Visual Studio 2010 - IntelliSenseの新機能

言語要素の参照や入力補完などのコーディング支援を行うIntelliSenseは、Visual Studioの中でも最も人気のある機能の一つだと思います。ただ非常に便利な反面、わずらわしさを感じる場面にあった方もおられるかもしれません。

たとえば、定義済みのSearchTestクラスがあり、まだ定義されていない ”Search” を入力するとします。入力を行っていくとIntelliSenseによる候補の絞込みが行われ、下図のように “SearchTest” がハイライトされた状態になります。 ここで入力を確定すると補完機能により “SearchTest” が意図せず入力される結果となります。

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Visual Studio 2010で追加された Consume First Completionモードを使うと、上記のようなことなく、IntelliSenseを有効にした状態でも未定義のオブジェクト名をスムーズに入力することができます。

通常の状態とConsume First Completionモードは、<Ctrl + Alt + Space> のキー操作で切り替えることができます。 下図は上の例でIntelliSenseをConsume First Completionモードにした状態で入力を行っているところです。この状態では、候補の絞りこみとともに実際に入力された文字列 ”Search” がリストの最上部に表示されます。ここで入力を確定すれば期待通りに ”Search” が入力されます。 このモードはテストファーストの開発スタイルなどで有効かと思います。

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今回はVisual Studio 2010でのIntelliSenseの新機能である、Consume First Completionモードについてご紹介しました。