VS 2008 Team Foundation Server と Service Pack 1 の統合インストールについて

先日、Visual Studio 2008 Service Pack 1 とともに Team Foundation Server の Service Pack 1 (以下 SP1 と略します)の提供も開始いたしました。

Visual Studio 2008 Team Foundation Server の SP1 は以下のサイトからダウンロードしてお使いいただけます。

Visual Studio 2008 Team Foundation Server Service Pack 1 :

https://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyId=9E40A5B6-DA41-43A2-A06D-3CEE196BFE3D&displaylang=ja

SP1 では以下の機能が新たに追加されました

• Windows Server 2008 がサポートされるようになりました。

• SQL Server 2008 がサポートされるようになりました。

• [ソース管理に追加] ダイアログ ボックスの操作性と拡張性が強化されました。

• Windows エクスプローラからソース管理にドラッグ アンド ドロップで項目を追加できるようになりました。

• バインドされているソリューションに含まれていないファイルに対するバージョン管理操作がサポートされるようになりました。

• ソース管理エクスプローラ内から右クリックで作業フォルダまたはフォルダのクロークを設定できるようになりました。

• ソース管理エクスプローラにチェックイン日時の列が追加されました。

• ソース管理エクスプローラで編集可能なパス フィールドを使用できるようになりました。

• 作業項目およびクエリを電子メールで送信できるようになりました。

• ファイルをストリームにダウンロードするための新しい API が追加されました。

• 通知から Team System Web Access ページにアクセスするためのリンクが提供されるようになりました。

• 1 サーバーにつき処理可能なプロジェクト数が増えました。

• パフォーマンスと拡張性が向上しています。

• VSS コンバータがさらに堅牢になるように強化されました。

• コマンド ラインからのチーム プロジェクトの作成がサポートされるようになりました。

Team Foundation Server SP1 のインストールが必要な状況について

Team Foundation Server の配置を SQL Server 2005 から SQL Server 2008 にアップグレードする場合

  SQL Server をアップグレードしても、アップグレード後に SP1 をインストールしないと、Team Foundation Server は機能しなくなります。

Team Foundation Server のアプリケーション層サーバーに Visual Studio 2008 の SP1 をインストールする場合

  Visual Studio 2008 SP1 だけがインストールされて、Team Foundation Server SP1 がインストールされない場合、サポートされていない構成になります。

スタンバイ アプリケーション層サーバーが存在する構成で、プライマリ アプリケーション層サーバーに SP1 を既にインストールしたか、これからインストールする予定がある場合

プライマリ サーバーに SP1 をインストールする場合は、スタンバイ アプリケーション層サーバーにも SP1 をインストールする必要があります。

Team Foundation Server と Service Pack 1 の統合インストールについて

既存の Team Foundation Server の配置がなく、初めて Visual Studio 2008 Team Foundation Server をインストールする場合は、Team Foundation Server と SP1 のインストール ファイルを統合するかどうかを決定する必要があります。統合インストールのプロセスでは、Team Foundation Server と SP1 の両方を同時にインストールできるインストール ファイルのセットが作成されます。これらのファイルを統合することで、Team Foundation Server の新規インストールと SP1 のインストールを個別に実行する必要がなくなります。

また、次のような場合は必ずインストールを統合する必要があります。

SQL Server 2008 を Team Foundation Server の配置の一部として使用する場合

この環境では、インストールの一部として SP1 を統合せずに Team Foundation Server をインストールしようとすると、インストールに失敗します。

Windows Server 2008 を実行しているサーバーをアプリケーション層サーバーとして使用し、Team Foundation Server のインストール時に自動的に Windows SharePoint Services 3.0 をインストールおよび構成する場合

この環境では、SP1 なしで Team Foundation Server をインストールすると、Windows SharePoint Services 3.0 を自動的に構成するオプションが使用できなくなります。

※ Team Foundation Server とその SP1 の統合インストールを実行し、Windows SharePoint Services 3.0 をインストールの一部として含めると、Windows SharePoint Services 3.0 とその SP1 が自動的にインストールされます。

Visual Studio 2005 Team Foundation Server から移行された 10,000 個を超える数のビルドが存在するビルド サーバーを更新する場合

