[Windows Azure] Windows Azure SDK 1.4 について


こんにちは、Windows Azure サポートチームです。今回は、2011 年 3 月10 日に新規リリースされた Windows Azure SDK 1.4 について、少しご案内させていただこうと思います。

内容

2010年 11 月に 1.3 がリリースされ、その時は、多くの新機能の搭載などが目玉になり注目もされましたが、1.4 については、1.3 とは異なり、主に不具合の修正に焦点があてられて構成されています。そのため、どちらかというとマイナー アップデートに近いです。この提供開始に合わせて、Windows Azure Management Portal 側にもアップグレードが行われています。

実際に頂いているサポートの観点から、修正内容について少し案内させていただこうと思います。

5/20 追記 : 4 月中旬に、1.4 の Reflesh Update が、また 4 月後半にさらに修正を加えた Update が出ています。追記しますのでご参考ください。

修正内容

  • web.config ファイルが ReadOnly の時に、Full IIS でのデバッグが失敗する問題についての修正 (Resolved an issue that caused full IIS fail when the web.config file was set to read-only. )

    Windows Azure SDK 1.3 では、Full IIS を利用する場合、ローカルのエミュレータ上でデバッグする場合には、デバッグ時に web.config に <MachineKey> を追加するため、web.config が Read Only の場合は、エラーが発生していました。また一部のソース管理ソフト (Visual SourceSafe / Team Foundation Server) などでは、ファイルのチェックイン状態を Read Only 状態にするため、ソース管理を使って Windows Azure アプリケーションのソース管理を行っている場合には、本問題が発生しておりました。この問題が Windows Azure SDK 1.4 で修正されています。

  • パッケージするときに、Full IIS パッケージはサイズが 2 倍になる問題を修正 (Resolved an issue that caused full IIS packages to double in size when packaged.)

    記載の通り。

  • 診断ストアが一杯の時に、Full IIS Web Role がリサイクルする問題を修正 (Resolved an issue that caused a full IIS web role to recycle when the diagnostics store was full.)

    記載の通り。

  • Windows Azure 診断モニター が、IIS ログを Windows Azure ストレージに転送できなかった IIS ログのファイル権限の問題を修正 (Resolved an IIS log file permission Issue which caused diagnostics to be unable to transfer IIS logs to Windows Azure storage. )

    Windows Azure SDK 1.3 で、Full IIS 対応の Web Role が利用可能になりましたが、Full IIS 利用の際には、IIS ログの収集ができない状況でした。こちらの詳細については、Known Issues in Windows Azure にも記載があります。こちらの問題は、Windows Azure SDK 1.4 で修正されています。

  • csupload を x86 環境で実行するときに失敗する問題を修正 (Resolved an issue preventing csupload to run on x86 platforms.)

    Virtual Machine Role (VM Role) の VHD イメージをアップロードするときに csupload コマンドを使いますが、Windows Azure SDK 1.3 x86 版 (32 bit 版) に含まれる csupload.exe に問題があり、アップロードで失敗する状況でした。こちらの問題について修正が加わっております。

  • web.config のユーザー エラー診断をより簡潔に診断できるようになりました (User errors in the web.config are now more easily diagnosable. )

    ローカル環境上で Windows Azure Simulator を使ってデバッグするときに、web.config に問題があった場合に有用なエラーを出さない場合がありました。その問題が修正されています。

  • Windows Azure ロールへのリモートデスクトップの安定性と頑健性の改善 (Enhancements to improve the stability and robustness of Remote Desktop to Windows Azure Roles.)

    Windows Azure SDK 1.3 で追加された、リモートデスクトップ機能に関して、より安定して動作するための修正がいくつか加えられております。

 比較的大きなインパクトと考えられていた修正は以上ですが、これ以外の細かい点で VM Role や SDK ツールやモジュールで修正が加えられています。

新しい機能

Windows Azure 管理ポータルに関する機能の追加は、こちらに記載のある通りです。

Windows Azure AppFabric:

  • 従来は https://appfabric.azure.com から管理をしていましたが、管理ポータルで、Silverlight ベースのユーザーインターフェースを用意し、Service Bus / Access Control の管理ができるようになりました。

Windows Azure Connect:

  • 管理ポータル上で複数の管理者を設定した場合に、追加管理者での操作をサポートしました。
  • ステータスの状態の確認と、診断機能が付いた Windows Azure Connect クライアントにアップデートされました。
  • 英語以外の Windows に対して、Windows Azure Connect がインストール可能になりました。

Windows Azure CDN:

  • 管理ポータル上の “Hosted Services, Storage Accounts & CDN” に CDN タブが追加されました。
  • ホストサービスに対する Windows Azure CDN をサポートいたしました。
    Windows Azure CDN を通して、Windows Azure Web Role や VM Role を起点とし、オブジェクトを分散して取得することが可能になります。ウェブサイトの静的コンテンツは、最大の帯域を提供し、ユーザーへの転送遅延を最小限に抑えるために、自動的に世界中にあるアメリカ、ヨーロッパ、アジア、オーストラリア、南アメリカの中からエッジ キャッシュされます。
  • セキュア コンテンツに対する Windows Azure CDN をサポートいたしました。
    Windows Azure 管理ポータルに新しいチェックボックスを追加し、Windows Azure CDN での HTTPS を通したセキュア コンテンツの配信を可能にしました。

1.4 Refresh Update

2011/4/16

1.4 バージョンの Refresh Update が提供されています。この機能を利用することで、すでに配置してある Windows Azure 配置アプリケーションに対して、Web 配置ツール (Web Deployment Tool) を使って、個々のファイルをアップデートできるようになりました。いままでは、配置を変えようとすると、再パッケージをして再アップロードして試さなければなりませんでした。この点は、サポート側にも多くのコメントをいただいておりました。今回この機能を追加することで、かなり容易にアップデートができるようになりましたので、Web 配置ツールを使った開発をお試しいただければと思います。いくつか注意点がありますのでご注意ください。

  • 1 インスタンス ロールのものでしか Web 配置ツールは動作しません。
  • このツールは、開発時の対話的なファイルのアップデートやテスト シナリオ時での利用を意図して作成されています。運用時の利用は想定されておりませんのでご留意ください。
  • Web 配置ツールは、再パッケージ化を一時的に回避するための方法です。ファイルへの変更は、永続的なものではありません。そのため、再起動やクラッシュなどの不測の事態に当初アップした状態に戻ってしまうこともあるかと思います。変更を保持したい場合には、再パッケージ化をしてアップロードをお願いします。

2011/4/28

Windows Azure SDK 1.4 Refresh では、提供後に、Windows Azure Connect を利用した Role サービスの配置の際に失敗する問題が発生しました。現在、ダウンロードセンターには、修正されたものがアップロードされておりますので、必要に応じて新しいモジュールの再インストールをお願いします。


デベロッパーサポート
平原

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