Dynamics CRM 2011 Update Rollup 12 非同期メンテナンスジョブの変更点
みなさん、こんにちは。
今日は管理者の方向けの情報として、Update Rollup 12 で変更された
非同期メンテナンスジョブの内容を紹介します。
情報元: UR12/Polaris Changes to Dynamics CRM 2011 Async Maintenance Jobs
Update Rollup 12 では ReindexAll、および DeletionService の
メンテナンスジョブの処理内容が変更されました。
ReindexAll ジョブの変更点
ReindexAll ジョブは元々以下の処理を行っていました。
1. 断片化したインデックスの再構成と再構築
2. データベースファイルおよびログファイルの圧縮
しかし、後半の処理は事前にファイルサイズを確保している環境では
パフォーマンスに影響があることから、ジョブ自体を停止している場合が
多々あると思います。
Update Rollup 12 ではファイルの圧縮処理は行われなくなりました。
またインデックスの断片化が 30 % 以上の場合はインデックスの再構築
を行い、30% 未満の場合は処理をスキップするようになりました。
独自のインデックスメンテナンスジョブを実装されている場合は引き続き
そちらを利用できますが、処理内容が変わったことで ReindexAll が再度
利用できるか是非ご検討ください。
DeletionService ジョブの変更点
Update Rollup 12 の新機能の 1 つに新しいメタデータ API があります。
この API を利用することでメタデータの更新情報を差分で取得することが
できますが、メタデータは追加や変更だけでなく削除処理もあるため、
あるメタデータが削除されたという記録を 90 日間の保持します。Update
Rollup 12 では DeletionService を拡張し、この削除記録を 90 日後に
削除するようになりました。よって既存の機能に対する変更はありません。
メタデータ API の詳細についてはこちらをご覧ください。
- Dynamics CRM サポート 中村 憲一郎