのユーザビリティです。 質問が複雑なので、その答えも複雑になってしまいました。私たちは、Windows 7 においてアクセシビリティを向上させるため、4つのパーツから成る方策を選びました。 I. UI オートメーションでしっかりとした基礎を築く Windows Vista で、マイクロソフトは「UI オートメーション」というアクセシビリティ用の新しいコアコンポーネントを導入しました。UI オートメーションは、ユーザーの支援技術 (Assistive Technology = AT) がアプリケーションの UI…


アイデアの発想から機能の実現へ: 設計の観点から

Larry は彼のポストへの反応や寄せられたコメントにとても感謝しています。ありがとうございます。2000 を超えるコメントや、同じくらい多くの電子メールを受け取れたことは、本当にありがたいことです。できるだけ多く返信しようと努力しているところです。 PDC まであと 10 日なので、Windows 7 のデモを練習する間、ブログは少し休むかもしれません。もちろんコメントのチェックは続けますし、その中で少しポストすることがあるかもしれませんが。 それでは、開発の「上流」プロセスに話を移して、私たちがどのようにしてリリースに組み込む機能を思いつき、アイデアを実際の機能にしていくのかを見てみましょう。 さまざまなエンジニアリングの課題についてポストする中で、これまで私たちはよく議論を少数の意思決定に絞り込んできました。多くの場合、それは 2 つのオプションのどちらを取るか  (ある機能をオプションにするかどうか、2 つのうちどちらの方法でウィンドウ管理機能を追加するか、など) ということでした。しかし、このことは、製品定義がどこで始まり、私たちがどのようにしてアイデアを選択し、それを機能に変えるかということに対する説明にはなっていません。Windows のエンジニアリングにおけるほとんどの選択は、二者択一ではありません。無数の考慮事項、可変要素、および可能性を検討した後で、ようやくいくつかのオプションにたどりつくのです。このポストでは、アイデアが機能になるまでの過程に注目してみましょう。 これまでにフィードバックでよく見かけたスレッドは、「すべてをカスタマイズ可能にし、すべてをオプションにする」(もちろんそのままの引用したわけではありません) というものでした。もちろん、プラットフォームを提供しているということもあり、私たちは自分たちが提供している API の変更によって最大限の拡張性とカスタマイズを可能にすることを目標にしています。しかし、実際のエンジニアリングでは、パフォーマンス、複雑性、上位互換性などを考慮する必要があるために、カスタマイズと拡張性にはコストがかかります。このようなことを考慮に入れる 1 つの方法に「モード」があります。たとえば、あるリリースである機能に 2 つのモードがある場合  (多くの場合、新機能を有効にするか、旧機能を有効にするか)、後続リリースでその機能に変更があれば、その機能は潜在的に 4 つのモード (旧 + 旧、旧 + 新、新 + 旧、新 + 新) を持つことになり、さらに次には 8 つのモードになります。安定した一貫性のあるプラットフォームを提供する複雑さにはコストが伴うため、私たちは常にすべてを「抱えこむ」ことはできません。そのため、私たちは将来を計画しながら機能のあるべき動作について現実的な選択を行う必要があります。機能の設計は難しい選択を行うことでもあるのです。同時に、私たちは、プログラムの起動、ウィンドウ管理、ファイル操作、多様な周辺機器の使用など (Windows が実行する機能はもちろんこれだけではありません) のコア オペレーティング システム機能で素晴らしい使い心地を提供したいとも思っています。このエクスペリエンスは、さまざまなスキル レベルと異なる用途で PC を使用する幅広い層のユーザーのニーズを満たし、かつ、ユーザー インターフェイスによるパーソナライズとコードによるカスタマイズを可能にするメカニズムを提供するものでなくてはなりません。私たちが計画するすべてのリリースは、期待どおりに動作しなかった機能の修正と新旧の諸問題に対処する新たなソリューション開発の融合であり、機能と拡張性の融合であり、既存ハードウェアのより優れたサポートと新しいハードウェアのサポートの融合であるのです。 このポストは、Windows エクスペリエンスのユーザー エクスペリエンス設計チーム マネージャーである Samuel Moreau、Windows…


