読者限定!! IoT 分野までカバーした開発者向けセミナー「WinHEC Tokyo」の講演資料公開します!! - DevWire (2017/5/29)

DevWire Newsletter 組み込み業界必読の無料ニュースレター 2017 年 5 月号
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Index
Hot Topics
セルフ POS もロボットと IoT でこんなことができる! IoT/M2M 展
5 月は Microsoft Build 2017 も開催!
DevWire のバック ナンバーをご紹介
正規販売代理店 情報
セミナー・トレーニング情報
Column
WinHEC Tokyo 2017 潜入レポート!
ほっとひと息
「農業でもデジタル トランスフォーメーション」DevWire 編集部 加藤 大輔
Hot Topics
セルフ POS もロボットと IoT でこんなことができる! IoT/M2M 展
5 月 10 日から 3 日間開催されました Japan IT Week 春 社外サイトへ ですが、マイクロソフトは、今年から ESEC から IoT/M2M 展 社外サイトへ に場所を変更して展示を行ったのは、前号でご案内のとおりです。マイクロソフト ブースで訴求したポイントを簡潔にお届けします!
その 1「スマート デバイスのための OS - Windows 10 IoT」
POS 端末とスマート ウォッチ PC などの大きなデバイスには、Windows 10 IoT Enterprise、スマート ウォッチのような小さなデバイスには、Windows 10 IoT Core ということで、展示コーナーでは、NEC プラットフォームズ様と Askey 様にご協力いただいた POS 端末とスマート ウォッチを展示いたしました。
その 2「マイクロソフトは IoT のプラットフォームを End to End で提供」
Windows 搭載のセルフ POS 端末と人型ロボット Windows 搭載の POS 端末は、最近増えてきたセルフ POS を展示しました。POS 端末の操作をわかりやすくするために人型ロボットがアシストしてくれます。このロボットは、マイクロソフトのクラウドである Microsoft Azure につながっており、その中の Cognitive Services が提供する Face API を活用して顧客の情報 (性別、年代、新規/リピーター) を自動的に入手しています。この情報は、リアルタイムに Power BI という可視化ツールでグラフ化させるので、本部など離れた場所でも顧客の状況が把握できます。
ブースにどんなお客様が来ていただいたかをリアルタイムに分析するアロバ様協力のデモ展示 Cognitive Services については、受付横にマイクロソフト ブースにどんなお客様が来ていただいたかをリアルタイムに分析するアロバ様協力のデモも展示していました。こちらは、顔認証だけでなく感情までも分析していたので、お客様の表情までわかるものになっていました。このようにマイクロソフトはデバイスの OS からデータを保存、分析するクラウド、そしてそれを見やすく表示する可視化ツールまで End to End のプラットフォームを提供しています。
その 3「Mixed Reality (複合現実) の世界 HoloLens」
HoloLens ブース マイクロソフトといえば、次世代のテクノロジ ベースを期待してブースにお越しいただく方も多いのではないでしょうか。そういう方が一番、注目していたのは Microsoft HoloLens です。ブース内セッションでは、ドイツのエレベーター メーカーがエレベーターのメンテナンスをするのに HoloLens を使うことで、熟練者と初心者の作業員が変わらない技量でメンテナンスができる事例 社外サイトへ を紹介していました。
その 4「デバイス メーカー必見の Azure Certified for IoT」
Azure Certified for IoT プログラム もうご存知ない DevWire の読者の方はいらっしゃらないと思いますが、Azure Certified for IoT プログラムは、Microsoft Azure に接続されることを認証するプログラムです。無料で認定デバイスの紹介をマイクロソフトのウェブサイトでの掲載、イベントでの露出などで行いますので、認定しておかない手はありません。認定までのプロセスもとにかく簡単。まだ、ご存知ない方は、こちらを今すぐ Check it out!
