Dynamics CRM 2014 年春/SP1 サービスモジュールの新機能 その 7 キューの新機能

みなさん、こんにちは。

今回は Microsoft Dynamics CRM Online 2014 年春バージョン及び設置型用
サービスパック 1 で提供される機能から、キューの新機能を紹介します。

キューの新機能概要

Microsoft Dynamics CRM は以前よりキュー機能をサポートしてきました。
キューにはユーザーのキューやチーム、部署のキューまた手動で作成した
キューなど柔軟に作成が行える半面、数が増えた場合に確認や設定が複雑
になるという問題がありました。例えばサポートに複数のチームがあった
場合、各チームがキューを作成して利用するシナリオが考えられます

パブリック/プライベートキュー

今回のアップデートでは、上記問題を解消するためにキューの属性として
パブリックまたはプライベートを指定することができるようになりました。
キューをプライベートにすることで他ユーザーにキューが表示される事が
なくなります。

※現在キューの種類が 「公開企業」「非公開企業」と表示されますが、
誤訳のため後日修正される予定です。

公開企業 => パブリック (または公開)
非公開企業 => プライベート (または非公開)

としてご理解ください。

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メンバーの登録

例えばチーム用キューはチームメンバー全員確認できる必要がありますが、
そのためにパブリックキューを作成してはプライベートキューの意味が
無いため、キューにメンバーを追加できるようになっています。

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ビューの変更

サービス管理 | キューのビューでは、管理者が各キューに割り当て
られているレコードの数や、公開、非公開を確認できるようになり
案件などの状況を迅速に把握できます。

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サービス | キューで確認できる各ユーザーごとのビューに関しても
複数のキューに所属している場合を考慮して自分が所属しているキュー
ビューを提供しています。これにより複数のビューを切り替えなくても
一括でビューの状況を確認可能です。

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参照ダイアログ

キューの参照ダイアログも改善が図られ、業務キュービューが提供
されます。これにより業務に関連するビューだけを表示できます。

[業務ビューでフィルターされた状態 (既定)]

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[すべてのキューの場合 表示が多すぎて選択できない]

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まとめ

キューの機能はチームでサポート案件の対応をする場合には重要な
機能ですが、今回の機能拡張でより使いやすくなりました。次回は
キューと関連する機能について紹介します。

- 中村 憲一郎