Team Foundation Server と SP1 の両方を同時にインストールできるインストール ファイルのセットを作成する場合は以下の手順で行ってください。

※ 以下の手順を実行するには、ローカル コンピュータの Administrators セキュリティ グループのメンバである必要があります。

1. Microsoft Web サイトから SP1 更新プログラム(TFS90SP1-KB949786-JPN.EXE)をダウンロードし、ローカル コンピュータのフォルダに更新プログラムを保存します。

たとえば、ここではC:\SP1Download フォルダーにファイルを保存するとします。

2. Visual Studio 2008 Team Foundation Server の DVD にあるファイルから、AT フォルダーの内容をローカル コンピュータ上の場所にコピーします。

たとえば、ここではC:\InstallMedia フォルダーに AT フォルダをコピーするとします。

3. コマンド プロンプト ウィンドウを開き、次のコマンドを入力します。

※ C:\SP1Download は手順 1. で選択した場所のフォルダー、C:\SP1Extract は SP1 更新プログラムを展開するためのローカル コンピュータ上の別の場所のフォルダーを指定してください。

C:\SP1Download\TFS90SP1-KB949786-JPN /extract:C:\SP1Extract

4. SP1 と DVD のファイルをマージできるフォルダを作成します。

  たとえば、ここでは C:\MergeFolder に SP1 と DVD の AT フォルダーの内容をマージして保存するとします。

5. 次のコマンドを入力します。このとき、C:\InstallMedia は手順 2. で選択した場所のフォルダー、C:\SP1Extract は手順 3. で選択した場所のフォルダー、C:\MergeFolder は手順 4. で選択した場所のフォルダーを指定します。

 

msiexec /a C:\InstallMedia\vs_setup.msi /p C:\SP1Extract\TFS90sp1-KB949786.msp TARGETDIR=C:\MergeFolder

※ C:\MergeFolder は絶対パス名を指定する必要がありますが、C:\InstallMedia と C:\SP1Extract は絶対パス名と相対パス名のどちらでもかまいません。

6. 手順 4. で作成された C:\MergeFolder フォルダーから setup.exe を実行して、Visual Studio 2008 Team Foundation Server SP1 のインストールを実行します。

クライアント コンポーネントの更新

Team Foundation Server の SP1 をインストールすると、Team Foundation Server のサーバー コンポーネントだけが更新されます。

チーム エクスプローラなどのクライアント コンポーネントを更新するには、Microsoft Web サイトから Visual Studio 2008 の SP1 の更新プログラム(VS90sp1-KB945140-JPN.exe)をダウンロードし、クライアントコンポーネントがインストールされているコンピュータに Visual Studio 2008 の SP1 をインストールする必要があります。

Visual Studio 2008 SP1 のインストールが必要な状況について

SQL Server 2008 を使用する Team Foundation Server の配置にクライアント コンポーネントを接続する必要がある場合

クライアントを更新しないと、クライアントからその配置に接続できなくなります。

Team Foundation Server のアプリケーション層サーバー、Team Foundation Server のビルド サーバー、Team Foundation Server のプロキシ サーバーのいずれかに、クライアント コンポーネントと Team Foundation Server の SP1 の両方をインストールしたか、これからインストールする予定がある場合

Team Foundation Server と クライアント コンポーネントの両方が Service Pack 1 にアップデートされた環境である必要があります。これらの Service Pack のうちどちらか一方の更新プログラムをインストールしただけの環境では、サポートされていない構成になります。

重要事項 :

※アプリケーション層とクライアント層コンポーネントが同じコンピュータにインストールされている配置では、Team Foundation Server の SP1 をインストールする前に、Visual Studio 2008 の SP1 をインストールする必要があります。そうしないと、Team Foundation Server の SP1 をインストールできません。

※たとえば、Team Foundation Server とチーム エクスプローラの両方を実行しているサーバーでは、まず Visual Studio 2008 の SP1 をインストールしてから、Team Foundation Server の SP1 をインストールする必要があります。最初に Team Foundation Server を更新しようとすると、更新は失敗します。Team Foundation Server を更新してもチーム エクスプローラを更新しない場合は、そのチーム エクスプローラを使用して Team Foundation Server で特定の管理タスクを実行しようとすると、エラーが発生します。