その 5「Windows 10 の Creators Update の注目新機能 MA-USB」
MA (Media Agnostic)-USB MA (Media Agnostic)-USB は、簡単に言えばワイヤレスの USB です。Windows 10 の最新版、Creators Update では、この MA-USB をサポートするようになりました。そこで、MA-USB ソリューションを提供するサイレックス・テクノロジー様にご協力いただき、MA-USB でワイヤレス接続したタッチ パネル ディスプレイと Windows 10 Creators Update PC が遅延なく連携するようすをデモしていました。MA-USB の周辺機器をお考えの方は、サイレックス・テクノロジー様社外サイトへ に問い合わせをしてみてください。
このほか、ブースは 13 社のパートナーが提供するさまざまなソリューションを展示して多くの人で賑わいました。IoT/M2M 展では、マイクロソフト以外のブースでも随分と具体的な IoT のソリューションが出てきた感じを受けました。IoT 時代の本格到来を感じさせる 3 日間でした。
Windows Storage Server 2016 登場!
データストレージ EXPO ブース IoT/M2M 展と併設されているデータストレージ EXPO 社外サイトへ にもマイクロソフトは毎年ブースを持っています。NAS (ネットワーク アタッチ ストレージ) 機器の国内主要メーカー 4 社と一緒に展示するブースは毎年お客様から注目されています。この 4 社が発表した新製品は、Windows Storage Server 2016 が搭載されています。NAS はこれから、データ活用があたり前になってゆく世の中で、データのローカルの保存場所としてクラウドとの連携を
前提にさらに普及してゆくと考えていますので、Windows Storage Server NAS は、注目の製品であることに間違いありません。Windows Storage Server 2016 搭載 NAS の新製品は以下のとおりです。
Windows Storage Server 2016 搭載 NAS の新製品
5 月は Microsoft Build 2017 も開催!
Microsoft Build 2017 Japan IT Week 春と同日にシアトルでは、開発者向けカンファレンス Microsoft Build 2017 が開催されました。Windows や Azure、Visual Studio などについての最先端のテクノロジや情報が発表されました。Windows 10 の次期アップデート「Fall Creators Update」の正式リリースを予定していることも発表されました。
Channel 9 キーノートの内容は、「Channel 9」で視聴することが出来ます。日本語字幕を付ける事も出来ます。字幕は動画内の CC をクリックすると表示されます。日本語の精度は・・・温かい目でご覧ください。 動画をみる時間のない方はこちらまで
DevWire のバック ナンバーをご紹介
DevWire のバックナンバーをご紹介 とっても役に立つ、みんな大好き DevWire のバック ナンバーです。DevWire バック ナンバー サイトはこちら
【正規販売代理店 情報】
東京エレクトロンデバイス主催6 月開催「Azure IoT ハンズオン トレーニング社外サイトへセンサー、IoT ゲートウェイ、Azure、PowerBI をセットにした東京エレクトロンデバイスの Azure IoT PoC キットを使って、開梱からセンサー データの可視化までの一連の流れを学んでいただけるトレーニングです。
東京エレクトロンデバイス特別キャンペーン実施中!「センサー、IoT ゲートウェイ、Azure、PowerBI」をセットにした東京エレクトロンデバイスの Azure IoT PoC キット 2 種を 6 月末までの特別キャンペーン価格でご提供中! モバイル SIM 付!Azure IoT PoCキット 社外サイトへ Azure IoT PoCキット2 社外サイトへ
アドバンテック株式会社Advantech IoT47 in 横浜2017 年 6 月 21 日 (水) Start 13:00 - パシフィコ横浜会議棟「未来都市横浜」を、IoT の力で実現。スマート シティとスマート ファクトリーの実現のためのクラウド活用について、実例を交えたセミナーを行います。マイクロソフトからは菖蒲谷が登壇します。詳細についてはこちら 社外サイトへ
セミナー・トレーニング情報
セミナー・トレーニング情報 多くのセミナー、トレーニングを開催しております。ぜひご活用ください。●アヴネット株式会社 トレーニング 社外サイトへ●岡谷エレクトロニクス株式会社 セミナー/トレーニング情報 社外サイトへ●東京エレクトロン デバイス株式会社トレーニング 社外サイトへ セミナー・イベント 社外サイトへ●菱洋エレクトロ株式会社 イベント・セミナー情報 社外サイトへ
Column
WinHEC Tokyo 2017 潜入レポート!  株式会社デバイスドライバーズ 代表取締役社長 日高 亜友
