Windows 7 に入っている .NET Framework

既にダウンロードされている方もいるかもしれませんが、先週、Windows 7 ベータ版がダウンロード可能になりました。.NET Framework は Windows Vista のリリースから、Windows の機能の一部として、OS に同梱されていますが、Windows 7 をインストールして、[コントロールパネル] – [プログラム] – [Windows の機能の有効化または無効化] から .NET Framework のバージョンを確認してみると、「.NET Framework 3.5.1」と記述されています。

この .NET Framework 3.5.1 は、.NET Framework 3.5 SP1 + .NET Framework 3.5 SP1 GDR ( .NET Framework 3.5 SP1 用のアップデートモジュール)と同等のものになりますが、Windows 7に対するいくつか修正も盛り込んでいます。

実際にファイルバージョンを確認すると、%WINDOWS%\Microsoft.NET\Framework\v3.5 以下にある C# コンパイラ CSC.exe で比較した場合、3.5 SP1 では、3.5.30729.1 に対して、3.5.1が入ったWindows 7 の環境では、3.5.30729.715 となります。3.5.1は Windows 7 用にビルドされるので、ファイルバージョンの下の部分が新しいものになっています。

Visual Studio 2008 をWindows 7 にインストールする場合、必須コンポーネントとして、Visual Studio 2008 RTM では .NET Framework 3.5, Visual Studio 2008 SP1 では、.NET Framework 3.5 SP1 となっているので、.NET Framework のインストールをスキップして、Visual Studio 2008 がインストールされます。

なお、Powershell V2 CTP3 のダウンロードサイトを見ると、Powershell Integrated Scripting Environment (ISE)と Out-GridView を使用する場合は、.NET Framework 3.5.1 が必要と書かれています。この.NET Framework 3.5.1 のリンクをたどると、.NET Framework 3.5 SP1のページに行きます。Windows 7 以外のOSでは .NET Framework 3.5 SP1 がインストールされた環境に、Powershell V2 CTP3 をインストールすれば、Powershell Integrated Scripting Environment (ISE) はスタートメニューに表示され、起動できました。