Dynamics CRM 2011 プラットフォームトレース概要

みなさん、こんにちは。

今回は先日公開された最新の実装ガイドより、プラットフォーム
トレースに関する情報を紹介します。

Monitoring and troubleshooting Microsoft Dynamics CRM
https://technet.microsoft.com/en-us/library/hh699694.aspx

Microsoft Dynamics CRM 2011プラットフォーム トレース概要

Microsoft Dynamics CRM 2011 の問題をトラブルシュートする際に
プラットフォームトレースを取得できます。トレースの有効化では
展開レベルまたはサーバーレベルが選択可能です。

展開レベルのプラットフォームトレース

展開レベルのトレースを有効にした場合、その展開に含まれる
全ての CRM サーバーで、インストールされているロールにかかわらず
プラットフォームトレースが有効になります。

展開レベルのトレースを有効にするには PowerShell を利用します。
この場合、トレースの設定は MSCRM_CONFIG データベースに保存
されますが、展開ツールがインストールされているサーバーでのみ
実行が可能です。

既定でトレースは C:\crmdrop\logs フォルダに生成されます。

有効化の方法は以下の記事を参考にしてください。
Dynamics CRM 2011 PowerShell 機能紹介

サーバーレベルのプラットフォームトレース

サーバーレベルのトレースを有効にした場合、そのサーバーに
存在するロールに対してのみ、プラットフォームトレースが出力され、
他のサーバーではトレースが生成されません。

サーバーレベルのトレースを有効にするにはレジストリの変更が
必要ですが、展開ツールはインストールされている必要はありません。
詳細は以下の技術情報をご覧ください。

Microsoft Dynamics CRM でトレース機能を有効にする方法

トレースは <CRM インストールフォルダ>\Traces フォルダに生成されます。

まとめ

プラットフォームトレースは Microsoft Dynamics CRM の問題が発生した
場合のトラブルシューティングで非常に重要な役割を果たします。
サポートから取得依頼を行うことも多々ありますが、もしお手元で
トラブルシューティングする場合にも、ご活用ください。

- Dynamics CRM サポート 中村 憲一郎