4 月 18 日と 19 日に日本マイクロソフトのセミナー ルームで開催された WinHEC Tokyo 2017 に参加したのでレポートします。WinHEC って何? WinHEC とは Windows Hardware Engineering Conference の略語です。1990 年代 Windows 3.1 の頃からマイクロソフトが世界各地で開催していた Windows ハードウェア関連新技術に関するカンファレンスです。Windows ハードウェア、周辺機器とデバイス ドライバーに関するセッションとトレーニング、展示やデモ体験、プレゼント、パーティなどの各種アトラクションが行われていました。これは OEM や IHV (Independent Hardware Vendor) 開発者の情報収集には、毎年欠かせないイベントでした。PDC (Professional Developers Conference) という開発者全体向けイベントと連続した日程で開催していた時期もありましたが、ロサンゼルス開催の WinHEC 2008 を最後に、新しい開発者カンファレンスの「Build」に役割を引継いでいったん休止しました。しかし 2015 年中国深セン開催 WinHEC 2015 では、新しく Windows 10 とハードウェア技術を中心としながら IoT 分野までカバーするカンファレンスとして復活しました。以前の WinHEC は、世界レベルで毎年 1 回開催され、その後に世界各地を回って抜粋版を巡回開催していましたが、復活に伴って開催形態が変わりつつあります。日本での開催は 2008 年 12 月 (東京銀座) 以来です。WinHEC の最近 2 回開催のビデオとスライドを含むセッション情報へのリンクを次に示します。 WinHEC Shenzhen 2015 Build 2015 で取り上げられなかった Windows デバイス ドライバー関連のセッションが多数あるほか、コネクティビティ、セキュリティといったハードウェアと IoT 関連のセッションが多数あります。 WinHEC December 2016 Shenzhen & Taipei 2016 年 12 月開催の WinHEC は、セッション規模は前年と比べてかなり少なくなりました。Mixed Reality や Game を中心にしたハードウェア関連セッションのほか、最近話題となった ARM プロセッサ上で Win32 が動作するというアナウンスがありました。同じ内容で深センと台北で開催されました。 その他の WinHEC 関連資料とビデオ 今回の WinHEC Tokyo 2017 は 2 日間開催され、初日の午前中が Keynote Session で、初日の午後と 2 日目の午前午後が Azure Cognitive Service の Hands-on Seminar が主体という、過去の WinHEC とは少し異なる構成となりました。膨大な量のハンズオン テキストを含む各セッションの資料は、本来参加者のみに配布可能な資料ですが、今回は DevWire 読者限定で公開 社外サイトへ いたします! お楽しみください。
WinHEC デモ展示 また開催初日には WinHEC 名物でもある、各社製品のデモ展示がありました。パートナー各社から IoT スターター キットなどの展示が行われました。
Cognitive Service内容紹介の前に今回の WinHEC のメイン テーマとも言うべき、Cognitive Service について簡単に紹介します。Cognitive Service とは Microsoft Azure でサービスされる画像、映像、会話、言葉、知識、検索といった、人間の自然な行動をサポートしたり、あるいは効率化したりするための Azure 上で動作する Web サービス群です。その多くは現在まだ試験運用中であり、構成する 20 種以上の個別サービスの多くが無償で利用できます。たとえば今回のハンズオンで試用した「Visio API」は、2015 年に「Project Oxford」と呼ばれて試験的に公開されていた画像認識サービスの進化形です。Cognitive Service の一部として API を充実させるとともに、ちょうど開催日の 4 月 19 日に正式リリースされました。Cognitive Service に似た用語として Microsoft Cognitive Toolkit (旧名 CNTK) があります。こちらの Cognitive Toolkit は AI 技術を応用して Deep Learning を実装するためのオープンソースの開発キットです。これはスタンドアロンの PC と Microsoft Azure のどちらでも動作するライブラリとサンプル アプリケーションで構成される、高性能な CPU や GPU を使用して AI アプリケーションを高速処理するためのフレームワークです。Cognitive Service 群の実装の裏方的な役割として使われる場合がありますが、現時点では直接関係がないので注意しましょう。Keynote Session最初にマイクロソフト コーポレーション OEM テクニカル セールス IoT ジェネラル マネージャーのカーソル・コーケン氏が「The Evolution of IoT」と題して、IoT 関連技術の進化と普及について説明しました。マイクロソフトが提供する IoT 技術は次の 4 本の柱を中心に実用化を進めています。 ●デバイス (Devices) センサー、ゲートウェイ、OS、モバイル端末など ●データ転送 (Data Transfer) 通信媒体とプロトコル、ネットワーク ●クラウド (Cloud Infra.) Microsoft Azure ●サービス (Services) クラウドと共に動作するソフトウェア、ツール、アルゴリズムまた特筆すべき点は、今回開催のメイン テーマとも言える Cognitive Service が、すでに東京サマーランドにおいてマーケティング活動のツールとして利用され、成果を上げているという紹介です。システム構成や具体的成果などの詳細は資料に載っているので参照してください。次にマイクロソフト コーポレーション アーキテクトの中原大介氏が「Windows 10 IoT Creators Update 最新情報」と題して、Creators Update (Codename Redstone 2、以降 RS2) の説明がありました。PC 用 Windows 10 RS2 に関する情報は結構出回っていますが、Windows 10 IoT Core は、PC 版とほぼ同じタイミングで Release 版や Insider Preview が公開されているのにもかかわらず、PC 版と比べて機能や仕様が違う面があるため、このセッションは有用です。 詳細は前述の資料に載っていますが、まず Windows 10 RS2 全般で導入された IoT 関連コネクティビティとしては、OCF/Alljoyn 統合により、IoTivity 1.2 と互換性がある UWP の IoTivity SDK のサポートが挙げられます。そのほか Windows 10 IoT Core 関連では次の点が新しいトピックです。 ●Azure Devices ManagementGateway SDK や Client Library がサポートして Azure IoT Hub と接続して Azure の各種デバイス管理機能が利用できるようになります。特に Azure Device Management client library は GitHub で公開されていて、OS とは独立して組み込むことが可能です。 ●セキュリティ (Device Guard for IoT) 未知の署名や未証明のコードに対して、ホワイトリスト方式のセキュリティ管理機能を導入します。 ●Cortana現在、英語、フランス語、スペイン語、中国語の 4 言語 7 ロケールだけをサポートしていますが、今後拡張して行きます。日本語は 2017 年末か 2018 年の早々のサポート予定です。 ●起動管理Windows Update の制御とアプリケーションから指定したリセット機能が利用可能になります。そのほか Windows 10 IoT Enterprise RS2 に関しては、POS デバイスのサポート、Windows Hello の強化、ワイヤレス ディスプレイ サポートの Windows Miracast、バッテリ管理機能強化と GATT サーバーのサポートと非ペアリング型接続といった BLE 関連の機能向上が導入されます。新機能の実装により約 4000 種類の API が追加されました。次に日本マイクロソフト株式会社クラウド ソリューション アーキテクトの後藤仁氏から Azure Cognitive Service を構成する各サービスについてデモを交えながら解説がありました。これらのサービスはいずれも各種の入力データから容易に AI 技術を活用したアクション、または処理結果を得る事ができるものです。サービスは視覚 (画像、映像)、音声 (会話)、言語 (言葉)、知識、検索の 5 つのカテゴリに分けられます。各カテゴリには次のサービスが含まれます。 ●視覚Computer Vision APIEmotion API (プレビュー)Video Indexer (プレビュー)Face API (プレビュー)Video API (プレビュー)Content ModeratorCustom Vision Service (プレビュー) ●会話Custom Speech Service (プレビュー)Bing Speech APISpeaker Recognition API (プレビュー)Translator Speech API ●言葉Language Understanding Intelligent Service (プレビュー)Bing Spell Check APIWeb Language Model API (プレビュー)Text Analytics API (プレビュー)Translator Text APILinguistic Analysis API (プレビュー) ●知識Recommendations API プレビューAcademic Knowledge APIKnowledge Exploration Service プレビューQnA Maker API プレビューEntity Linking Intelligence Service API プレビューCustom Decision Service プレビュー ●検索Bing Autosuggest APIBing Video Search APIBing Image Search APIBing Web Search APIBing News Search APIBing Custom Search各サービスの詳細と API については Cognitive Service のページで確認することができます。