Dynamics CRM 2013 サーバー側同期 その 1


みなさん、こんにちは。

今回から Microsoft Dynamics CRM 2013 の新機能であるサーバー側
同期について紹介します。尚、この機能は現時点でオンライン環境
では利用できませんのでご注意ください。

概要

これまで Microsoft Dynamics CRM は外部システムとの連携として
以下の機能を提供していました。

– 電子メールルーターまたは Outlook による電子メールの統合
– Outlook による連絡先、予定、タスクの同期

電子メールルーターでは Microsoft Exchange Server だけでなく、
POP3/SMTP サーバーにも対応してきました。

Microsoft Dynamics CRM 2013 の新機能であるサーバー側同期は、
非同期サービスによって上記機能を実現するものです。つまりは
既に出来ていることを別の方法でもって実現しているわけですが
非常に大きなメリットが複数あります。

管理の一元化

電子メールルーターおよび Outlook クライアント用 Microsoft
Dynamics CRM アドインは、Microsoft Dynamics CRM サーバー
とは別の場所にインストールされている場合が大半でした。また
それぞれ専用の画面を持っているため、管理者は複数の場所で
構成/管理を行う必要がありました。

サーバー側同期により機能が Microsoft Dynamics CRM サーバー
に統合されたことにより、管理者はブラウザだけで構成/管理を
行うことができます。

さらに以前はイベントログからしか確認できなかったエラーに
ついても、すべてブラウザから行うことできます。

組織ごとの管理

複数テナントを運用している環境で、かつそれぞれのテナントに
異なる管理者がいる場合、電子メールルーターを複数サーバーに
インストールする必要がありました。サーバー側同期は各テナント
に設定を行えるため、管理者が異なるテナントに対しても、別途
サーバーを用意する必要がありません。

パフォーマンスとスケーラビリティ

非同期サービスとして機能を実装しつつも、サーバー側同期役割
のみインストールすることも可能です。また不要なメールボックス
のみ無効にしたり、外部サーバーに対する同時接続数を制御する
ことが可能です。

構成の移行

電子メールルータを利用している環境から簡単に移行できるよう、
構成ファイルをインポートするウィザードを提供します。

Outlook アドインの削減/パフォーマンス改善

Outlook クライアントから効率よく Microsoft Dynamics CRM を
利用するためには引き続きアドインの導入が重要になりますが、
担当者、予定、タスクの同期をサーバー側同期で行なえるため、
シナリオによっては導入の削減やパフォーマンスの維持が容易に
なります。

Outlook 以外の端末からの情報確認/更新

担当者、予定、タスクをサーバー側同期で同期できることにより
Microsoft Dynamics CRM に作成した取引先担当者や予定、タスク
が Outlook クライアントの介入なしで OWA やモバイル端末から
確認できます。また同期済のアイテムを Exchange 上で更新すると
Microsoft Dynamics CRM にも反映されます。

尚、Exchange 上で新規に作成したアイテムは Outlook の追跡機能
を利用しない限り自動で同期はされません。

ユーザー、キューとメールボックス

Microsoft Dynamics CRM 2013 では、ユーザーやキューレコード
からメールに関連するものだけをメールボックスとして独立した
レコードにしています。

これにより、より柔軟な管理/運用が可能となっています。詳細は
次回以降の記事で紹介します。

サポートされる構成

サポートされる構成については、最新の実装ガイドをご確認ください。

Microsoft Dynamics CRM 2013 実装ガイド

参考
サーバー側の同期による電子メールの処理

次回は実際にサーバーサイド同期の構成を行っていきます。

– 中村 憲一郎

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