Azure SDK 2.8.2 for .NET を発表


このポストは 1 月 21 日に投稿された Announcing the Azure SDK 2.8.2 for .NET の翻訳です。

このたびマイクロソフトは Visual Studio 2015 向けの Azure SDK 2.8.2 を発表しました。今回のリリースでは、App Service 開発を行う皆様のエクスペリエンス向上を目的として、ユーザー インターフェイスの一部改良、検証機能の強化、エンジニアリングの最適化を行いました。この記事では、Azure SDK 2.8.2 でリリースされた新機能の概要をご紹介します。

Azure SDK 2.8.2 for .NET

[ダウンロード: VS 2015 用]

  • Ÿ   ユーザー インターフェイスの改良: プロビジョニング エクスペリエンスの例外処理ロジックを強化し、App Service の作成プロセス中にデプロイメントに影響する可能性のある潜在的な問題を通知する UI メッセージを追加しました。
  • Ÿ   エンジニアリングの強化: App Service のアプリ コードを Azure にプロビジョニングする時間を短縮するためのパフォーマンス調整と、将来的な進化に対応するためのエンジニアリングの強化を行いました。
  • Ÿ   Azure Resource Management (ARM) テンプレートのエクスポート機能の強化: ARM テンプレートのエクスポート機能でテンプレート ファイルとパラメーター ファイルの両方がエクスポートされるようになり、エクスポートされたファイルと Azure リソース グループの Visual Studio プロジェクト テンプレートの併用が簡単になりました。

 

App Service ツールのユーザー インターフェイスを改良

Azure SDK 2.8.1 では、App Service 開発者の生産性を大幅に向上する新機能が追加され、エクスペリエンスが完全に刷新されました。そのリリース後、お客様やチームメイトからたいへん有益なフィードバックが寄せられました。それは、「UI にちょっとした説明文やヒントを追加するだけで、デプロイメント エラーの発生前にトポロジの作成プロセスに潜在的な問題がないかを App Service ユーザーが簡単に確認できるのではないか」というご指摘でした。また、この機会に UI でエラーをより簡単に処理できるようにしました。Azure SDK 2.8.2 では、App Service ユーザーのために「成功の落とし穴 (英語)」 (だれもが必ず成功できるしくみ) を作成し、アプリの作成中に直面する一部のよくある問題の発生を抑えました。

 

リソース グループ作成に関する説明文を追加

Azure SDK 2.8.1 の開発期間中、私たちは「リソース グループの新規作成用のシンプルなテキスト ボックスがあれば、ユーザーは直観的に使い方を理解できるだろう」と考えていました。しかし、テスト段階になってようやく、「新規リソース グループの作成エクスペリエンスをそれよりもっとわかりやすくできる方法がある」とに気付きました。Azure SDK 2.8.2 では、新規グループを作成する UI があることをユーザーがすぐにわかるように、テキストボックスに説明文を追加しました。リソース グループは自動で選択されますが、[New] ボタンとプレース ホルダー テキストを追加して、次に行われる処理がわかるようにしました。

 

 

デプロイメント エラーを抑制 (処理)

たとえば、SQL を利用した Web Apps のトポロジの作成中に SQL Server データベースを作成しようとしたのに、誤って SQL Server リソースの削除ボタンをクリックしてしまったとします。この場合、ARM テンプレートは無効な状態となります。SQL Server データベースのリソースは新しい (または既存の) SQL Server リソースに依存するため、テンプレートは Azure Resource Manager によって禁止され、デプロイメント エラーが発生します。トポロジの作成中にこのような状況に陥ることがないように、App Service ツールでは、このテンプレートを送信すると問題が生じることを通知するメッセージが表示されるようにしました。

 

プロビジョニング中に管理 API の問題が発生するという不測の事態の場合にも、同様のダイアログ ボックスが使用されます。ただし、例外の詳細は以前のリリースよりもはるかに洗練された方法で提示されます。新しい SQL Server データベースで使用しようとした SQL Server を削除してしまうというのは不自然な例ですが、UI が改良されたことはよくおわかりいただけると思います。Azure API から返された例外を単にメッセージ ボックスに表示するのではなく、例外を簡単に記録できるように、より詳細な例外の内容をファイルにコピーできるようになりました。

 

 

接続文字列の設定

ASP.NET プロジェクト テンプレートで廃止された既定値である DefaultConnection 接続文字列を使い慣れている ASP.NET 開発者が標準の [File]、[New Project] のシナリオを簡単に利用できるように、あるいは App Service がデプロイされた環境と同様に接続文字列の名前を簡単に変更できるように、SQL Server データベースのプロビジョニング エクスペリエンスに [Connection String Name] テキスト ボックスを追加しました。

 

 

エンジニアリングを強化

ブログ記事のコメント欄やフォーラム、Visual Studio フィードバック センターの投稿を確認したところ、一部のケースで App Service がプロビジョニング中に停止することが判明しました。そこで、スタック トレースを積極的に共有してくださるお客様にご協力いただいたところ、社内のテスト環境でも同じ結果になることが確認されました。既に予定されている今後のパフォーマンスの最適化によって、このプロビジョニングの問題が解決することがわかったため、Azure SDK 2.8.2 ではこの問題が抑制されます。また現在は、さまざまなデプロイメント シナリオについて完全なテストが行われています。

また、App Service ツールの特定の分野を調整し、App Service のツール拡張機能全体をリリースし直さなくても、API の変更に対応できる機能を追加しました。この機能のおかげで、API に小規模な変更が行われた場合、これまでのように修正プログラムを適用したり、手動で更新する必要がなくなります。こうした機能だけでなく、他のパートナーにリソースを公開するという私たちの今日のオープン化の取り組みは、将来的に Azure ツールの魅力の一部として認識されると考えています。

 

Azure Resource Manager テンプレートのエクスポート機能を強化

開発者自身が ARM テンプレートのブートストラップを行えるように、Azure SDK 2.8.1 では [Export] ボタンを導入し、App Service のアプリ作成ウィンドウで作成した ARM テンプレートを編集できるようにしました。この機能を利用すると、App Service のアプリ作成ダイアログでトポロジを設定し、SQL データベースなどの追加のリソースをリソース グループに追加した後に、ワンクリックでトポロジを簡単にエクスポートできます。

 

下のエクスプローラー ウィンドウの例のように、今後のエクスポート プロセスではテンプレート ファイルと独立したパラメーター ファイルの両方がエクスポートされます。

 

新しい Azure リソース グループ プロジェクトを作成したら、App Service のアプリ作成ダイアログからエクスポートしたファイルを新しいリソース グループ プロジェクトにインポートして、編集したり、追加の環境固有のパラメーター ファイルを設定したりすることができます。デプロイする準備ができたら、プロジェクトを右クリックして [Deploy] を選択するだけで、ARM テンプレートが実行され、完全に独立したミラーリングされた環境がプロビジョニングされます。

 

 

まとめ

Azure アカウントをお持ちでない方は、無料評価版にサインアップすれば上記のすべての機能を今すぐお試しいただけます。また、事前構築済みの独自のアプリを簡単に作成できる App Service もお試しください。これらの機能を使用したアプリケーションの構築方法のさらに詳しい情報は、Azure デベロッパー センターをご覧ください。

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