Silverlight アプリケーション デザインについて

二週間続いていた北京オリンピックも終わってしまいすこし寂しい感じがします。

ちなみに北京オリンピックと言えば、マイクロソフト社内では、アメリカ NBC 社が運営する サイト (日本からは残念ながら動画は実行できません) の動画すべてが Silverlight を使い流されるということで、大変に盛り上がっておりました。

大きな問題もなく無事に北京オリンピックを終えることができたのは、Silverlight の製品品質に関し大変に大きな自信に繋げることができました。

日本でも Yahoo! Japan 様や Gyao 様など、日本をリードする IT 企業の方たちに Silverlight 採用を表明して頂いております。

皆様の期待を決して裏切らないよう、今後もさらに製品品質の向上に努めて行きたいと思います。

さて、今回は Silverlight のアプリケーション デザインについて簡単に触れさせて頂きたいと思います。

皆様もご存じのように、主にビジネスアプリケーションは UI 層、ロジック層、データ層の種類に大きく分けることができます。通常の Web アプリケーション の場合、この 3 つのうち UI 層のみがブラウザ上に置かれ、残りのロジックとデータ層はアプリケーションが実際に置かれているサーバー側で機能することになります。

つまり、ユーザーがブラウザ (UI) を通じて行ったタスクやプロセスの処理は、実際はすべてサーバーで実行され、その実行結果がサーバーから返されるのをブラウザが待つ仕組みになっています。

そのため、このブラウザ/サーバー間のコミュニケーションがなんらかの理由で遅延することにより、様々な問題の原因になることがあります。

しかし、Silverlight ではこれら 3 層のうち UI と ロジック層がブラウザ側に置かれ、データ層のみがサーバー側に置かれるデザインになっています。

これにより、ブラウザはデータにアクセスする必要があるプロセスが発生したときのみサーバーとのコミュニケーションを行います。

あまり大きな違いのように聞こえないかもしれませんが、このデザインにより Silverlightアプリケーションをより円滑にブラウザ上で動かすことが可能で、Silverlight アプリケーションは Windows アプリケーション動作環境と同じような環境で動くことができます。

そしてこのデザインを実現する手助けになるものが、Silverlight runtime (主に .NET framework のサブセット) となります。

これに加えて Silverlight は Jscript/C#/VB/Iron Python/Ruby と多くの言語をサポートしているために、開発者様により多くの選択肢をご提供できるものと思います。

Silverlight を Web application framework として選ぶ理由はもちろん他にも様々あると思いますが、上記の 2 点はより多くの開発者の皆様により柔軟な Web アプリケーション開発を行う手助けになることができるのではないでしょうか。

<アプリケーション デザインの比較>

図面2.jpg