High DPI 解像度に対するフォローアップ

このブログがもたらす大変素晴らしい点のひとつは、コメントやメールで寄せられるトピックの裏側にある詳細な情報やデータについて、さらに詳しくお話することができる点です。皆様のご質問やご意見についてより深く説明させていただけるのは、非常に喜ばしいことです。今回は、高DPI解像度、アプリケーションの互換性、さまざまなケースでの読みやすさに関する一般的な問題について寄せられたコメントのフォローアップをします。デスクトップ グラフィックス チームのプログラム マネージャーであるRyan Havesonより、グラフィックスとWindows7の関係についてさらに詳しく説明させていただきます。–Steven 私たちがWindows7のプラニングを始めた頃、ディスプレイについてのユーザー データを調べている際に、非常に興味深い (そして驚くべき) ことを発見しまた。ほぼ半数のユーザーがフル ネイティブ画面解像度を使用するためのPC設定を行っていなかったのです。下の表は、以前の記事でChristinaが取り上げたWindows Feedback Program から得られたデータを示したものです。 なぜユーザーが低解像度に設定しているのかを明確に把握する方法はありません。しかし、私たちが目にした多くのコメントは、「高解像度のディスプレイでは、デフォルトのテキストが読みづらいので、低解像度にしているのではないか」、という私たちの仮説と一致していました。もしかしたら、たまたまこのような設定になってしまった、というユーザーもいるかもしれません。例えば、ディスプレイ ドライバが合っていない、あるいは何らかの理由でアプリケーションが解像度を変更し元に戻らなかった、というケースが考えられます。どんな理由で画面解像度が低くなったにせよ、結果的にぼやけたテキストが表示されてしまいます。PCの画面で長時間このようなテキストを読むと本当に目が疲れます。LCDディスプレイの場合、テキストがぼやけてしまう主な原因は、LCDが固定ピクセルで構成されていることです。これは、非ネイティブの解像度設定では、システムが固定単位の中で断片的なピクセルを表示しなければならないことを意味します。これによってぼやけが生じるのです。ぼやけて見える別の理由は、ディスプレイがネイティブの解像度に設定されていない場合、ClearType text rendering technologyが正しく適用されない、ということです。ClearTypeテキストは、多くの (全てではありませんが) ユーザーに好まれて使用されています。興味深いのは、CRTディスプレイの場合、画面解像度の変更による忠実度の低下が、LCDディスプレイほど強調されないことです。なぜなら、CRTディスプレイは、LCDディスプレイのように固定ピクセルを持っていないからです。ただ、LCDディスプレイは、サイズやコスト面でのメリット、ラップトップPCの人気などの理由により、インストールベースでいち早く市場シェアを獲得しました。非ネイティブ画面解像度で実行するもうひとつの問題は、多くのユーザーが不注意にディスプレイを非ネイティブの縦横比に設定してしまう、ということです。これにより、画像は不明瞭になりしかもゆがんで見えてしまいます。ご想像のとおり、これではさらに目の疲労が悪化してしまいます。 文字以外に目を向けても、このようなシナリオではメディアに対する再現忠実性も同様にいちじるしく損なわれます。多くのユーザーが行っているような設定では、仮にハードウェアがその能力を持っていたとしても、それぞれ1280x720と1920x1080スクリーン解像度にあたる720pや1080pといった高精細(ハイデフ)テレビコンテンツを見ることはできません。PCのモニターは伝統的に「高精細」ディスプレイデバイスでしたが、この問題の解決なしにはこのTV業界に対して持っていたこの優位性を失ってしまう危険性があります。今日、約10%のユーザーだけが真に1080pを表示可能なPCディスプレイを持っているというのは事実ですが、ディスプレイの価格は下がり続け、インストールベースは成長を続ける見込みです。そして、ユーザーが利用したいと望む高精細のコンテンツに対する別の波が来るであろうことも確実でしょう。例として、ディスプレイが400 DPIを獲得したとき、それは紙に印刷された文字と見た目はほとんど区別がつかないでしょう。