Dynamics CRM 2011 と SharePoint 2010 連携 その 2

みなさん、こんにちは。

前回に引き続き、今回も SharePoint 2010 連携の記事をお届けします。
今回は取得するレコードをフィルタする方法の紹介となります。

では早速今回のシナリオを紹介しましょう。

シナリオ 2

要件
1. シナリオ 1 の要件に加え、レコードを取引先企業名でフィルタできること。

ソリューション

今回も前回同様 Business Data Connectivity Service (BCS) を利用します。
また前回の手順がすべて完了している前提とします。

外部コンテンツ操作の追加

1. SharePoint デザイナーを起動します。

2. サイトを開くより https://crm2011 を開きます。

3. ナビゲーションより外部コンテンツタイプをクリックします。

4. 外部コンテンツ一覧で、前回追加した FilteredAccount を選択します。

5. 表示リボンより操作デザインビューボタンをクリックします。

6. ADW_MSCRM データソースを展開し、ビューより FilteredAccount を
右クリックし、リストの読み取り操作の新規作成をクリックします。

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7. 操作名と操作の表示名を任意のものに変更し、次へをクリックします。

8. フィルターパラメーター構成の画面でフィルターパラメーターの追加
ボタンをクリックします。データソース要素より name を選択します。

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9. フィルターの項目でクリックして追加をクリックします。

10. 新しいフィルターを選択し、名前を任意のものに変更し、フィルターの種類
よりワイルドカードを選択し、OK をクリックします。

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11. 次へをクックします。

12. 戻り値パラメーター構成の画面で、一旦すべての要素の選択を解除します。

13. accountid のみを選択し、識別子へのマップにチェックを入れます。

14. リストに返したい要素を選択して、完了をクリックします。今回は name と
accountnumber を選択しました。

15. リボンメニューよりリストとフォームの作成ボタンをクリックします。
保存の確認画面が出ますので、はいをクリックします。

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15. 作成済のリストを置換します。OK をクリックします。

リストの設置と動作確認

1. SharePoint ポータルにアクセスします。

2. 画面上部の編集アイコンをクリックします。

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3. 編集ツールより挿入を選択します。

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4. Web パーツをクリックし、ビジネスデータよりビジネスデータリスト
を選択し、追加ボタンクリックします。

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5. 追加された Web パーツを選択し、右端の下矢印より Web パーツの
編集をクリックします。

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6. 種類の項目で外部コンテンツタイプの選択アイコンをクリックし、作成
済みの FilteredAccount を選択します。

7. ビューより先ほど追加したビューを選択します。OK をクックします。

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8. 画面上部の保存して閉じるボタンをクリックします。

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9. 以下のようなリストが表示されるため。

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10. 以下のように検索条件を入力して、結果が正しく出ることを
確認します。

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まとめ

データベース側に存在するレコードの数が増えるにつれ、フィルターを
活用する必要が出てきます。BCS を利用すれば、上記のように簡単に
フィルターを実装することが可能です。次回は BCS を利用した検索機能
連携を紹介します。

- Dynamics CRM サポート 中村 憲一郎