[Windows Azure] Spring Release で提供された機能について #1


皆さんこんにちは。Windows Azureサポート チームです。本日は2012年の6月に提供開始になった Spring Release の各機能についてご案内しようと思います。

Spring Release では、従来の機能 (PaaS ベースのクラウドサービス) の修正・機能拡張だけではなく、新しい機能として仮想マシン (Virtual Machine)、仮想ネットワーク (Virtual Network)、Web サイトの機能が正式サービス提供前のプレビューリリースとして公開されています。それに伴って、Silverlight の管理ポータルから HTML5 ベースの管理ポータルに変更もされています。またこれと同時に Windows Azure SDK 1.7 も提供開始になっています。

今回は簡単に各機能についてご説明しようと思います。

Memo:

Spring Release で追加された機能 (仮想マシン、仮想ネットワーク、Webサイト、メディアサービス) については現在プレビューリリースとして提供されています。ご紹介するのは 9 月時点での機能です。現時点でリリース時期は未定ですが、各機能については、将来変更になる可能性がありますのでご了承ください。また、プレビューリリースに関連するご質問はサポートサービスでお受けしておらず、現在英語版の MSDN フォーラムでサポートが提供されておりますので、もし何かあればご利用をいただければと思います。

各機能につきましては、ダウンロードセンターから提供している、Windows Azure Training Kit (英語) にお試し手順も含めたキットを提供中です。定期的に更新をしているためダウンロードセンターから検索してご確認ください。

仮想マシン (Virtual Machine)

「仮想マシン」機能を利用することで、カスタマイズした独自の Windows OS や Linux OS を Windows Azure 上でホスティングすることが可能になります。お客様は以下の方法で新規に OS の利用が可能になります。

  1. ギャラリーから特定の OS (Linux / Windows Server 等) を選択して作成する
  2. 社内の Hyper-V でホストしていた仮想マシン (VHD) を Windows Azure 上で利用

詳細は下記をご参照ください。プレビュー期間中は、割安な値段で利用することが可能です。

Memo:

「仮想マシン」の機能は、従来ベータとして提供されていた VM ロールとは異なるものです。VMロールは、ある程度カスタマイズした仮想ハードディスクイメージ (VHD) を、sysprep でジェネラライズ (sysprep.exe /generalize) して PaaS のシステムにおいて運用するものでした。そのため、ハードウェア障害やイメージ再作成した場合は、あらかじめ登録されている VHD イメージから復旧をするため、VHD イメージ登録時の状態に戻りました。

例えば9/1 にVHD 登録した場合、10/31 にハードウェア障害が発生して復旧した場合 9/1 のイメージまで戻ります。このため、VM ロールはある程度カスタマイズできるものの、ハードディスク内のデータは永続的に残らず、永続的に利用したいデータはストレージサービスや SQL データベースに保存する必要がありました。(→ Non-persistent)

「仮想マシン」機能はVMロールとは異なるものです。VHDイメージの内容物は、OSの再起動、復旧作業を通しても、変更状態は残ります。(→ Persistent) このため、お客様はWindows Azureハイパーバイザー上で新しいOSを作成し、内部をカスタマイズして、独立して運用することが可能になりました。「仮想マシン」については、機能的にはVM ロール機能を永続的 (persistent) な動作になるように拡張されたものです。

VHD イメージは、ブロブ ストレージ サービスに保存されます。お客様は、仮想マシンを停止してブロブストレージからイメージをコピーして利用したりすることも可能です。

従来機能提供していた PaaS 形式の「クラウドサービス」は、OSに関する管理をマイクロソフトで行い、お客様はパッケージを登録するだけのため、任意のタイミングでインスタンス数を増加・現象ができたため非常に拡張性に優れていました。仮想マシンの場合は、個別にOSの設定が可能ではありますが、インスタンスの増加・現象時にもお客様ご自身で構成を行う必要があり、その部分でトレードオフがあります。どちらのサービスがよいかについては、設計時に検討をいただくのがよいかと思います。

仮想ネットワーク (Virtual Network)

「仮想ネットワーク」機能は、Windows Azureで従来提供されていた Windows Azure Connect の機能とは別の機能です。Windows Azure Connect は、各マシンにVPNクライアントをインストールすることで、IPv6での Point-to-Point のネットワークを形成することが可能でした。そのため、オンプレミス上に存在する SQL Server に Webロール・ワーカーロールから接続したい場合などに有力なソリューションでした。しかし、サイト間をまたがる拡張をしたい時などにはあまり有力なソリューションではありませんでした。

「仮想ネットワーク」機能の場合は、従来型のサイト間VPNを構築して、サブネットを拡張する形で仮想ネットワークを接続することが可能になります。この結果、Windows Azure 上にサーバーを構築して、自社のデータセンター環境をオンデマンドで拡張・縮小することが可能です。

詳細については、下記のリンクをご参照ください。

Web サイト

この機能は、Spring Release で新しく追加になった機能です。本機能を利用することで、ギャラリーに登録されている CMS (例: DotNetNukeやJoomla!等) や Blog (例: WordPress) 等をボタン一つで自動発行できます。また、空のWebサイトを作成して、現在作成している Web サイトを Git / TFS / FTP 経由で容易にファイルを Windows Azure クラウド上へ発行を行うことが可能になりました。特に FTP を利用することによって、従来型のホスティングサービスと同じようにご利用がいただけると思います。

「仮想マシン」 機能は、お客様自身で新規作成したOSに対して必要な設定をして利用いただく必要がありました。「Webサイト」は、特に OS の設定をするまでもなく、ひとまず簡単なWebアプリを構築したい場合や、静的なWebサイトを構築したい場合などに最適です。ただし複雑な構成をしたい場合 (OSの構成変更が必要等) には、仮想マシン、クラウドサービスのいずれかのサービスのご利用も検討いただければと思います。

詳細については、下記のURLをご参照ください。

メディアサービス

Windows Azure で提供するメディアサービスは、従来提供しているメディアサーバーの機能をクラウド上に実装したものになります。ご利用いただくことで、登録したコンテンツのエンコードやコンテンツ保護、オンデマンド及びライブストリーミング機能を利用することが可能です。

例えば、特定の動画・音楽を配信したい際に、エンコードし、特定の許されたユーザーのみに配信許可を出すようなコンテンツ保護サーバーと連携して、動画配信したりすることが可能です。Windows Azureでサービスを提供することで、お客様は独自のメディアサーバーを立てることなく、オンデマンドで動画配信用のサーバーを利用することが可能です。詳細については、下記のリンクをご参照ください。

以上、各機能について簡単に紹介をさせていただきましたが、かなり表面上の概要を説明させていただきました。個々の細かい機能については、別の機会にまた説明をさせていただこうと思います。

 

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Windows Azure サポートチーム
平原

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