現在の170 DPI程度のeBookリーダーでもガラスの向こうの紙程度には見えます。 この例から、現実のエンドユーザーが活用できる利点を見ることができます。実はこの問題を解決することができる“High DPI”と呼ばれるWindowsの既存の基盤技術があります。High DPIはWindows 7の新機能ではありません。(初期にもあった基盤技術を超える意味で) VistaまではHigh DPIをサポートするためのOSユーザーインターフェースに対し大規模な投資はされてきませんでした。Vistaで試してみてください。デスクトップ上で右クリックして、個人設定を選び、左側の列から「フォントサイズ(DPI)の調整(J)」を選びます。Windows7に対する私たちの考えは、箱から出したばかりのPCそのままの状態でHigh DPIを利用できるのであれば、ユーザーは高精細エクスペリエンスを利用でき、スクリーン上の文字を読む際の目へのストレスをも大きく減らすことができるのではないかというものでした。ディスプレイの実際のDPIを検知する基盤技術があるので、箱から出したばかりのPCに対するデフォルトの設定の調整で望ましい結果を出すことができます。しかし、こうすることによりhigh DPI設定に対し完全に互換性のないアプリケーションに対し問題が生じる危険性を含んでいます。 問題のひとつは、GDIアプリケーションがDPIを気にしなくてはいけないということです。開発者はウィンドーフレーム、テキストサイズ、グラフィカルボタン、レイアウトをDPI設定で指定されたスケールファクタにマッチさせスケールするようにコードを書かなくてはいけません。そうしていないアプリケーションはいくつかの問題を持つでしょう。大多数は大きな問題ではありません。フォントサイズのミスマッチ、レイアウトに関する些細な問題などです。しかしアプリケーションによっては高DPI設定で走らせたときに大きな問題をおこします。 (この問題を)軽減するいくつかの対策として、例えばDPIを認識しないアプリケーションに対する自働スケーリング機能というような対策を、Windowsに施す事が出来ますが、しかしこうした軽減機能にも問題があります(このテーマに関するGreg Schechter’s blog もご参照ください)。自動スケーリングの場合、DPIを認識しないアプリケーションは、ウィンドーマネージャーによって自動的にスケーリングされます。テキストのサイズは、ユーザーの好みの設定に自動的に合わされますが、結果的に、そのアプリケーションのウィンドーで文字がぼやけるといった影響も生じるでしょう。小さなテキストを読むことができない方々に対して実用的なhigh DPI環境を実現するためには、こうしたスケーリング機能は必要な機能なのです。しかしながら、high DPIにうまくスケールされたアプリケーションだけを使用しているユーザーや、または、テキストサイズがうまく合っていないにもかかわらずその影響をさほど受けていないユーザーは、結果的に自動スケーリングによって文字がぼやける現象が引き起こされる事で、自動スケーリングがより悪い選択肢であると判断してしまうかもしれません。DPIを認識するアプリケーションであるかどうかをOSが検出する方法がないと、デフォルト設定を選択しなければなりません。そしてそれは、どのくらいの利点があるか、何を取捨選択するか、という元の疑問へと立ち返ります。長期的な解決方法は、アプリケーションが解像度に依存しなくなる事と、アプリケーションがユーザーの設定に合わせてスケールできるようにする事です。この為には、私たちのツールとドキュメントの両方のサポートが不可欠です。どうやって時間をかけてそこに行き着くか、そして、いかにその移行期間中の使い勝手を最良なものにするか、これらを見つけ出す事がプラットフォームの挑戦です。 短期的 vs 長期的な顧客満足度 長期的に考えるとhigh fidelity experienceを持たせる事が重要であるという点は、High definition TV(ハイビジョンテレビ)のモデルを見ても明らかです。唯一の問題点は、high DPIの基盤が複数のWindows OSのリリースに渡って存在しているにも関わらず、実際にこれらの環境設定でどのくらいのアプリケーションがテストされたのかを、私たちが明確に把握していない事です。(実際、DPIを認識するアプリケーションの作成方法として2001にMSDNの記事が公開されています。)