Dynamics CRM Online : サンドボックスインスタンスと予定されている機能の紹介


みなさん、こんにちは。

今回は先月変更された Microsoft Dynamics Online のテスト環境で
あるサンドボックスインスタンスについて紹介します。

情報元: CRM Online Test Instance Changes are now live (Sandbox Instances)

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この記事の情報は以下の記事から得たものが大半です。
http://blogs.msdn.com/b/crm/archive/2014/03/20/introducing-sandbox-instances-in-crm-online.aspx

概要

Microsoft Dynamics CRM Online のテスト環境であるサンドボックス
インスタンスが公開されました。既にテスト環境をお持ちのお客様は
変更をすぐにご確認いただけます。開発者の方は少しだけ混乱するかも
しれませんが、このサンドボックスという言葉は、プラグインの実行
環境であるサンドボックスサービスとは一切関係がなく、インスタンスが
実稼働用ではなくテスト用であることを示すだけの言葉です。

また、一目でサンドボックス環境にログインしていることがわかるように
ナビゲーションの色はオレンジ色となっています。これは無償で提供され
るテストインスタンスも、有償で購入したテストインスタンスも同様です。

実稼働インスタンスのナビゲーションバーは引き続き紺色で表示されます。
こちらの記事では今後予定されている機能についても紹介します、

テスト用インスタンスに対する変更

Microsoft Dynamics CRM Online は実稼働環境とは別に、テスト用環境を
提供してきました。テストインスタンスは 25 ライセンス以上の契約が
ある場合は無償で 1 つ提供され、さらに有償で追加購入できます。テスト
インスタンスは実稼働には使えず、あくまでテスト用として提供されます。

これまで実稼働環境とテスト環境は管理者ページにてのみ確認できました。
またそれぞれの名称は入手方法によって異なり、管理者が変更することは
できませんでした。

今回の変更で無償、有償ともにテスト環境はサンドボックスインスタンス
に統一されました。以下にインスタンスピッカーの画面を紹介します。

image

上記画面は Microsoft Online ポータルよりアクセスできます。
http://portal.office365.com

また環境にアクセスすると、以下のようにナビゲーションバーが
オレンジ色で表示され、一目で判別が可能です。

image

この変更はユーザーがサンドボックス環境と実稼働環境を間違えてデータの
登録や操作を行わないようにとの配慮から行われました。またテスト環境と
勘違いして、実稼働環境に変更を及ぼさないための配慮でもあります。

上記以外の違い以外、機能的な違いなどは一切ないため、実稼働環境と
同じものとしてテスト、検証を行っていただけます。

サンドボックスインスタンスの重要性

これらの変更はエンタープライズアプリケーション開発を協力にサポート
するための多くの変更の一部にすぎません。ミッションクリティカルな
アプリケーションが Microsoft Dynaimcs CRM Online で稼働している場合、
変更管理は最新の注意をもって行う必要があります。十分な開発、評価、
テストを行わない場合、アプリケーションは安定性を欠き、サービス停止
時間が多くなります。実稼働環境から完全に隔離されたサンドボックスで
開発や変更のテストを行えることは重要です。

サンドボックスインスタンスと実稼働インスタンス

これら 2 つの環境は機能面、与えられるリソース面、またサポート面からも
全く同じものですが、その性質上、サンドボックス環境のデータベースは、
実稼働環境のものとは完全に隔離されているため、カスタマイズやデータを
コピーしないと、実稼働環境のテスト用としては期待通りに動作しません。

その一方でサンドボックス環境の変更は、一切実稼働環境に影響しないため
安心して開発やテストを行うことができます。

将来追加予定の機能

近い将来、サンドボックスインスタンスに以下機能を追加する予定です。

インスタンスのリセット (RESET)

工場出荷状態にリセットする機能です。既存のデータやカスタマイズを
一旦破棄したい場合やデータ容量を削減したい場合に有用です。

インスタンスのコピー (COPY)

任意のインスタンスをサンドボックス環境に複製する機能です。実稼働
または他のサンドボックスインスタンスから複製が可能です。また以下
2 種類の複製をサポートします。

完全コピー
データベースを完全にコピーします。そのためカスタマイズや構成、
アプリケーションデータをすべて複製できます。ただし事前に十分な
データ領域を持っている必要があります。

最小コピー
カスタマイズと構成データ、およびユーザー情報のみをコピーします。
実データが不要な場合、データ領域の容量を抑えることができるため
便利なオプションです。データば別途データのインポート機能等で手動
で移す必要があります。

管理者モード (ADMIN)

実環境とサンドボックス環境は完全に分離されていますが、外部システム
連携機能がある場合、環境を複製すると同じ外部システムに対して接続し
処理を実施することになります。処理によっては意図せぬ結果を招く場合
があるため、外部の通信を一時的に遮断できる管理者モードを提供します。

コピー機能を利用して作成されたサンドボックスインスタンスは既定で
管理者モードが有効になるため、外部システムに対して影響することは
ありません。設定やカスタマイズの変更/確認を終えた段階で管理者モード
を解除することで通常どおり利用できるようになります。管理者モードを
有効にすると以下のように動作します。

ユーザーログインの制限
システム管理者またはシステムカスタマイザー権限を持つユーザーのみが
サインイン可能となります。他のユーザーをブロックすることで安全に
カスタマイズや構成の変更が行えます

バックグランド処理の無効化
ユーザーがサインインしていない状況でも非同期処理が外部システムに
アクセスする可能性があるため、バックグランド処理は全て無効化されます。
これにはワークフロー、電子メールの送信やサーバー側同期、Yammer 連携
なども含まれます。

カスタムメッセージの表示
ユーザーが管理者モードのサンドボックスインスタンスにログインを試みた
場合、あらかじめ設定したカスタムのメッセージが表示されます。管理者は
環境が利用できない理由や予定作業時間などを知らせることができます。

これらの機能追加により、これまでにない柔軟でリッチな開発やテストまた
管理が行えるようになると考えています。今後も情報は更新して行きます
ので定期的に確認してください。
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まとめ

後半に紹介した機能はまだ予定段階であり、変更が今後発生する可能性は
ありますが、開発者や管理者にとっては非常に重要な機能になることは
間違いありません。今後も新しい情報があれば随意お伝えしますので
お楽しみに!

– 中村 憲一郎

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