Windows Azure 計算ツールの使い方


Windows Azure では、様々な機能を提供していますが、それがどの程度の費用が掛かるか、やはり気になるところです。本トピックでは、Windows Azure ポータルサイトで提供している「計算ツール」の使い方について具体例を挙げて紹介をいたします。ぜひ検討の際の参考にしていただければ幸いです。

※本トピックは 2014年3月時点のデータを基にしています。表示される料金も 3月時点の日本データセンターの料金です。時期によって情報が変わる可能性がありますのでご了承ください。

計算ツールとは?

Windows Azure のポータルサイトでは、課金計算のために「課金計算ツール」を用意しています。本ツールを使うことで、どの程度の課金が発生するかについて、事前に目安を確認をすることが可能です。

image_thumb2

図:課金計算ツールの例

今回は、よく使われるサンプルを例にとって、課金ツールの使い方を案内しようと思います。ぜひ実際に検討する際の目安にしていただければ幸いです。

サンプル:仮想マシン + SQL データベースの例

例えば、以下のような環境で構築することを予定していたとします。

機能 インスタンス 備考
仮想マシン Windows Server 2012 R2
Sインスタンス x2
データのサイズは 1GB 未満
Web アプリケーション (IIS) を配置。
「可用性セット」を各インスタンスに構成。

データセンター:東日本 (アフィニティグループを作成)

SQL データベース Web Edition x1
データのサイズは 1GB 未満
Web アプリケーションのバックエンドサーバー。
アプリケーションで得られたデータを保存。

データセンター:東日本 (仮想マシンと同じアフィニティグループ)

この構成で運用した場合、以下のような課金が発生します。

  • 仮想マシン料金:CPU やメモリなどの計算機資源の割り当て分に関する課金
  • ストレージ料金:仮想マシンの仮想ディスク (VHD ファイル) は、ストレージサービスに保存されるので、その分の課金分
  • ストレージトランザクション料金:ストレージサービスへの書き込み・読み込みを行った処理ごとに課金される課金分
  • SQL データベース料金:SQL データベースを利用しているので、その分の料金
  • データ転送料金:送信データ転送にかかる料金 (データセンターから発信する際のデータ転送量です。受信データ転送については無料です。また、同じデータセンター内の通信は無料です。)

仮想マシン・ストレージ・SQLデータベース料金については、比較的めどが立てやすいですが、ストレージトランザクションとデータ転送料金については、実際の処理量・通信量によるので簡単に求める方法はありません。ストレージトランザクションは、実際のファイルへの書き込み・読み込みの回数に依存します。データ転送利用量は実際のアクセスに依存するので、例えば1か月のウェブサイト全体の単純ページビューが 70,000 PV の場合 (1時間当たり約 100 PV) で、ページ当たりの平均バイト数が 500 Kバイトの場合には、70,000 PV x 500 KB = 35.0 GB/月 かかることになります。

サンプル:課金計算ツールの利用例

以上の内容で計算をしてみましょう。

  1. 課金計算ツールのページを開きます。
  2. 複数の製品が含まれるため、「拡張計算ツール」を開きましょう。 
    blogimage1_thumb[2]
  3. 「拡張計算ツール」のページが開きましたら、下部にある 「通貨」 と 「リージョン」 を目的のものを選択します。下記例では、通貨に 「日本円」 と、リージョンに 「東日本」 を選択しています。
    image_thumb8
  4. まずは S インスタンスの仮想マシン2つ分を選択します。
    image_thumb11
  5. 次にストレージ料金ですが、仮想マシンを作成した場合、127GBの仮想ディスク (VHD ファイル) が、ストレージサービスに保存されます。しかし、127 GB をすべて使うわけではなく、実際にデータとして利用されている領域のみ課金がされます。OS + App で 10GB しか初期は使わないとして設定してみます。またストレージトランザクションですが、これは完全にアプリケーションのファイル書き込み・読み込みに依存するため、正確な数値は動かしてみなければわかりません。経験則的に、通常の OS の挙動だけで 25,000 ~ 70,000 件くらいあるようですが、ここでは 1日 300,000 件 (30 日で 30 x 300,000 = 9,000,000 件) あるとして計算します。
    image_thumb23
  6. 次に、SQL データベースですが、1つのデータベースを最大で 1 GB 使うとします。
    image_thumb17
  7. ネットワーク帯域幅を設定します。アジア地域の場合は「その他の地域 (送信)」を選択してください。
    image_thumb20
  8. 今回は選択していませんが、障害・技術サポートが必要であれば追加ください。(無料サポートでは、技術に関するご質問はお受けできませんので予めご了承ください)
    image_thumb26
  9. 以上で、1か月でかかる大体の料金を確認することが可能です。
    image_thumb32

一番読めない部分は、「ストレージトランザクション料金」および「データ転送料金」になります。外部からのアクセス量やファイル読み書きが多くなるほど、この部分の課金は大きくなってきます。運用時に実際にどの程度かかるかについては、例えば日割りでどの程度のデータ転送があるかなど確認いただいて、実際には傾向を読んで、将来の課金の検討をしてください。

また、Preview 機能ではありますが、課金アラート機能もありますので、こちらもご参考ください。


Windows Azure サポートチーム
平原

Comments (0)