つまり、この機能を有効にしたことで、より広範囲に引き起こされるであろう短期的なユーザーへの悪影響が数値化されていない事に、私たちは直面しました。私たちがまず初めに行ったことは、起こりえる障害を数値化することでした。私たちは、high DPI設定時にアプリケーションがどのように動作するかを把握する為に、私たちのアプリケーション互換性検証ラボにある1,000を超えるアプリケーションでテストを行いました。そこで私たちが確認できた結果として、これら1000アプリケーションの各問題の比率を以下に示します。 1点補足しますと、私たちが言う“バグ”とは、ソフトウェアが期待にそぐわない動作する事です ‐ つまり、クラッシュといった深刻な問題から、見た目上の問題まで、すべてが対象となります。私たちはこれらのバグを、1~4の段階でその深刻度(Sev)を分類しています。ここでSev1は、本当に深刻な問題(クラッシュ、データ損失、機能の欠落)、そしてSev4は非常に些細な現象、または、非常に発生率が低いものです。 調査の結果、多くのアプリケーションは high DPI において十分動作することがわかりました。ごく一部のアプリケーションでしか主要な機能が損なわれることはありませんでした。もちろん十分動作するアプリケーションは心配の必要がありません。ですがもし 1%…


最近の話題を振り返って…

私達がこのブログを始めた時考えていたのはオープンな対話をする、ということで、Windows 7エンジニアリングに関して世界中の方々と双方向の会話を実現したいと考えていました。私達はこの短い間に起こったことについては喜ばずにはいられません。私達がどのように製品を開発しているかについての議論を開始したところ、皆さんにとって正に重要なトピックに対してのコメントと投稿でのやり取りが始まりました。数字をいくつかあげると、私は個人的に400通のメールを受け取り(いくつかには返信をさせていただきました)、約500人の異なる読者から900個の英語でのメッセージをいただきました(10個以上のコメントをしてくださる方もいます)。ページビュー+読者と言う観点では後者の数字の約10倍の人が参加されています。 このブログの読者のうちの何人かの方からは、私達がどのように機能を選択しているのか、日々のビルドプロセス、国際化、等、Windowsをいかに開発しているのかについて、さらに詳細を教えてほしいというご要望をいただいています。一方で、たくさんの皆さんがそれらの情報については十分に持っているので、機能の詳細について知りたいという別のご要望もいただいています。そこで、このポストでは既に話題になったいくつかの機能についての詳細機能およびその機能を選択するにいたった考え方を合わせてお話したいと思います。 私たちは頂いたレスポンスをうれしく感じています。Windows 7についての機能に関して質問を投げかけ合うためのフォーラムが作られているようです。そこで、私たちが何を始めようとしているのか、Windows 7がどのように作られようとしているのか、製品を作るにあたってどのように選択を行っているのか、について出来るだけお応えする事によりそれらのご質問にお答えしたいと思います。新製品の機能を列挙した長いリストを作って、「どうぞフィードバックをお寄せください」とブログに投稿するのは簡単なことです。こういうことは過去にも行われており、そうすることは人々を喜ばせ、製品づくりに関与したという風に皆さんに感じていただくためには、確かに簡単な方法なので(実を言うと私にとっては)魅力的なのです。しかし、全員を満足させるという点ついてそのようなフォーラムを作るという手法はいくつかの問題があります。まず、この手法は「リアクティブ」、つまりそれは皆様に単なる第一印象をお知らせくださいとお願いしているだけです。共通のコンテキストを持たずしては、お互いのモチベーション、優先度等について私達は共通の理解を得ることができないでしょう。これは時期が早過ぎ、私達が効果的に「マーケティング」できず、機能についての十分なストーリーを語ることができないようなケースで顕著です。二番目に、(自由に書かれたテキストでの)逸話のようなフィードバックは、実際には行動に結びつけられるようなデータではなく、このブログのような対話や議論を反映できません。このやり方で決定を下そうとすると、決定や優先度について同意できない「半分」の人々にとってはおもしろくない結果になります。そして三番目に、フィードバックをすることはそれをした人にとってはその方向に何かのアクションがあるはずだという期待感をあおってしまう傾向があります。