Dynamics CRM 2011 アクティビティ フィード その 1

みなさん、こんにちは。

先週は、待望の Dynamics CRM 2011 Update Rollup 5 および Dynamics
CRM オンライン November 2011 Service Update がリリースされました。

追加された機能の概要はこちらの記事をご覧ください。

その中でもソーシャル機能として実装されたアクティビティ フィードを、今回より
数回に分けて紹介していきます。まずは概要からどうぞ。

アクティビティ フィードとは

アクティビティ フィードは、Dynamics CRM を利用しているユーザー間での
情報共有やコラボレーションを容易にする機能を提供します。

投稿
ユーザーは意見や情報を、任意のレコードに対して投稿することができます。
作成された投稿は、そのレコードや投稿者をフォローしているユーザーが、
簡単に見ることが可能です。また内容の一部として、レコードに対する
リンクを含めることが可能です。
image

コメント
投稿された内容の返信として、コメントを作成することが可能です。
image

ウォール
投稿やコメントの作成、閲覧が可能な画面です。各ユーザーやレコードに
専用のウォールが提供されます。

フォロー
各レコードの投稿はレコードのウォールから確認できますが、そのレコードを
フォローすることで、自分のウォールに情報を表示することが可能です。
すばやく状況を確認したいレコードをフォローすることで、迅速な情報収集が
可能となります。最大 500 レコードまで同時にフォロー可能です。

柔軟な構成
アクティビティ フィードは、エンティティ単位で有効/無効が可能です。また
ウォールの表示は、フォーム単位で設定可能なため、不要な投稿の制御が
容易に行えます。またどのような時に投稿が作成されるか細かい規則が
作成され、それらの規則の有効/無効を設定できます。

高い拡張性
アクティビティ フィードは、ワークフローや SDK からも操作が可能です。
例えば投稿を作成するワークフローやプラグインを開発して、利用できます。
またダッシュボードに個人のウォールを設置したり、古い投稿や不要なフォローを
一括削除機能で定期的に削除することも可能です。

プロフィール写真
ユーザー用の写真が設定できるため、発言者の確認が容易です。

Lync 統合
投稿者名にポインターを重ねることで、Lync のアクションを実行できます。
image

セキュリティ
アクティビティ フィードはセキュリティーロールでの制御に対応しており、投稿や
コメントの読み取り、作成、削除や構成の権限等、柔軟に設定が行えます。

対応クライアント

アクティビティ フィードは、Web クライアントだけでなく、Outlook クライアント
および Windows Phone 7.5 クライアントでも利用が可能です。

Windows Phone 7.5 用クライアント

Windows Phone 7.5 用のクライアントは Windows Phone MarketPlace
よりダウンロードが可能です。アクティビティ フィードの取得、作成が可能で
レコードのフォローおよびフォロー取り消しも行えます。

image image image

次回はアクティビティ フィードの導入と構成から、簡単な使い方までを紹介します。
お楽しみに!!

‐ Dynamics CRM サポート 中村 憲一郎