Dynamics CRM 2015 / Online UX デザインガイドライン その 2


みなさん、こんにちは。

前回に引き続き Dynamics CRM 2015 / Online におけるユーザーエクスペリエンス(UX)
デザインガイドラインを紹介します。 本記事はシリーズもののため、
前回の記事を見られていない方はご覧ください。

Dynamics CRM 2015 / Online UX デザインガイドライン その 1

Microsoft Dynamics CRM 2015 Best Practices Documentation:   
http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=48268

今回は、CRM コンポーネントのおける推奨事項についてポイントを紹介します。

Dynamics CRM コンポーネント

Dynamics CRM は、さまざまなシナリオに対応するため複数の実装オプションを用意しています。
ガイドでは設計する際、どのコンポーネントが UX デザインの観点で適切であるか紹介しています。

ダッシュボード vs ナビゲーションバー

ダッシュボードは、UX デザインにおいて非常に重要なコンポーネントです。
ダッシュボードは役割ごとに定義することができるため、すべての役割の利用者は、
ダッシュボードから日々の業務の 80-90% を開始するようデザインする必要があります。

一方、ナビゲーションバーはしばし誤解された使い方をされているとガイドは指摘しています。
ナビゲーションバーは、コンテキストの切り替えで利用されるべきで、業務プロセスに
含まれるべきではありません。

サブグリッド vs 関連ナビゲーション

サブグリッドと関連ナビゲーションは、レコードに関連する情報をグリッドで表示するための
コンポーネントです。ガイドではそれぞれ別の目的で使う必要があると指摘しています。

- サブグリッドは、業務プロセス上で重要な情報のみを表示する。
   表示するレコード数は 10 レコード未満に抑える
- 関連ナビゲーションは、利用者が関連情報を分析して判断が必要な場合に利用する。

例えば、取引先企業フォームに見積もり収益、推測クローズ日、所有者が入力されている
営業案件のサブグリッドを配置することで、この顧客からどの程度売り上げが見込まれ、
誰が案件のオーナーになっていているか瞬時に判断することが可能です。
ポイントは、利用者が一つ一つレコードを分析することなく重要な判断ができることに
サブグリッドの意味があります。

一方、関連ナビゲーションでは、過去の営業活動がどのように行われたかを利用者が
一つずつ分析する必要がある場合などに利用します。利用者は、分析したい情報を自身で分析します。

データの作成と活用の最適化

UX デザインの重要な原則は、データの作成とデータの消費は異なるモデルで設計するというものです。
データの生成とデータの消費は、それぞれにおいて最適に設計する必要があります。

簡易作成フォーム

簡易作成フォームは、データの作成を容易に行うことができるコンポーネンです。

- 操作の流れを失うことなく関連するレコードをルックアップビューから作成できる
- 全く関係ないレコードをナビゲーションバーから作成できる

簡易表示フォーム

簡易表示フォームは、関連レコードの情報をフォーム上に即座にプレビューすることが
できるコンポーネントです。利用時には以下のことに注意が必要です。

- 必要最低限のフィールドのみ表示する。すべてのフィールドを表示しない
- 親のレコードのフォームに配置することで、アクションにつながる情報を表示する
   例えば、取引先企業フォームにプライマリコンタクトの情報を表示することで、
   利用者は、プライマリコンタクトを検索せず担当者にコンタクトすることが可能です。
  
名前とアドレスフィールド

名前とアドレスフィールドは、データの作成と消費が異なるデザインで設計されており
UX デザインの原則に則って設計されているフィールドです。

取引先担当者を作成する際、氏名フィールドを入力する際は、入力に最適な構造に変化し、(右の赤枠)
入力された氏名を確認する際は、読みとるに最適な構造に変化しています。(左の赤枠)

image

業務プロセスバー

業務プロセスは、利用者が容易に確立されたプロセスに従って操作するためのコンポーネントです。
プロセスでルックアップやクイックビューのように関連する情報にアクセスする場合も、
同じ画面内で遷移するよう設計されています。

設計時には、さまざまな段階でチェックポイントを設けることを推奨します。
業務プロセスのステージ数やステップ数は、UI で管理できる範囲内に設計することで、
ユーサビリティに悪影響を与えることを防ぎます。

ナビゲーションの流れ

UX デザインにおいて利用者が直観的に操作できることは非常に重要です。
Dynamics CRM のナビゲーションの多くはこれに焦点を当てて設計されています。

- ポップアップよりインプレースナビゲーション
  インプレースナビゲーションにより、利用者はウィンドウを意識する
  必要なく必要とする情報にアクセスすることが可能です。
- 自動保存
   ユーザーが保存することを意識する必要がなくなります。
- スクロールとクリックをなくす
  スクロールは、利用者のクリック数が増える主な要因です。フォームのレイアウトやデータの流れを
  変更することでスクロールを無くし、クリック数を減らします。
  

まとめ

今回は、各コンポーネントにおける UX デザインの重要なポイントが記載されていました。
次回は、全体のガイドラインの紹介とガイドに則ったデザインの例を紹介します。

- プレミアフィールドエンジニアリング 河野 高也

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