これらがWindows 7をどのように開発しているのかについて様々なことをお話することにした理由です。 何人かの人は機能のリストを公開してそれに対してランク付け・投票というプロセスをすべきだ、という提案をされていました。実際、皆さんご自身のウェブサイトでこのようなことをされている人もいます。ありがとうございます – それらはとても面白いサイトであり、私たちはそれらのウェブサイトを拝見しています。しかし、皆さんの同意が頂けるかと思いますが、これらのセルフセレクトグループ(志願)のフィードバックは、意図的に代表としてセレクトされたグループ(選ばれた人達)のフィードバックとは違ってきます。Saturday Night Liveの古いエピソード, “Larry the Lobster”を思い出しました。Larry をストーブから救うか電話で投票できる話です。これは非科学的な投票です。しかし、非科学的な投票だとしても、これは動物保護に基づく動物の権利の話なのか、あるいは食べ物嗜好についての話なのかさえ分かりません。特定の機能について投票するというようなことは娯楽の範囲を超えていると私は考えています。私たちは同じコンテキストの中で問題を考えているかどうかについてエネルギーを費やしていかなければいけません。私たちはこれらのカスタマーのサンプルがブロードベースのカスタマーか、特定のターゲット“セグメント”のどちらかの代表になってほしいとも思っています。 このブログを立ち上げた主な目的は、何が重要で、私たちの相対的なコンテキストとは何かといった議論に対してお互いに耳を傾け合うためのフォーラムを作る事でした。そのために、ここにあるのは対話であると考え – 決して質問に対する回答、リクエストに対するレスポンス、指摘とそれへの反論、アナウンスやコメントというものではありません。私としてはこのブログに参加されている方々のダイナミックな活力を、次にどのような記事を書くかということの参考にしています。したがってこのブログはそれぞれの明確なゴールを持つビジネスミーティングもしくは一部の人間だけ話すようなトレーニングクラスのようなわけではなく、みなさんで集まって会って話す交流の場のようなものです。 この調子で引き続き、少し前に浮かび上がったいくつかの問題点についてお話ししたほうがいいと思います。皆さんはそれらについて見解を求めておられると思います。それぞれは個別のポストに値するほどのものでありますが、ここでいくつかの新機能の要望に対して私の意見を述べたいと思います。まず、パフォーマンスもしくはWindows 全体のエクスペリエンスについてお話をしていた際に浮かび上がったトピックについて触れてみたいと思います。これは、“コメント”に対しての回答とインプットになってしまうので、指摘と指摘への反論になり得ますが、さらなる議論に進める前に、できれば一度“コンテキスト”の議論を振り返りながら、深い議論ができればと考えています。 プロファイル ベースのセットアップ 機能のアイデアとして多くの方からセットアップのときにWindowsを特定のシナリオ(用途)に合うようにできることについて提案いただきました。そのうちの一部の方はゲーム、カジュアルな用途、仕事のため、ウェブ閲覧、電子メール、“ライトウェイトの用途”などのシナリオを提案されています。それらの提案には、もし私たちがそれら特定のシナリオ用にWindowsを調整すればもっと (速度や容量的に) よいパフォーマンスを発揮できるはずであるとの含みがありますが、実際にはそれほどうまくはいかないでしょう。この機能を検討するにはいくつもの方法がありますが、スタートメニューの内容を(企業において管理者がよくやられているように) 変更したり、あるいはいくつかの基本的レベルのコンポーネント(ディスク ブロック サイズや TCP/IP フレーム サイズなど) のパフォーマンスのチューンアップであったり、ユーザー インターフェースに磨きをかけるレベルのもの(“eye candy”と呼ばれる) などがあります。私たちはシナリオや役割ベースのセットアップがWindows Server 2008 の非常にポピュラーな機能であると理解しています。しかしサーバー環境ではそれらの各役割は個別の(異なる設定の)ハードウェアや非常に大きなマシン上の特定のVMであったり、明確に区別できるもの( ファイル サーバー、プリント サーバー、ウェブ サーバーなどの) であったりします。 