Dynamics CRM 2013/Fall '13 フィールドの新機能

みなさん、こんにちは。

今回は Microsoft Dynamics CRM 2013 および、Microsoft Dynamics CRM
Online Fall '13 で追加されたフィールドの新機能を紹介します。

画像タイプのサポート

以前までアクティビティフィードでのみサポートされていた画像ですが、
Microsoft Dynamics CRM 2013 および、Microsoft Dynamics CRM Online
Fall '13 では通常のエンティティにもサポートを拡張しました。

[ユーザーエンティティ]
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[取引先企業]
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カスタマイズ手順

画像タイプはエンティティにつき 1 つだけサポートされ、表示場所は
フォームの名前の左側に固定でサイズも変更できません。

以下に設定の手順を紹介します。

1. 画像を利用したいエンティティのカスタマイズよりフィールドを
選択します。今回はカスタムエンティティを作成してみました。

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2. 新規ボタンをクリックします。

3. フィールドの種類よりイメージを選択します。

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4. 任意の表示名を入力して、保存して閉じるをクリックします。

5. エンティティのカスタマイズ画面に、プライマリイメージとして
作成したフィールドが指定されます。

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6. イメージを利用したいフォームをフォームエディターで開きます。

7. フォームのプロパティをクリックし、表示タブをクリックします。
イメージの項目でイメージをフォームに表示にチェックを入れます。

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8. フォームを保存して閉じた後、エンティティ全体を公開します。

利用方法

1. イメージを有効にしたエンティティで既存のレコードまたは
新規作成フォームを開きます。

2. レコード名の横に画像のプレースホルダーが表示されます。
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3. 新規の場合、必須項目を入力して、一旦レコードを保存します。

4. その後プレースホルダー自体をクリックします。画像のアップ
ロード画面が表示されます。

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5. 任意の画像を選択して、OK をクリックします。指定した画像
が表示されれば成功です。

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電話タイプのサポート

イメージタイプ以外にも、1 行テキストの種類として、電話形式
がサポートされました。

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フィールドの形式を電話にすることにより、フォーム上で値を
クリックすると、Skype または Lync で自動的に発信を行います。

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ツールティップの拡張

これまでも、フィールドには説明を入力する箇所がありましたが、
フォーム上でフィールドにカーソルを合わせても、フィールド名
が表示されるだけでした。

[Microsoft Dynamics CRM 2011 のフォーム]
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Microsoft Dynamics CRM 2013 および、Microsoft Dynamics CRM
Online Fall '13 では、フィールドにカーソルを合わせることで、
説明の内容が表示されます。

[Microsoft Dynamics CRM 2013 のフォーム]
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この機能はフィールドの新機能というよりフォームの新機能かも
しれませんが、入力した説明が有効活用できる良い機能です。

まとめ

すべての機能は、ユーザーの作業効率向上を達成するために導入
されているものですので、積極的に活用してみてください。但し
イメージフィールドの画像はデータベースに保存されるため、
オンラインで利用されている場合、ストレージの容量との相談に
なると思われます。

- 中村 憲一郎