これらのすべてのサービスはすべて同様に https の REST API で提供されています。したがって OS やハードウェアには制約がなく、https の Web API を送受信できるデバイスはすべてこれらの Cognitive Service を利用できるわけです。また現在、一部サービスについては Azure からも利用できます。また後藤氏は 2 日目の午前中に、会話の中の意味を読み解く LUIS API を中心とした Cognitive Service 新技術の解説をしました。LUIS は Language Understanding Intelligent Service の略で、Cognitive Service の中でも注目される技術の 1 つです。LUIS は専用のポータル サイトを持ち、そこで API が公開されていて用例集を入力することでプログラムしなくてもカスタマイズすることが可能です。当然ながらこの技術は Cortana で使われている技術を切り出してカスタマイズ可能にしたもので、KIOSK 端末や Robotics などさまざまな分野への応用が考えられます。ホームページには記述されていませんが、日本語にも対応しています。Hands-on Seminar1 日目の午後からは、Cognitive Service を使用したアプリケーションの開発実習を行いました。詳細手順は資料にあります。実習環境は Windows 10 IoT Enterprise で行いましたが、Windows 10 でも動作します。Hands-on で使用するサンプル アプリは講師の中原大介氏が作成した C# ベースの Universal Windows Application です。Hands-on を試すには、最初にサブスクリプション キーを取得する必要があります。現在はマイクロソフト アカウント、または GitHub/LinkedIn アカウントでサインインすることで無償利用できます。資料の 18 ページから利用するための準備手順が詳細に書いてあるので参考にしてください。今回は講師の中原氏のご厚意により、この Hands-on Seminar で使用した UWP サンプル アプリケーションも、前述のセッション資料とともに公開しています。テキストに従って Vision API、Emotion API、Bing Web Search API の各コードを入力することで、利用する機能をアプリケーションに追加できます。このアプリケーションを試す場合には、実行する Windows 10 環境で動作する Web カメラが必要なので注意してください。今後機会があればこの Cognitive Service を使用したアプリケーション開発の注意点なども示したいと思います。まとめ以上で 2 日間の内容を取りまとめて紹介しました。前述のとおり Cognitive Service は Web API で構成されているので、Web アプリケーションの開発経験があれば、比較的容易に試すことができると思います。ぜひ皆さんも試してみてください。
ほっとひと息
「農業でもデジタル トランスフォーメーション」DevWire 編集部 加藤 大輔
今月は、私が気になったニュースを取り上げます。日本マイクロソフトは、慶應義塾大学を代表に産官学が連携して構築する情報連携プラットフォーム「農業データ連携基盤」において、Microsoft Azure を活用した基盤構築を中心に協力すると発表しました。日本の農業人口は、減少し続けています。1965 年頃は約 1150 万人でしたが、2015 年には約 200 万人になったといわれています。また新しく農家を始めた約 70% が生計をたてられないそうです。もっと生産性を上げる必要があるんですね。すでにデータを活用して生産性を上げる取り組みは始まっていますが、そのデータの連携ができていなかったり、いろいろなデータが散在していたり、せっかく集めたデータをうまく活用できていないことが問題になっているそうです。今回の取組みで、公的機関や研究機関が保有するさまざまなデータを集約して、一定のルールで農家個々人のデータの共有が可能になります。ベテランの経験と勘に頼るのではなく、データを活用した生産性向上、気象データなどを活用した作物の安定供給、さらにはベテラン農家の技術継承やこの技術とデータを融合した高品質生産などにより、おいしく安全な作物を収穫でき、もうかる農業を目指すというものです。高齢化や人手不足は、農業に限ったことではないですよね・・・。身近な問題に転換して考えてみると、いろいろと思うところがありますね。改めて、マイクロソフトの企業ミッションを噛みしめる今日この頃です。「Empower every person and every organization on the planet to achieve more.(地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする)」
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