ところがデスクトップ PC (もしくはラップトップ) の場合はサーバーとは違い一台のPCに対して役割が特定できません。唯一まれなケースはPCがPOS端末のように単一用途である場合です。Product Planning の Mike がブログに書いたように、実際には私たちが特定のソフトウェアのみを実行するPCを見ることは殆どなく、私たちがこれまで行なった調査では、ほぼ全てのPCで他の人が実行しないようなソフトウェアが少なくとも一つ実行されています。したがってPCを特定用途に分類するといったことはするべきではありません。現在は PC を使用している際に役割が決まっていることもありますが、OS のゴールはワークロードの変化に際して十分に調整を行なうことです。Windows…


Windows フィードバック プログラム

Windows Customer Engineering Feature チームのChristina Storm を紹介します。彼女はテレメトリーと呼ばれている、お客様からのデータ収集を担当しています。 以前のブログで、Steven が Windows 7 Feature チームを紹介しました。私は、Windows Customer Engineering チームでお客様からのデータ収集を担当しているプログラムマネージャーです。私たちのチームは Windows Feedback Program を担当しています。Windows Feedback Program は、開発プロセスにおいてお客様から直接フィードバックをいただくための現在いくつかあるプログラムのひとつです。 Windows Feedback Program (WFP) はWindows XP, Windows Vista のプロダクトサイクルを通して何年も行われてきました。私たちは、現在このプログラムをすべての面において Windows 7 に適用できるよう準備を始めています。このプログラムの最も重要な部分は、私たちのウェブサイト、http://wfp.microsoft.comからプログラムに参加し、登録されているたくさんのお客様を通じての調査です。お客様は、まずアンケートに回答してフィードバックするプログラムに参加するか、または自動化されたフィードバックプログラム参加する、あるいはその両方に参加するかを選択できます。そのあと20分ほどのプロフィール調査のアンケートに回答していただきます。このアンケートの結果は、フィードバックを後で分析する時の参考にさせていただきます。私たちのプログラムにはコンピューターの知識レベルに関して広い範囲の方が参加されています。そして私たちは参加者のコンピューター知識レベルが偏らないように常に調整しています。私たちのプログラムのようなフィードバックプログラムに自発的に参加される方の多くは、通常テクノロジーに関して非常に熱心な人たちです。彼らは、消費者向け電子機器、デジタル機器、ソフトウェアの新しいバージョンなどを、製品で出た早い時期から使い始める人たちです。対照的に、PCは仕事をするための道具と考えているお客様は、フィードバックプログラムに参加することをあまり好まない傾向があります。または、私たちは、もっと女性の方にプログラムに参加していただきたいと考えています。 自動化されたフィードバックプログラムに参加されたお客様には、Windows Telemetry チームが開発した自動的にデータを収集するツールをインストールしていただきます。このプログラムのプライバシーアグリーメントには、このツールが収集するデータについて記載されています。 いくつかの例をあげます。 Windows およびインストールされ使用されているアプリケーションの使い方 コンピューター上のファイルとフォルダーの構成、およびフォルダーに入っているファイルの種類の数、例えばピクチャフォルダにある JPGファイルの数など コンピューターにインストールされているハードウェア、デバイス、ドライバや設定などシステム固有の情報 Customer Experience Improvement program (訳注:日本語訳はカスタマ エクスペリエンス向上プログラム) のデータ 集められたデータから、Windows フィーチャーチーム、プランナーやユーザー リサーチの専門家が利用するレポートを作成します。以下のチャートは、次の質問の答えを示しています -…

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