App Service Isolated の一般提供 – 性能、拡張性、使いやすさが向上

執筆者: Stella Lin (Sr. Product Manager)

このポストは、7 月 26 日に投稿された Announcing App Service Isolated, more power, scale and ease of use の翻訳です。

 

このたび、マルチテナントな App Service のシンプルさを App Service Environment (ASE) の安全な専用仮想ネットワークに組み合わせた App Service Isolated の一般提供を開始いたします。

Azure App Service は、現在 100 万を超えるアプリやサイトをホストしている、マイクロソフトが提供する業界随一の PaaS (サービスとしてのプラットフォーム) サービスです。インフラストラクチャ基盤を気にすることなく、Web アプリ、モバイル アプリ、API アプリを瞬時に構築、デプロイ、拡張できます。言語、フレームワーク、主要 OSS のサポートが拡充されたことで既存のスキルを活用できるようになり、また、多彩な組み込み機能によって継続的インテグレーションや継続的デリバリのパイプラインが効率化されました。ASE は 2015 年のリリース以来、分離されたネットワーク、高度な制御機能、豊富なスケーリング オプションを提供しています。新しい料金レベル App Service Isolated の最新 ASE 機能では、専用の仮想ネットワークでのアプリ実行や、直観的なユーザー エクスペリエンスを通じたさらなる拡張性とパフォーマンスの向上が可能になりました。

効率的なスケーリング

スケールアップとスケールアウトが簡単に実施できるようになりました。新しい ASE では、ワーカー プールの管理や拡張の必要がありません。マルチテナントの App Service の場合と同じように、Isolated の上位プランを選択 (スケールアップ) するか、インスタンスを追加 (スケールアウト) するだけで簡単にスケーリング可能です。さらに柔軟なスケーリングを実現するために、App Service Isolated は既定で 100 インスタンスまで拡張できるようになっており、大規模な実装のためのキャパシティ増強にも対応できます。

アップグレードされたパフォーマンス

新しい ASE は、高速なチップセット、SSD ストレージ、コアあたり 2 倍のメモリ (第 1 世代と比較) を搭載した専用の Dv2 (英語) ベースのマシンを使用しています。専用のワーカーのサイズは 1 コアで 3.5 GB の RAM、2 コアで 7 GB の RAM、4 コアで 14 GB の RAM となっています。今回のインフラストラクチャのアップグレードにより、アプリ実行時のレイテンシがさらに低くなったため、より負荷の高いワークロードやより多くのユーザーをサポート可能です。

シンプルなエクスペリエンス

ASE の新規作成も簡単です。Isolated 料金レベルを選択して、直接 App Service プランと新規 ASE を作成し、アプリケーションのデプロイ先の Virtual Network を指定すれば完了です。別個の作業などは必要なく、新しい ASE を安全な専用の仮想ネットワークにセットアップすることができます。

今回のリリースにより、App Service Environment (ASE) をお客様の仮想ネットワークにすばやく、効率的に、簡単にデプロイして、Azure App Service の分離された仮想ネットワークで大規模なアプリを実行できるようになります。Azure Friday シリーズのビデオ (英語) をご覧ください。利用開始に関する手順はこちらのページで確認してください。