Visual Basic 2005 Power Packs の紹介

今回は Visual Basic 2005 Power Packs について少しご紹介したいと思います。

この Power Packs は、Visual Basic 2005 を使ってアプリケーション開発を行う際にご活用いただくためのアドインのコントロールやコンポーネント、ツール等を提供させていただくことを目的としています。

現在は、英語版だけですが次の3点が公開されています。

Printer Compatibility Library 1.0

https://msdn2.microsoft.com/en-us/vbasic/bb219077.aspx

Visual Basic 6.0 での印刷は Printer オブジェクトを作成してグラフィックス メソッドを使用しますが、Visual Basic 2005 には Printer オブジェクトがなく PrintDocument コンポーネントを使用する必要があるため、印刷ロジックのコードの書き換えが必要となります。

このライブラリは、Visual Basic 6.0 アプリケーションで使用している Printer オブジェクトや Printers コレクションを印刷のロジックの書き換えを行うことなくVisual Basic 2005 へマイグレートすることを支援します。

Interop Forms Toolkit 1.0

https://msdn2.microsoft.com/en-us/vbasic/aa701259.aspx

このツールには、Visual Basic 2005 WinForms を、Visual Basic 6.0 アプリケーション内で表示し、Visual Basic 6.0 Form との間で COM Interop を介してデータの送受信を行うことなどを支援するためのライブラリ、ツール、サンプルプログラム等が含まれています。

Visual Basic 6.0 アプリケーションを Visual Basic 2005 アプリケーションとしてマイグレートする場合、ケースによっては多くのコードの書き換えを要する場合があるため、一度にすべてをマイグレートする代わりに段階的なアップグレードを行う際に活用いただけるツールです。

PrintForm Component 1.0

https://msdn2.microsoft.com/en-us/vbasic/aa701261.aspx

Visual Basic 6.0 ではフォームのイメージをプリンタに送るときにフォームの PrintForm メソッドを使用しますが、Visual Basic 2005 では PrintForm メソッドはなくなりました。PrintForm メソッドは画面やプリンタの解像度に依存するところが大きいため、印刷の方法としてはあまり推奨されませんが、Visual Basic 2005 で PrintDocument コンポーネントを使って印刷ロジックを新たに作る場合、それ相当のコードを書く必要があるので、PrintForm を使用して作った機能をそのままマイグレートできるようにするために PrintForm Component 1.0 をお使いいただけます。

また、現在のところ、次の2点のコントロールの開発も計画されています。

Data Repeater Control

このコントロールは、従来の DataRepeater コントロールと似ていますが、よりシンプルに、より柔軟性を向上させて、データグリッドの使い勝手を向上させることを目的としています。

Line and Shape controls

Windows Form にグラフィック機能を追加することを可能にするために、Line と Shape の2つのコントロールを用意します。

Visual Basic 2005 Power Packs に関する情報やダウンロードの詳細に関しては、Visual Basic 2005 Power Pack Suggestion Center をご覧ください。

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Visual Basic 2005 Power Pack Suggestion Center

https://connect.microsoft.com/vbasic