Microsoft Dynamics CRM 今後の展開 2012年 12月版

※2012年11月26日更新。リンク先の資料が日本語化されました。
※2012年12月11日更新。マルチブラウザ対応のマトリックスを更新しました。

みなさん、こんにちは。

今日は US 時間 11月 1日に、December 2012 Service Update と
Statement of Direction で公開された内容を紹介します。完全な情報は
それぞれ以下のリンクをご確認ください。

方向性のお知らせ (日本語)

リリース プレビュー ガイド (日本語)

December 2012 Service Update の主な内容は以下の通りです。

主な投資分野

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アプリケーション

営業とサービスプロセスの統合

December 2012 Service Update では、潜在顧客、営業案件等から始まる
営業プロセスと、サポート案件等につながるサービスのプロセスを統合
する、すぐに使え、また構成可能な UI を提供します。

営業のコラボレーション

潜在顧客、営業案件、取引先担当者と取引先企業に対して、営業チーム
や競合等の情報が一目でわかる機能を追加します。これにより、特定の
案件におけるコラボレーション状況を把握できます。

ユーザーエクスペリエンス

Microsoft Dynamics CRM は、よりモダンで直感的にわかりやすいユーザー
エクスペリエンスを、オフィスの内外問わず実現するために開発を行っています。

December 2012 Service Update では、複数のブラウザや、ウィンドウズ PC
および Apple Macintosh コンピュータからアクセスできる柔軟性を提供します。

進化したユーザーエクスペリエンス

目標に向かって、直感的にビジネスプロセスが進むように、今までのプロセス
重視の手法から成果重視の体験へシフトします。この変化はまず営業と
サービスのプロセスにおいて始まりますが、今後さまざまな箇所で新しい
ユーザーエクスペリエンスを提供する予定です。

ソーシャルエクスペリエンス – コラボレーション

December 2012 Service Update では、Yammer との統合機能の第一弾を
提供する予定です。この機能により、Microsoft Dynamics CRM でのポストが
Yammer に反映され、またその逆も行えます。

Office 2013 との互換性

Outlook 2013、Word 2013、Excel 2013 が各種機能でサポートされます。

マルチブラウザ

Microsoft Dynamics CRM の価値を高めるため、Mozilla Firefox や Google
Chrome 等の複数ブラウザをサポートします。また Macintosh デスクトップや
iPad 上の Safari もサポートされます。詳細は以下表をご覧ください。

ブラウザとモバイルエクスペリエンス

Microsoft Dynamics CRM の価値を高めるため、Mozilla Firefox や Google
Chrome が Windows PC でサポートされます。また、Firefox および Apple
Safari が Macintosh デスクトップでサポートされます。さらに、Apple iPad タブレット
上の Safari も営業ユーザー向けにサポートされます。この iPad の営業向け
エクスペリエンスは、モバイルの営業マン向けに柔軟性を与えます。
詳細は以下表をご覧ください。

 ※ Apple Safari for Apple iOS (iPad) は Microosft Dynamics CRM Online のみ
サポートです。設置型は 2013年 Q2 でサポートされる予定です。

※ 本情報公開時点での最新バージョンは次の通りです。Firefox 16、Chrome 22、Safari 6
※※ Internet Explorer 10 についてはデスクトップ版です。
IE10 modern version はサポートされません。WIndows RT の IE 10 もサポートされません。
※※※ Internet Explorer 7 は Microsoft Dynamics CRM Online ではサポートされません。
※※※※ Dynamics CRM Online ユーザー限定です。iPad Mini の Safari はサポートされません。

プラットフォーム

Microsoft Dynamics CRM は柔軟で容易に構成できるフレームワークを
利用し、迅速にビジネスに価値を提供できるようプラットフォームにも
投資しています。December 2012 Service Update でもいくつかの新しい
機能が提供されます。

Skype の統合

ユーザーは CRM フォームより直接 Skype コールを利用することができ、
迅速なコラボレーションが可能となります。この機能はすでに Lync で
提供されていますが、今後 Skype でも同様のことが行えます。

新しいバルクデータ API

December 2012 Service Update では、大量レコードの作成、更新、削除
を Microsoft Dynamics CRM Online で行うための API が提供される
予定です。この API では、複数の Create、Update、Delete メソッドを
一度の Web サービスリクエストで実行できます。

Trustworthy Computing

Microsoft は引き続き Trustworthy Computing の取り組みを続けており、
Federal Information Processing Standard (FIPS 140-2) に準拠します。

Online でのカスタムワークフローアクティビティ

今まで設置型でのみ利用可能だったカスタムワークフローアクティビティを
Microsoft Dynamics CRM Online 環境でもサポートします。

まとめ

今回の Service Update はユーザーのみならず、開発者にとっても非常に
エキサイティングな内容ではないでしょうか。今後新しい情報についても
随時提供していきます。

- Dynamics CRM サポート 中村 憲一郎