Dynamics CRM 2013/Fall '13 SDK FetchXML の新機能

みなさん、こんにちは。

今回は Microsoft Dynamics CRM 2013 および、Microsoft Dynamics
CRM Online Fall '13 SDK FetchXML の新機能を紹介します。

結合結果に対するフィルタ

以前より FetchXML ではフィルタ機能が利用できましたが、クエリ
に結合がある場合、結合前のそれぞれのエンティティに対してのみ
フィルタが可能であり、結合した結果をフィルタすることはできま
せんでした。

Microsoft Dynamics CRM 2013 および、Microsoft Dynamics CRM Online
Fall '13 より結合結果に対するフィルタをサポートします。

サンプル

例えば潜在顧客を取得する FetchXML を考えると以下の様になります。

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次に上記潜在顧客と紐づくタスクを取得する場合、以下の様になります。

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上記の場合結合条件として outer を指定しているため、タスクが紐
付いていない潜在顧客も表示されます

この結果を利用して、まだタスクをもっていない潜在顧客を取得する
ことができます。

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まとめ

FetchXML は SDK やカスタムレポートで利用できるクエリですが、
T-SQL に比較すると柔軟性が低いという課題があります。今回の
拡張で以前よりクエリの幅が広がりましたので一度お試しください。

- 中村 憲一郎