Visual Studio 2008 での XAML エディタの小ワザ

今回は Visual Studio 2008 の XAML エディタでの小ワザをご紹介したいと思います。

XAML エディタで WPF 開発を行う際、他のプログラミング言語と同様に IntelliSense が働くのでサクサク入力を進めることができます。
しかし、一つどうしても気になることがありました。

既定の値を持つ属性を入力している場合は、表示される補完候補から一つ選択すると、入力カーソルはダブルクォーテーション(” )の外に自動的に移動するので、そのままスペースをタイプして続きを入力していくことができます。

しかしながら、Name 属性など値を直接入力して指定する必要があるものの場合、そのような挙動はせず入力カーソルはダブルクォーテーションの内側に残ったままになるので、続きを入力するにはまず右矢印キーを押すなりして自分でカーソルを移動させなければいけません。 わずかな手間ですが、わずらわしく感じられるものです。
 
そんなときは以下の手順でエディタのキーマッピングを変更して、カーソル移動を別のキー操作で行うようにすると、矢印キーを使うより快適に入力を行うことができるようになります。

Visual Studio IDE の [ツール] メニューの [オプション…] からオプションダイアログを開き、“環境” の下の “キーボード” を選択します。 右側のコマンドリストの中から 「編集.次の単語へ移動」を選択し、“ショートカット キー” のテキストボックスにカーソルを置いた状態で、Shift + Space や Alt + Space などの適当なキー操作を行い、割り当てを行います。

この設定を行っておけば、上のように入力カーソルがダブルクォーテーションの内側にある場合でも、割り当てを行ったキー操作でカーソルを移動させることができるので、矢印キーを押すよりわずらわしさは減ると思います。

実はこのエディタの挙動については改善提案がされていて、これは一つの現状回避策として示されていたものです。 将来的には本質的な解決がなされればと思います。